家からやや近い公園の水辺ではザリガニを探している子供たちがいました。
そこでスイレンの葉がもぞもぞ動いているな、と思ったら
ぼこんっとカイツブリが出てきました!
潜っては浮かび上がり
見事小魚を捕らえていました。7月に見たヒナはどうしているのかな?
巨大なウシガエルがいました!陸に上がっているほうは体長20cmを
超えているでしょう。ここまで育ってしまえば向かうところ敵無し、ですね。
昆虫に好かれるミソハギにはヤマトシジミが
これまた蝶蛾に大人気のクサギの花には黒いアゲハがたくさん!
この蝶はナガサキアゲハ
他にもクロアゲハやジャコウアゲハが来ていました。
蝶もそうですがトンボも羽がボロボロでした。
水辺の小さな生き物たちが懸命に生きる姿にまた元気をもらいました。
立秋を過ぎて少し風が爽やかになったような気がします。
水辺では行く夏を惜しむかのようにトンボたちが飛びまわっていました。
花盛りのウバユリを見ていたら
大きなヤンマが目の前でホバリング
このヤンマは水の中というより岸辺で産卵する習性があるようで
こんな場所にも産卵していました。
青味がかった眼に黄緑色の胸。ルリボシヤンマ、それともヤブヤンマ?
オスはちっともとまってくれないのでとうとうピントが合いませんでした。
ふんわり飛んですぐとまってくれるこのオオアオイトトンボのようなら
よいのですが
薄暗いところを飛んでいたこのトンボも動きっぱなし。
以前羽化したばかりの姿を撮影したことがるタカネトンボのようです。
違う池ではオニヤンマが次の世代を残していました。
水の中の落ち葉などに体をほぼ垂直に立て、腹端部をちょんとふれて
産卵しているよう。驚くほど長時間激しい動作を続け、必死に卵を産んで
いる姿に感動しました。
池周りの木の幹にいたこの昆虫。最初は迫力ある美しい蛾だな~と
思いましたがよく見れば触角や翅がちがうような・・。
調べてみたらムラサキトビケラというトビケラでした。
幼虫時代は水の中で他の水生昆虫を食べて育つのだとか。
風が変わり見られる生き物が変わり風景も変わってきて・・・季節が
確実に進んでいるのを感じます。
田んぼと畑が広がるのんびりした里山でキジの親子に出会いました。
3羽のうち左端がお母さん、右の2羽がヒナです。ここに写っていない
ヒナもまだいます。
一番最後に悠々とやってきたのはキジのお父さん
このヒナは胸周りの羽毛に緑色が、目の周りには朱色が見えます。
男の子なんですね。
左のお母さんは目立つところに立って、動きまわる子供たちを常に
見守っていました。お父さんは離れたところでのんびり食事をして
あまりヒナのことを気に留めていないように見えました。
今年5月、つがいで見たときはオスが目立つところで胸をはり、
メスはオスの影に隠れ姿勢を低くしてさささっと移動していましたが
今は逆転。お母さんの監督ぶりは凛々しく堂々たるもの。
この後、子供たちだけ出穂間近の稲の間を歩きまわっていました。
田んぼまわりでは美しいミヤマアカネが何頭か飛んでいて
狩り蜂たちもたくさん活動していました。
肉団子をつくっていたのはコアシナガバチ
こぶし大の巣を世話していてのはフタモンアシナガバチ
大きく育った幼虫たちが見えます。
上に見える頭を出したハチは羽化したばかりなのか、巣の世話を
しているのか、はたまた産卵しているのでしょうか。
田んぼ周りはものすごく蒸して暑かったけれど、いのちをつなぐ
生き物たちのドラマが多く見られました。
最近出会った小さな生き物のなかで、似ているな~というものを
並べてみました。
まずどれも似ているジャノメチョウの仲間から
ヒメジャノメ
コジャノメ春型
コジャノメ夏型
コジャノメはヒメジャノメより濃色で翅の線が紫がかって見えます。
さらにコジャノメの夏型は春型より眼状紋が大きめで目立ちます。
子供の頃はジャノメチョウの仲間はどれも同じように見えていましたし、
この眼状紋と動きが気味悪くてなりませんでした。
いい年になった今はなかなか味わい深い存在だと感じます♪
コガネムシの仲間も種類が多くて似ているものが多いですね。
こちらはアオドウガネ、眼が美しい空色です。
こちらはスジコガネ
色の変異があるようで、その鮮やかさにひかれて撮っておきました。
昔庭にブドウがあった頃、夏の夜の網戸にとまっていたのは今考えると
ドウガネブイブイでした。緑色ががった輝く甲虫はすべてカナブンだと
思っていたものです。
そして・・イモムシをとらえ麻酔をかけて幼虫の糧とする蜂の仲間。
