3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

 女性指揮者の台頭ーバーミンガム ミルガMirga Gražinytė-Tyla

2018-09-21 11:48:40 | 音楽ノート
クラシカジャパンのポートレート
有名な指揮者やピアニスト、バレエダンサーなどの生涯などを取り上げ、すごく面白いプログラムが多いのだが、
先日、ミルガというリトアニア出身の若干30歳の女性指揮者を取り上げていて、とにかく、感銘を受けた。
彼女の経歴は
次のとおり。

ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(1986年 - )
リトアニアのヴィリニュス出身の指揮者。
ビリニュスの国立チョルリョーニス芸術学校,グラーツ芸術大学,チューリヒ音楽院,
ライプツィヒ音楽院,ボローニャ音楽院に学ぶ。
2011-12年にハイデルベルク市立劇場の第2楽長
2013-14年にベルン歌劇場の第1楽長
2015年からザルツブルク州立劇場の音楽監督
2015年からロサンジェルス・フィルハーモニックのアシスタント指揮者
2015年7月からバーミンガム市交響楽団の首席客演指揮者を務めていて、2016年9月から第12代音楽監督に就任

とにかく、かっこいい。
見かけは華奢な30歳の女性なんだが、その芸術にかける情熱とこだわりは只者じゃない。
パワフルで、ハイなそのキャラに一クセも二クセもあるようなチェロやコントラバスの男どもをバッタバッタとなぎ落とし、ひれ伏させる。
彼女をみていると、とにかく、やっと、女性の指揮者が普通に出てくるそういう時代にはったことを予感させる。

ピアニストやバイオリニスト、声楽家など多くの女性音楽家はいるが、指揮者となると、これは男の独壇場だった。
カラヤンみたいな独裁者の男がすべての権力を握り、統括するというオケのスタイルを打ち破る新しい時代の指揮のあり方を示すものである。

日本人では西本智美がいるが、実績ではミルガにはかなわない。

デュダメルは、ベネズエラ出身で世界的な指揮者になったことで有名だが、ダイナミックな指揮でいいが、どっちかというと力で圧すタイプで、有名になったとたんにモデルみたいな女をつれていて、その普通な感じが興ざめだった。男の指揮者は俺様主義でなじめない。だいたい、男性指揮者の囲われているような夫を支える、夫によって豪勢な生活を保障されご満悦な妻など見たくもないんだが。

ミルガに希望を託したい。
ぜひ、クラシカジャパンのミルガのポートレートをご覧あれ。

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