3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

クラシカジャパン わが友グスタフ・マーラー ~ナターリエの日記

2020-02-10 17:50:57 | 音楽ノート
クラシカジャパンで「わが友グスタフ・マーラー ~ナターリエの日記」を見た。
マーラーといえば交響曲5番、アジャージェット、そして、彼が40代で結婚したアルマ(20代)が思い浮かぶけれど、実はナターリエという女性がいたのである。アルマと出会う前に。
切ない話である。
マーラーはめちゃくちゃな男。
ナターリエを捨てて若くて美しいアルマに心を奪われる。
ナターリエの回想録風の話にマーラーという音楽家の実像を見た気がして、見終わってしばらく深い悲しみがわいてきた。

アルマはマーラーと死別、その後、画家と結婚するが、恋多き女といわれていた。
アルマの男性遍歴は有名だ。

アルマを愛し、捨てられた男は多いが、その中にココシュカがいる。
ココシュカといえば、風の花嫁がその代表作である。
この絵はバーゼル美術館にあるという。
10年前にフライブルクにいったとき、足を伸ばしてバーゼルにも行こうと思っていたが実現しなかったことが悔やまれる。
バーゼルの美術館にココシュカの風の花嫁を見に行きたかった。

マーラーとナターリエ、そしてアルマ、ヴァルター・グロピウス、ココシュカ・・・。
音楽家と画家と建築家と。

ビオラ奏者のナターリエ・バウアー=レヒナー、彼女はマーラーと別れてから、若い恋人を得た。が、体制批判をして政府にとがめられ、絶望のなかでなくなっていったという。
アルマとよろしくやっているマーラーよりずっと魅力的なナターリエ、その人生をもっと知りたいと思った。
で、早速彼女の「グフタス マーラーの思い出」を図書館で借りたのである。
ナターリエ・バウアー=レヒナー著『グスタフ・マーラーの思い出』
高野茂/訳、音楽之友社、1988.
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