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人間寄る年波には勝てないんですよ2025。 ~ ハンドル編 ~ <CBR600RRカスタム27>

 あらまあ。もう三が日が過ぎてる。いやですねえ。思えば今年は2025年でしたか。
『あれからもう○○年か』なんて感傷はどこか危険なものですが時の流れというのは残酷なものです。
とはいえ生きるのみ。皆様もただしく怠惰なお正月を過ごされておいででしょうか。改めまして新年おめでとうございます。

 はてさて。時は遡りまして2024年は12月のこと。
公私ともに諸般の事情はありましたが、それ以外の時間はストレス発散も兼ねて寸暇を惜しんでバイクの時間としておりました。
世に”盆栽”とも揶揄される向きもある各種カスタムやらチューニングやらといった遊びのカタチですが、
そもそも他人の遊びはやそれに伴うしくじりは興味深いものですからこのblogも健気に存在しております(笑)


 そんなわけで、今にして思えば諸般の事情でいろいろと疲れてテンションのベクトルが変わっていたいたのでしょうね。
先回の私の生活水準では決して安くはないバックステップ導入から間髪入れず、気になっていたアイテムを購入いたしました♪

 私のCBR600RRでは順調に装着率が上がりつつある BabyFace さんのパーツです。モノとしてはなんと!ハンドルバー。
地味ではありますが、私を含む一般ユーザーでは比較的手を出し難いカスタムかとも思います。

 導入の動機はバックステップから続く一連のポジション変更が目的。
私の場合、このCBR600RR(2021年モデル 2BL型)についての不満点として『ハンドルがちょっと遠い』と常々思っておりました。
ただ、嘗てNSRを乗り継ぎ、2005年型のCBR600RRを経て2006年型のCBR1000RRに長らく乗っていたものの今までそんな感覚は皆無でした。
もちろん2BL/8BL型の現行CBR600RRは前傾についてもそれらのオートバイよりとくにキツいことはありません。
だのに何故かハンドルが遠く、ふとした瞬間に車体を支えたりするのに不安だったり、
巡行しているときに操作がし辛かったりが頻繁にありました。この手の感覚は微妙なものですが一つの要因はタンク形状ゆえかなあと。


 ともあれ気になったらば動くのみ。
『よしハンドルを換えよう!』となるまで新車の納車から3年。正直放置しすぎましたね。

 そこで一般的に取れる手段は2つ。
【 車種専用品の社外ハンドル 】と【 汎用のハンドル 】となります。
前者については代表的なものは大阪のハリケーン。ただこれは'16を最後に対応品が出ていません。EFFEXについても対応なし。
他社も2BL型に対応を謳うものがEU品を含め2種類ほどあるようですが原則要加工で、そもそも方式と寸法や角度が好みではありませんでした。
それでもと思い加工前提でハリケーンの~'16用の発注を試みましたが回答は「納期は1年」でしたので断念。流石に待てません。

 次いで候補となったのは汎用ハンドルですが、
保安基準のこともありますし出来れば純正と同じような取り回しが好ましい。且つ(現時点で)信頼できそうな構造のもの。
それでBabyFaceのものに決めました。現行品は件の抜け留めも対応されていますし、それ以前からも精度は折り紙付きです。
発注から2週間ほど。たまたま好みの仕様が他のバックオーダーに伴う生産計画に相乗りの形?で待ちにならず短納期で済みました。

■■ ここで大切な注意点 ■■
■■ このパーツは車種専用設計でボルトオンで着くタイプのものではなく多くの手間と工夫が必要です
  (法規や安全の兼ね合いもありますのでプロショップにお任せすることを強くお勧めします。自己責任でということです) ■■

 ということで取付けてゆきましょう。私は『R05-HU48053M』を発注しました。
レース用パーツを謳うだけあって細かな形式と寸法のバリエーションが指定できます。
但し指標はありませんから経験がモノを言う世界。無論私にはそんなご大層な経験がないのでそれこそ自己責任で脳内補完です(笑)
まずは従来のハンドルから取り外し。

 この辺はまあちょいちょいと。
従来はタイヤとフォークを抜いてやっていましたが今回は時間がないのでトップブリッジ経由で対応。

 取れました。最大の難関の左グリップヒーター外しは納車時にDream店で取り付けて頂いたのでHONDAボンド使用につき取り外しも楽々。
(余談ですがあとで調整のためセメダインX2を使ってからやり直した際は地獄を見ました。ボンドは専用のものをつかいましょう。
 取り外しにマイナスドライバーを叩き込むスタイルは定番ですが、グリップもハンドルバーも無傷では済みません。
 仮に電熱のないただのグリップなら切るのが吉ですが、グリップヒーターは補修パーツが片側1万円ほどしますのでその点悩ましいです)