ちょうど重そうなイモムシを持ち上げようとしていたハチ
この黄色い紋様の出方から、ミカドトックリバチのようです。
泥を練ってトックリ状の巣をつくり、麻酔をかけた蛾の幼虫をつめるという
ことですが、こんな大きな個体が巣に入るのでしょうか。
こちらはやや深い森の暗いところで出会ったハチ
前出のハチと違って黒光りしており、模様はとても似ていて、
やはり蛾の幼虫を運んでいました。
検索してみるとフタスジスズバチというハチのようです。
竹筒や木に空いた筒状の穴に産卵し、幼虫の食物として麻酔をかけた
蛾の幼虫をつめるそうです。
姿は似ていても活動する場所が違っていたり・・じっくり見ると面白い♪
そうして撮影画像が増えていき、パソコンが満杯になるのです。
蚊が多いので夏場はあまり行かない公園へ久しぶりに行ってみました。
切られた木々が半年近く積み上げられていた場所はきれいになっており
チップ状にしたものが敷きつめられていました。
そこには直径10cmくらいの灰褐色のかさをもつキノコが。
裏から見てみるとカサは細かいヒダ状。黒褐色で艶のあるツボがある
ところが特徴的なのですが名前はわかりませんでした。
日陰をえらんで歩いていくと、そこが涼しいのか道の真ん中に猫がいて
日向にでるとピカピカのツマグロヒョウモンのオスがいました。
黄金色がまぶしい!
あっ、ハラビロカマキリの幼虫♪
鎌の掃除に余念がありません。
あと何回脱皮すれば飛べるようになるのでしょう。
やっぱり木陰でも暑い!風もあつくて何だか息苦しく頭がぐらっとします。
明日以降は少し気温が下がるという予報ですが・・・もうそろそろひと雨
ほしいところです。
水辺には色々な生き物がいるので見飽きることがありません。
水溜りでもあればのぞき込み、地図に沼の字を見れば行きたくなります。
この間訪れた池でもトンボがぞくぞくと羽化しているようで
このような抜け殻がたくさんありましたが、その中に
なんと羽化直前の動いている巨大ヤゴがいました。
お尻を振り続けるその動きを動画で撮影してみました。
< 羽化直前、上陸したヤゴ >
ヤゴは池から20cm離れた木の、高さ30cmぐらいのところにいました。
10分後、また同じ場所にもどると・・・影も形もなくなっていました!
ものすごい速さで歩き羽化したとしても翅は乾いていないはず、と
あたりを捜索しましたがまったく見つけられませんでした。
周囲の気配に敏感な幼虫は水に戻ってしまうこともあるということですが
そうなのかな?池にはずっといたのに残念なことをしました。
生きているヤゴから少しの間離れてしまったのは、会いたかったヘビが
すぐ近くで動き回っていたからです。
120cmくらいのアオダイショウが木から降りてくるところ。
木から木へ移っていく動きは美しく、珍しかったので目を離すことが
できませんでした。
池の中にはヤマアカガエル。
木の上にはまだモリアオガエルがいるかもしれません。
羽化したてなのか、まだ色の淡いイトトンボの仲間もいました。
オオアオイトトンボかな。
歩いていても飛び出すヤマアカガエル。
でも一瞬で石のように固まり、敵が去るのをじっと耐えて待ちます。
そうやって捕食者から身を守り生き延びてきたのですね。
これだけカエルがいればマムシだっているのでは・・。
準備して待ち構えているのに、なかなか会えないものです。
蝶が見られた森は広葉樹が多く、甲虫もブンブン飛んでいました。
あっ、赤いものがやってくる!
着地したところに行くとそれはノコギリクワガタでした。
生き生きした自然な姿を見るのは何十年ぶりだろう?
この日はやはり赤っぽい、大きめの蛾がよく飛んでいました。
翅を閉じると木肌にそっくり。赤い部分が見えなければ見失ってしまいそう
です。オニベニシタバという名前だそう。
このセンチコガネは深い紅色でぼーっと見とれるほどの美しさでした。
オオセンチコガネなのかどうか、もっと近くで撮ろうと寄ったらすばやく
逃げてしまいました。
よく見るコチャバネセセリかな、と軽く考えていたこのセセリチョウ。
蝶の図鑑で調べたら“ホソバセセリ”という名前でした。
今までのコチャバネセセリフォルダーを見直せばいるかもしれません。
木の根元を見れば可憐なアキノタムラソウの花が咲いていて
少し上を見るとこの日一番衝撃を受けた物体がくっついていました。
まるで黒いカゴ。綺麗な舟形、もしくは木の葉形と呼べばいいのか
伏せたカゴのようなものの中に蛹が見えます。
これは蛾の繭なのだろうと検索してみると、ありました!
