3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

中島みゆき 「ホームにて」 のすばらしさ

2019-02-17 14:36:16 | 音楽ノート
ユーミンのアルバムの話をしていて最後のほうで中島みゆきを褒めて終わってしまった。
中島みゆきの「ホームにて」この間、NHKsongsでやっていてあらためて聞いて、なんて奥深い歌だろうと思った。

中島みゆき初のNo.1ヒット・シングル『わかれうた』のB面に収録された“隠れた名曲”。1977年
当時のコンサートや、加藤登紀子と共演したフジテレビ「ミュージックフェア」(1978年2月21日O.A.)などでは、この曲を唄いながら泣く場面があった。中島みゆき研究所 http://miyuki-lab.jp/disco/song/ba047.shtml

東京に出稼ぎに来て、仕事がうまくいかなくてホームレスになったおじさんがきいたら涙を流すのではないかと思うのである。

ふるさとに向かう最終列車
お急ぎくださいと駅長がいう。
上野駅に違いないのである。
ふるさとはきっと青森とか秋田だ。
北海道かもしれない。でもそれは札幌や函館ではないのだろう。

空色の汽車・・・

夜行列車なのだろうか。
汽車、いい響きだ。

汽車なんだよね。

新幹線なんかじゃないんだ。
リニヤカー、ありえない。

上野駅のホームで一人たたずむ
ホームにて、ふるさとに帰りたいでも帰れない。
そうやって、東京に染まっていく。

いまやふるさとは人口急減社会になっている。

あのころ東京にやってきた若年労働者はいまや定年を向かえ、大都市東京の高齢化の中心層である。

ふるさとをもつ地方出身者が東京で成功した人もそうでないひとも皆涙ぐむ
中島みゆき「ホームにて」なのである。

中島みゆきの地方へのまなざし、地方出身者のまなざしの暖かさと歌の底に流れる社会性、これがいいのである。
だからやっぱり最後のところで
ユーミン<中島みゆきなのである。


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