少しでも時間があれば近所を歩き、もっと時間があれば
遠出したこの夏。振り返ってみれば森の生き物たちの画像ばかり。
梅雨明け早々開店した樹液レストランにはルリタテハとカナブン
夏鳥のキビタキにも会え
大好きなモリアオガエルの産卵にも立ちあえました。
イグチの仲間が森に増えたころ
ミヤマカラスシジミに初めて出会って黄金色の輝きに感激。
この夏の出会いを見直しながらまた森に出かけたいな~と考えていたら
ふぉぉ~~ん!
PC本体のファンが警告しているように大きな音をだして激しく回転し
焦って側面を触ったら熱っ!
また壊れるのでは・・・?思い返せばパソコンが壊れるのはいつも夏。
前回いつごろ掃除したのか忘れたほどだったので、開けてみました。
うわ~・・・・
ファンにはねっとりしたホコリがこびりついていました。虫はいなくてホッ。
綿棒や不織布でこつこつとホコリを吸着し、掃除機でも吸い上げました。
そのあと起動してみると、側面を触っても熱さは感じなくなったような
気がします。
大切な道具はお手入れが肝心ですね。手差し給紙でしか印刷できない
プリンターも何とかしなきゃ!と思い立ちました。
近所でもじっくり歩けば小さな発見があります。
こんな草むらには何かいそうです。
でも長靴をはいていなければ踏み込むことができません。
残念な経験を何度も重ねてそんな無謀なことはしなくなりました。
ミンミンゼミの長くて透明な翅や体色は爽やか
珍しくとまっていたコシアキトンボのオス
ガガイモの花にハナバチ
この夏は縁があるセアカツノカメムシ
ワルナスビにイチモンジセセリ
隠れ帯も美しいナガコガネグモの幼体
光も秋っぽく変わってきたような。
暑すぎるのは困るけれど夏が去っていくのはやはり寂しく感じられます。
この夏よく歩いた森で、嬉しいシーンが見られました。
イヌザンショウの葉に産卵するアゲハのお母さん。
後で葉を裏返してみると直径1mmくらいの黄白色の卵が。
同じ母蝶が同じ木に時間をかけて何度も産み付けている
懸命な姿に感動しました。
空色めがねがトレードマークのシオカラトンボのオス
麦わらトンボの愛称をもつシオカラトンボメス
小高いところで出会ったペア。一瞬シオヤトンボかな?と思いましたが
メスの腹部先端が黒いのでシオカラトンボ♪
ペアになるのは水場の近くとは限らないのですね。
そして今夏はよく出会いました♪
青い!かっこいい!
和名は印象にぴったり。ルリボシカミキリです♪
視界に入った途端、気分が高揚するこの姿。
この場所で出会ったのは初めてで嬉しくて飛び上がりました。
この森はクヌギの根元を掘り下げてそのまま、とかトラップをしかけて
そのまま、とか無粋なことをする人はおらず木々は自然のまま。
生き物がたくさんいてほっとします。
よく行っていた近くの公園の森は寒々しく変わってしまいました。
お昼近くに低山をのぼりましたが、森は静まり返り気味悪いほどでした。
蝶はキチョウが時々見られるものの、イチモンジチョウとコミスジは
一度見たきり。トンボはシオカラトンボとウスバキトンボ。
よく見るのはアブハエ類ばかりで小鳥のさえずりもほとんど聴かれません。
お昼をすぎてようやく
ああ、ヤマアカガエル。よかった・・。
おお、巨大!
う~ん、ニホンアカガエルなのかな?ヤマアカガエルのようにも見える
けれど・・と腹側の模様を撮るべくNikon AW100を近づけると
バシャッ!カメラとカメラをもった右手全部が濡れるほどのおしっこを
かけられてしまいました。防水カメラでよかった~。
午前中は心配しましたが、午後はこの森の豊かさを証明する出会いが
ありました。
ここから下は蛇が続きます。苦手な方はご注意ください。。。
木をぐんぐんのぼっていくアオダイショウ。
長さは1mくらいでしょうか、まだ若いようです。
やはり蛇の動きは美しい。ただただ見とれてしまいます。
2種目の蛇は久しぶりの出会い♪
ジムグリの幼陀です!
凝った編み籠のような魅惑的な風合いです。
虹色に輝く腹側も見たかったけれどすごい速さで道をわたっていきました。
3種目の蛇も道を横断していました。
ヤマカガシの幼陀です!
首周りの黄色い帯が幼い証拠。
しばらくじっとしてモデルになってくれました。驚かしてごめんね。
時折カエルを見るので蛇がいるとは思っていたけれど、いちどに3種とは。
虫にはほとんど会えない日だったので嬉しさ100倍!
この環境が保たれ、いつか大きく成長した姿を見られますように。
そう願いながら後姿を見守りました。
今年の暑さはやはりこたえるようで
にゃんきちはながながとのびて寝てばかり。声にも元気がありません。
そのためなのかどうなのか、庭でいつも足首を無防備に出している母が
ネコノミにやられました。猫を好まない父が庭の主だった頃はほとんど
猫の姿は見られなかったので当然ネコノミも見たことはありませんでした。
にゃんきちにネコノミを発見できていないので犯人に断定しては
申し訳ないけれどノミ駆除剤をつけてもらいました。
心配だったのは、そのあと具合が悪くなるかもしれないこと。
アースのサンスポット(一回分480円くらい)
これで効果が一ヶ月持続するというのですが、どうなんでしょう。
悪い影響がないように祈るばかりです。
白い花をたくさんつけたキンカンは早くも小さな実をつけていました。
アゲハがやってきたのでキンカンに卵を産んでくれるかと
見ていましたが、ちょっと休憩しただけで飛んでいってしまいました。
ひと雨こないかなと思っているようなアマガエル
毎日こまめに手入れしていた庭の今のありさまを見て父はどう思った
でしょう。
まさかの猫と一緒の送り火。なんたら、と呆れているかもしれません。
数日前に出会った真夏の美しい生き物たちをならべてみました。
今が花盛りのタマアジサイを訪れていたアオハナムグリ
なんて麗しい組み合わせなのでしょう♪
ヨツスジハナカミキリの黄色との組み合わせも素敵♪
なんと!