 それではノーマルハンドルとBabyFaceハンドルの形状比較。

 手前の黒いものが純正。後ろがBabyFace。遠近感はさておきグリップエンドで40mm程度上がる形です。
但しハンドルバーの付け根も上がりますのでこの時点で既に諸々の調整が必要な予感がします。

 BabyFaceハンドルの質感。この辺は流石ですね。非常に高品質です。
価格は4万円ほどとパーツなりの設定ですがつくりの良さは期待通りでした。
色についてはバックステップのような大阪ゴールドやシルバーも選べるようですが、私はブラックにしました。
ハンドル回りにオレンジゴールドの派手なものが存在するのはあまり好ましくなかったものですから。

 尚、ベース部の仕様は4種選べ『真横』『フォーク前側』『真横から上』『フォーク前側から上』となりますが、
私はノーマルと同様の配置の『フォーク前側から上』を選びました。目的は干渉回避と保安基準への適合です。

 続いて仮付け。

 私、ここで猛烈に感動しました。というのもフォーク側のクランプの精度の凄さたるや相当のもの。
当初は『なんだこれタイトすぎて入れ辛いな。寸法違うのか?』と思ったものの、
正しく平行に挿入したところ微塵のガタもなく完全にピッタリ。純正のルーズな寸法とはまるで比較になりません。
余談ですが汎用品につきノーマルにあるトップブリッジ裏に嵌まる”位置決めピン”はありませんが、
それゆえにハンドルの開き角の制限を受けないことになりますので、転倒などの衝撃がなければそこはプラス要素です。


 現時点では仮付け状態ですが、ここで左右のスイッチボックスとレバーホルダーの位置決めを行います。
問題は左の灯火類+モニタ操作スイッチボックスと、右のスタータ&スロットルホルダの位置決めピンの存在。
汎用ハンドル利用時にはつきものですがそれの為の穴を開けなくてはなりません。
とはいえ悩んでも仕方ないのである程度の位置を狙ってドリルで穴あけ。
こういう時に純正と違ってハンドルバーだけが抜ける組み立て式のハンドルは穴あけがし易く便利ですね。
(実は最初にあけた穴の位置が気に入らずやり直したのは内緒です。その際に前述のグリップヒーターボンド事件が発生。)

 画像は最終の位置決め(やり直し)前のものですが大体こんなイメージ。
この段階ではバーエンド部の位置決めの詰めが甘いのと、右のスロットルホルダの向きが少し上(その為ブレーキホルダの自由度も低い)ですね。
なにせ既定の位置というものがないのでこれは現物にあわせて微調整が必要です。この辺はハンドル交換あるあるです。

 お次はこちら。

 サーキットならまだしも、公道での実使用についてはハンドルの共振対策は必要です。
画像はEFFEXの汎用バーウェイトですが、勿論BabyFaceにも専用品(対応品)の設定はあります。
ただ納期が・・・ということで入手性からEFFEXを選びました。
(※専用品は通販サイトでは3か月表示ですが、製造元オーダーでは1W少々とのこと。知ったのは後のことでした。気が向いたらレバーガードごと購入するかも。)
BabyFaceのハンドルバー内径に合わせて18-19φ対応のものですが、これも内部の固定箇所に加工が必要でした。
ウェイトには一般的にバーエンドタイプと、インナータイプがありますがこれは後者。ブラスのウェイトを挿入します。
また、バーエンドも転倒時などの保護目的で必要ですので小型のバーエンドを装着しています。


 ここまででハンドルとスイッチボックス、ブレーキやクラッチのレバーホルダーはつきました。
また、ハンドルのフルロック時のタンクやフレームへの接触がないことまで確認しましたがまだ大きな問題が2つあります。

■(1):ハンドル基部の高さが上がったことに因る、メーター周辺へのレバー類やカウルへのブレーキフルードカップの干渉

■(2):ホルダーの高さが上がったことによる、クラッチケーブルやブレーキホースの干渉や長さ不足

 どちらも大きな問題ですね。ただ想定内ではありますのでそれぞれ対処し調整。
(1)は元々使用しているActiveのアジャスタブルビレットレバーのメーターへの干渉はギリギリでしたが、取付位置や角度で回避。
ブレーキフルードカップについてはステーを再作成しアッパーカウルとの接触を回避しました。
余談ですが、左のスイッチボックスについては右フルロック時に若干ハザードSWの干渉が残りますが実用上の問題はありません。

