Nonsection Radical

撮影と本の空間

降りる事のない街 米原 後半

2010年01月17日 | Weblog
古い集落をひと回りし、駅に戻って反対側に出た。
駅前の小さなロータリーから真っ直ぐに延びる道路。
どこの地方都市にでもよくある作りだ。
最初にぶつかる大通りをさて右に行くか左か。
この選択で徘徊する結果が違ってくる。
所詮行き当たりばったりの旅。
街の総てを把握する事は出来ない。
線と点で結んだ結果報告。



右を選択し歩き始める。
新しいタテモノ。
コンクリートの施設。
役所、学校、会社、アパート、店舗。









アッという間に街はずれ。
その先は田圃、畑。
そこもまもなく整地されてしまうようだ。





日差しはあるが風が強い。
たぶん風速10mはあるだろう。
時折吹きつける突風は20mぐらいか。
体が風に持って行かれ真っ直ぐ歩けない、正面からの風では前に進めない。





琵琶湖湖畔を目指して歩く事にした。
たぶん数キロ歩けばたどり着くだろう。
遥か先にそびえ立つタテモノがあり、それを目標に農道を歩く。





あらたな街並みが見え始め、目標のタテモノに着くと、そこは結婚式場。



琵琶湖から吹き付ける風は15mを超しているだろう。
三角波が立ち、湘南よりも遥かに波が高い。
もちろんサーフィンをする人などいない。
気温は5度ぐらいか。

遥か彼方の沖合に対岸をうっすら眺めそそくさと立ち去る。
風が冷たく顔を打つ。







同じ道を戻るのもイヤなので、別の道を選ぶ。
ただしどこへ向かっているかはわからない。





街並みが途切れると一面の田圃。
風を遮るものが何もない道をただひたすら歩き続け、クルマの行き交う道路まで出ると生きてる実感が少しわいて元気になった。





駅への方角もわかり、街並みが戻ってくると疲れが出てきた。
すでに6時間あまり歩き続けた。





早く暖かいところへ入りたいと思いながらも、あちこち目につくものを撮影しながら徘徊する。
再び米原を訪れる事があるかはわからない。
だから一期一影の気持ちで歩き回ってしまう。
しかしその気持ちも一杯のラーメンの誘惑に取り込まれてしまい、この旅は終わった(笑)。
コメント (3)
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