水辺のタマアジサイの葉にはまだオタマジャクシ時代の名残りの
しっぽがある赤ちゃんアマガエルがいました。可愛いぃぃ~!
だいぶ散ってしまったリョウブの花にはアオバセセリ
何度見ても嬉しくなってしまうセセリチョウ♪
やはり印象的な姿だという幼虫にも会ってみたいものです。
接写させてくれたコノシメトンボ
自然豊かなところではトンボまでのんびりゆったり。
いつも出会うキマダラセセリかな、と思ったらヒメキマダラセセリでした。
ヒメがついたらどうなのだ、というところですがちょっとした違いを
見つけて違う蝶だとわかって喜んでいるのです。
こんな小さなワクワクが重なっていくと寿命がのびる気がする・・。
森はストレスを吸い込んでくれます。
風に秋の気配がわずかながら感じられた日。
青々した田んぼの上にぽっかり雲が浮かんでいました。
西部の里山へ行くと、驚く出会いがありました。
大きい~!こぶし大の甲羅をもつモズクガニです。
ここではサワガニを何度か見ましたがこの蟹は初めてで感激しました。
湿った地面にはキチョウたちが乱舞して
イチモンジチョウもくるくる輪を描いて2頭で争い
日向で陣取るコミスジにも戦いのあとが見られました。
日陰には神秘的な翅色のアミガサハゴロモがいて
紫色のサヤが美しいノササゲの花も見られました。
今の森はちょうど花が少ない時期のためなのでしょうか、とても静かで
やや寂しく感じられました。
お盆にさきがけて行ったお墓参り。
2か所ともよく晴れた暑い日でした。
好きだった花々とビールを供えてお墓もピカピカ。父の眠るお墓は
ほぼ毎月お参りしているので汚れてはいませんが胸がすっとしました。
夏毛がポソポソしたタイワンリスにご挨拶
134号線の渋滞を恐れていましたが予想に反して道路は平常どおり。
どの浜も人は多くなく静かで落ち着いているように見えました。
その前には祖父母、従兄弟の眠るお墓にもお参りしました。
明治大学の横を通り
すぐ脇の大きな墓地へ。
ここはとても緑が多いところ。祖父母のお墓も数種の木が植えてあり
その剪定や草むしりが主な手入れでやはり汗まみれになりました。
ゆっくりゆっくり歩きながら、いつまで通えるかしら・・と話しあう母と伯母。
慣れない都会での運転は避けたいけれどいずれは車で来ることになる
のかもしれないな~と思った今夏のお参りでした。
ここではこのナミアゲハやアオスジアゲハが飛びまわっていました。
だれかの魂かな。
この時期に出会う美しい蝶は特別なものに感じられます。
5時起きして母と近所を散歩しました。
稲には朝露でしょうか、雫がきらめいていました。
毎年出穂の様子を撮影していますが決まってこの8月のお盆の時期。
今年は例年より数日遅れているかな?
田んぼ脇に生えた植物には2頭のトンボが仲良くとまっていました。
ウスバキトンボでしょうか。
この日は精霊棚をととのえました。
今年はすっとした笹が手に入りました。
牛馬、お酒にお水、水の子(洗ったお米、さいのめに刻んだ茄子と胡瓜)。
ミソハギの花束は水の入った器の上において、そのほかお花や果物、
父の好きだった食べ物などを供え、たくさんの明かりを灯しました。
今年は成長が早くて6月から咲きだしてしまったミソハギ。
8月までなんとか咲き残り、重要な役目を果たしてくれました。
ご住職にも来ていただいたことだし、ちょっと早いけれど
迎え火も焚こう!
皆が縁側に並ぶと、にゃんきちも興味津々でやってきました。
点火!
さすが野生、風上に移動するのが速かったこと。
思い出さぬ日はない大好きな父。早く戻ってくるよう
皆で迎え火を静かに見つめました。
とうとう会えました!
角度によって青緑色に光るシックな装いに赤い口吻がチャームポイント♪
樹液が出ている木を見るたび、いないかな~と探していたのです。
出会った時は暗い地面にいて、一瞬ルリタテハかと思いました。
近くに幼虫の食草のアワブキもあり、憧れの幼虫も探しましたが
見つけられませんでした。
木肌を念入りに見ていくと、美しいクロヒカゲがとまっていて
古いクヌギの根元近くに小さな小さな雌雄のコクワガタが。
コクワガタのオス♪
他にはキマワリがいるのみでコクワガタは悠々と食事していました。
ふんわり発酵したような香り。
朽ちて変色してしまった木に、久しぶりに会うサトキマダラヒカゲ♪
カナブンたちもやってきていました。
タマムシいないかな~!と覗き込んだ朽木には大きなウスバカミキリ
剪定された木々が積み上げられた場所には迫力あるノコギリカミキリが
見られました。
夏はやっぱりいいなぁ!年々森歩きが好きになります。