(2)は少々の調整でどうにかなるものではありませんが、
クラッチケーブルについては右のハンドルクランプと共締めになっているケーブルガイドのホールド位置変更で回避。
ブレーキホースだけはハンドルを切ったりフォークが伸びたりといういう状況で過度のテンションがかかる恐れありにて、
当初はボトムブリッジのホースクランプを変更しようかとも考えたのですがどうも思わしくなく、
次の選択肢はブレーキホースそのものを換えることですが、時間の関係で採寸-発注するには苦しかったのでこんなものを購入。

 DAYTONAの ブレーキホースエクステンション を使いました。
これが優れモノで100mmの延長が可能。マスターシリンダーからバンジョーの接続を外してそこに接続し、
ホースの下端に改めてノーマルノバンジョーを取り付けることで無用なテンションやホース長不足を回避することが出来ます。
但し。これまた ”斜め出しのバンジョーの角度がまっすぐになるわけでもなく。力のかかりかたが多少変化します。
今回はフリーになったバンジョーがフォークのアウターに僅かに擦れるのでそこの養生が必要でした。

 これ、ABSが義務化された現代のオートバイでは悩みどころではあるのですが、
ホースのリプレイスの場合、ラジエータ上にあるABSモジュールからきている油圧分配ブロックへの接続が問題になります。
前述の時間のこともありますが、それゆえに一旦はそれなりに実績のあるちゃんとしたメーカーのエクステンションを用いた次第です。
 とはいえ精神衛生上万全ではないので、
ゆくゆくはステンメッシュなどの汎用ホースで自作するか、適当な長さの既製品でリプレイスするかしようと思っています。


 と、一通りのやることは完了。
あとはカウル類も組み上げて200kmほど山やそこらをテストで走ってきましたが、
エクステンション部からのフルードの漏れや、各所の緩みもないようですのでひとまずOK。


 それではお待ちかね。ハンドル交換前後比較のコーナーです。

【 ノーマルハンドル 】


【 BabyFaceレースコンセプトハンドルキット  『R05-HU48053M』】

 どうでしょう。その差は一目瞭然というやつですね。
今回の私の狙いだった 『近くしたい』 についてはバッチリ目論見通りとなりました。
また、小柄なライダーさんや前傾に悩むライダーさんにはこの変化は福音でしょう。
感覚としては車検の際に代車で借りたCBR250RR並の楽チンでイージーなポジションに近づいた印象です。
尚、重要な保安基準については一般に認定取得時の車幅に対しレバーエンドで合計40mm(片側20mm)の寸法変更が許容されますが、
前述の通りそれを見越してCBR600RRのレーサーなどで使われている『真横』『真横から上』のタイプではなく、
あくまで『フォーク前側から上』を選択したことで車幅はほぼ変わらないようにしてあります。
即ちハンドルバーエンドがタンクに接触するようなことも回避できました。
保安基準は公道で使用する以上は非常に重要な事項ですので言うまでもありませんね。
余談ですがよくある ”ビッグバーエンド”みたいな外付け社外ウェイトを使うとこの場合では法規に触れる恐れがあります。


 もちろん「レーレプのハンドル上げるとかダサいことはしねえぜ!俺は公道レーサーだ!」という向きも尊重致しますが、
日頃より安全に楽しく乗ることが第一義の公道市販車ですから、こういうちょっとした不安を除くカスタム自体は是と思っています。
これも寄る年波に・・・というよりも若く血気盛んだったころとの考え方の変化ですね。感覚としてはゲルザブみたいなもんです。


 ともあれ今回のカスタムは個人的には大正解。少なくとも乗るのが更に大幅に楽しくなりました♪
ただ、重ねて申し上げますが個人レベルでの対応はお勧めしないことだけは明言します。
取付に際し解決すべき課題も多く、手間もお金も相応にかかります。
なさる際はノウハウのあるプロに相談されるか、せめて長年の経験のあるオートバイエンスージアストが自己責任でやるべきです。
また、願わくはどこかでポン付け(ボルトオン)のラインナップが設定されるといいなとは思います。


 さてさて。大晦日に予告申しげました「正月にもう1本の大きなネタを」が今回の記事となりましたが、
皆様も2025年もまた安全で楽しい素敵なオートバイライフを送れますよう心よりお祈り申し上げます。

 また近いうちに”関連する3本目の小ネタ”も投稿予定でおります。
引き続き忘れたころに更新される私の個人的備忘録こと当blogに足を運んでくださいますと幸いです。
皆様にとっても2025年が素敵な一年となりますようお祈り申し上げます。

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