3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

高齢化する不妊治療の厳しい現実 :高年齢になればだれだって不妊になるんだが

2015-11-09 11:38:18 | 女性の地位
不妊治療が大変だという話がダイヤモンドオンラインに掲載されていた。
http://diamond.jp/articles/-/81090

それはそうだろう。
妊娠ということ一点に絞って考えれば、妊娠出産の楽さは若いに限る、若いに越したことはないのである。
こんなこと常識である。
個人差はあるが、若い人はあっという間に妊娠し、妊娠中毒症などとは無縁、陣痛が来てあっというまに産まれてしまう、そして、そのあとも何事もなかったように元の生活に戻れる。

妊娠出産ということに絞ればの話だが、若いに越したことはないのである。40歳になれば早い人は更年期にはいることもある。今は、栄養状態もいいので、50歳になっても若々しい人が多いから、何歳になっても妊娠できそうだ。しかし、体は嘘をつかない。40過ぎれば妊娠しにくくなるのは当たり前である。

普通に結婚して家族を形成し、子どもをひとりふたり産んで育てるというライフコースを望む女性は、20代で産んだほうがいいよといってあげたい。
40代?それはやめたほうがいいんじゃないかと思う。
チャレンジ精神はいいが、間違ってできるんならいいんだが、初産で40代で不妊治療?というのは個人の自由をこえて、やめたほうがいいと思う。
女性の身体はそんなにタフではない。
障がいを持つ子供の確率も格段に高くなる。べつに障がいのある子どもが生まれたっていいんだが、もし、そうだったら、やはり大変だから、なるべくそういうリスキーな選択は避けたほうがいいというのが人情。

それに、40歳過ぎてかりに子どもが生まれて、その子が成長して20歳になった時を想像するとどうだろう。まだ大学生なのに親は定年で年金生活となるとそれはそれで大変である。
そのまた上の世代が元気でいるとは限らず、80歳90歳の祖父母が要介護状態、60歳で定年後の親、年金生活で裕福とはいかないから資産があれば別だが経済的に応援してもらえるとは限らない。

そして自分は乳児抱えて、仕事して・・・、40過ぎれば有能な人は管理的な仕事についている人もいるだろうから、育児休業明けは苦しいよね。それはとっても大変な人生選択となってしまうだろう。

専業主婦ならいいけど、専業主婦なのに40歳まで妊娠しなかったのかということになり、それはそれでしにくい体質なんだろうね。

妊娠のしやすさ、出産の体力を考えるとやはり20代半ばがよいと言われているが、女性の高学歴化で20代半ばで結婚はしても、出産という人は、今やマイナーになっているくらいなので、無理。ということで、第一子は20代後半までに産み、30代前半で第二子というのが、気力、体力、財力を考えるとよいのではと思う。

40歳まで仕事がんがんやってきて、子どもを持たずにやってきて、40歳になっていざ妊娠活動なんていってもそう簡単に問屋は卸さないのである。
夫が年下ならいいが、年上だとさらに大変だろうに。

でも、男のほうが楽だよね。追記:男性は男性で最近は不妊の半分は男性のほうに問題があるケースなんだそうだ。農薬やら排気ガス、ストレスやらに精子がダメージを受けているんだね。これはこれで問題なんだが。

40歳すぎの女性にとって妊娠はなんとかなっても出産は大変だし、出産時の合併症とか高血圧とか、考えると、慎重にしたほうがいいよ。

生殖医療がこれほどまでに進んでいるんだから、若いときにみんな卵子や精子を凍結して保存しておき、好きな時に妊娠するというようなことはできないものであろうか。
年取った卵子より若いときに保存していたものを使えばいいのにと思ってしまうが、そうすると代理母なんかの問題に発展してしまい面倒なのか。

人生をやり直すことはできないので、もし、子どもを少しでも考えている女性は、20代で産むことを頭の隅においてお相手選びを入念にすべきなのではないかと思う。

まあ、そのうち、冷凍保存の卵子、精子が常識化する時代が来る気がするんだが。
そうなると50歳60歳でも子どもが持てるっていう時代になる。
少子化なんだからそれくらいしてもいいか。



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