この黒カゴは「アカスジシロコケガ」という名前の蛾の幼虫が、自分の
黒毛を抜いて繭をつくったもので、その中で蛹化したようなのです。
幼虫時代は苔を食べ、羽化すると白地に赤模様という美しい姿に。
一度この黒カゴをつくる過程を見てみたいものです。
近くで成虫を探しましたが見当たりませんでした。
興奮と緊張の連続で楽しくもグッタリな森歩きでした。
少し足をのばして出かけた8月はじめの森で
出会った美しい蝶たちを並べてみました。
嬉しかったアオバセセリ。2年ぶり二回目の出会いです。
晩春に会えなかったので今年は諦めていたのですが
図鑑を見たら暖地では年2回発生すると書いてありました。
幼虫の食草はアワブキやミヤマハハソ、ヤマビワ。
スミナガシと同じなのでもしかしたら仲良く近くにいるかもしれません♪
こちらも久しぶりのクロコノマチョウ。
森の暗い、低いところを飛んでいるので暗褐色の地味~な蝶に
見えるのですが、光があたるとこんなに綺麗!
近くではオナガアゲハのオスがメスを追いかけて求愛していました。
暗くて早くてなかなかピントが合いません。
偶然正面顔が写っていました。
こう見ると顔の大きさに対して翅が巨大に感じられます。
花の少ないこの時期。リョウブの花には蝶をはじめアブやハチや
甲虫たちが集まっていました。
このヒョウモンチョウたちは激しく飛び続けてゆっくり側面をみせて
くれないので名前がわからずじまいでした。
逆光で暗かったけれど時折青緑色の輝きが見えました。
カラスアゲハのオスかな?
こちらはカラスアゲハのメス
角度によって変わる翅色の華麗さにもうくぎづけ!
こんな出会いがあれば滝のような汗も虫刺されも忘れてしまいます。
毎日暑すぎますね!
あまりに気温が高いためか日中は蚊にさされないので
気になっていた剪定と草取りをすることにしました。
モミジバアオイが今年も咲いてくれました。真夏を感じる元気な赤♪
風通しのよいキンモクセイの下が待機場所です、にゃんきちです。
あっ、お母さんが庭に出てきました。
お手伝いします、さあ指令してください。
サザンカにチャドクガがいないか私がチェックしましょう。
ほらっ、あそこにさぼっている人がいますよ!
にゃんきち暑そう・・。30分作業すれば人間も汗だくです。
母ににゃんきちがまとわりつくのを横目に見ながらサザンカの徒長枝だけ
落としました。先日姉がチャドクガの極小幼虫を見つけ、急いで処置した
という場所を重点的に探しましたが新たな幼虫、卵は見つけられず・・。
夏の間は油断できません!
にゃんきちよ、できることならチャドクガの発生状況を報告しておくれ~。
お楽しみのキンカンにいるアゲハの幼虫探し♪
やったー、蛹だ!
と喜んだのも束の間。裏側を見たら寄生されたあと(小さな穴)が。
どうりで色が悪いと思いました。中はすっかり空だったのです。
アゲハの幼虫はいいけれどイラガとチャドクガはちょっと・・。
カマキリとクモとカエルに頑張ってもらうためにも薬剤はまきたくないので
ひたすら見回り&剪定の日々なのです。
近所の公園を歩いていたらクロバネツリアブが求愛しているシーンに遭遇し
少し前に横浜自然観察の森で動画を撮影したことを思い出しました。
つかず離れず・・・
≪クロバネツリアブの求愛行動≫
追いかければちょっと逃げられる。前に回るとお尻を向けられる。
少し小さいほうが大きいほうに求愛しているのですがそのいじらしいこと。
追いかけるのをやめるとあちらから寄ってきたりして、そのかけひきが
延々と続きます。撮影日があまりにも暑くて5分で観察を諦めてしまった
ので、この2匹の恋の行方はわからずじまいです。
同じ日、わずかに残るヒメコウゾの実を探して動きまわるタイワンリスも
見られました。
前から見ると可愛いです。
横から見ると長~い顔。
トモエガの仲間に会ったり
ショウジョウトンボとオオシオカラトンボが並んでとまっているのを見たり。
アオツヅラフジが青い実をたくさんつけていました。
今頃はどんな様子かな?ホタルの池や樹液を出す木、ハンミョウが
見られる広場、オニヤンマに会える水辺・・。
確かめにいきたくてうずうずします♪