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教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

7月最後の教室 雨宿りする生き物を探す

2025年07月16日 | 教室風景

朝のうちは曇りで湿った風が強く吹いていました。
水辺へゆくと


クサレダマが花盛りとなっていました。
今年は花数が少なめ。。


このジャノメチョウはかなり翅が傷んでいましたが
風に揺れるトラノオにしっかりしがみついていました。


この日はモンキアゲハによく会いました。


こちらは翅の先端が折れてしまっていました。
どのアゲハもこれから雨が降るとわかっているのか
落ち着ける場所をいそいで探しているようでした。


ススキはこんな食痕がたくさん!

葉裏を確かめると


こんなクロコノマチョウの幼虫が見られました。
一番右下の幼虫は脱皮したてなのか頭部の殻が残っています。

向かって右上の幼虫と左上の幼虫の背部には怪しげなものが
くっついており、何者かに寄生されているのではと思いました。

ススキやアシの葉裏にかなりの頻度で幼虫が見られるので
森はクロコノマチョウだらけと思いきやそうでもない。
無事成虫になれるものはごくわずかなのでしょう。


クロコノマチョウの成虫にも何度か出会いました。
ほの暗いところが大好きなようです。

7月最後の教室日でした。


一ヶ月半の長い夏休みの間に家でできることは何か、
年末の作品展に向け数点同時進行の計画を練り直しました。


午後にGさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

お仲間同士、また9月にお会いしましょうと笑顔で挨拶を交わし
前半の部が終了しました。

お昼休みは小雨が降ったりやんだり。


野原には今年もネナシカズラが発生しており
不穏な空気が漂っていました。どこまで広がってしまうのだろう?

葉裏に雨宿りしている生き物がいないか探し歩くと


一枝に、探していた生き物が♪

ピンクで囲ったところにいたのは


オオトリノフンダマシのメス
ぴかぴか光ってまるで鳥のフン。大きさ12mmほど。

下の丸で囲った部分には


オオトリノフンダマシのオス。体長3㎜ほどでしょうか。
とても小さくて毛むくじゃらです。
これからメスに近づいてゆくのでしょうか。
どんな求愛行動をするのか見てみたいものです。

16時過ぎには


気持ちの良い青空が広がりました!


ニガクサの花がキラキラと輝いてきれい。

次回この森を散策できるのは9月。
どんな彩りの変化があるのか今から楽しみです。


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7月三回目の教室 雨上がりの森

2025年07月12日 | 教室風景

雨上がりの朝は厚い雲に覆われていたものの
涼風がふき、久しぶりにのびのび歩けました。
濡れた桜の木のそばを通ったら桜餅の香りがしました♪

葉裏をのぞいていたら突然


カラスアゲハのメスが飛んできて目の前の葉にとまりました!

お、落ち着いて。。と自分に言いながらカメラをむけると
さっと飛び立ちました。暗くて手ブレましたが嬉しい♪

追いかけているときはちっともとまってはくれないのに不思議。


だいぶ散ってしまったヤマユリにかわりノカンゾウが花盛り


クマヤナギがたくさんの蕾をつけていました。
開花はもう少し先でしょうが今年は実りが楽しみです。


穴だらけになったヒルガオの葉を下からのぞきこんで見ると


いました、ジンガサハムシ♪
幼虫も記録しましたがそれはのちほど。。


飛ぶのも地面を移動するのも遅れがちで
つい気になってしまったスズメの子。
がんばって大きくな~れ!

7月3回目の教室日でした。


夏休み目前。きりのよいところまで進めておくべく力が入ります。
自分のペースでコツコツと丁寧に作業を積み上げてゆきます。


午後にIさんが日本画作品を完成させました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆
金曜日教室はこの日が7月最後、次回は9月1週目となります。


お昼頃には少し日が出てニイニイゼミの声が元気になりました。


ススキの原に行くとまた草丈が伸びていて


久しぶりにシロコブゾウムシに出会えました。
優しい表情、のどかな雰囲気に癒されます。


ほの暗いところではジャコウアゲハのお母さんが
産卵場所を探してふわふわ漂い


ジャコウアゲハのオスは疲れた体を休めていました。
翅がすっかりボロボロです。

前回初めて会って歓喜したシロオビトリノフンダマシを
もう一度見ようと辺りを探すと、前回のものの他に


新たに2頭!
前回会ったものは腹部の模様がナマケモノに見えましたが
これは・・キンシコウに見えます。大きさは5~6mm

さらに


黒っぽい、そして小さい。大きさは2~3mmだったので
亜成体なのかな?全身真黒の黒色型もいるそうです。

じっくり探せばオスもいるのでしょう。
メスが5mm前後だからもっと小さいオスを探すのは大変!
またひとつ楽しみが増えました。



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Hさんの新作パステル画(041)

2025年07月10日 | 教室風景
Hさんの新作パステル画をご紹介いたします。


「グリンデルワルトの教会」 パステル画 F6

スイスの旅で出会った名峰を望む雄大な風景です。厳しく
冷たい山々と人の思いのこもったあたたかな色合いの花々、
光と影の対比が際立ち、熱のこもった表現にひきこまれます。
 
近づいてみました。

岩壁、木、花、人工物と質の違いを描き分け、色鮮やかに
濃密に描きこまれた風景は情趣にあふれています。力強く
表された澄んだ光や大気、厳かな雰囲気に心洗われる作品です。
 
よく取材、研究をされ幅広い画題で大作に挑み続けるHさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
の“
作品集”の中のHさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。

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7月二回目の教室 トリノフンダマシ2種に出会う☆

2025年07月08日 | 教室風景

七夕の日は朝から気温が高くほぼ風はなく


ハラビロトンボも暑いのか葉先で休んでいるもの多数


日が高くなるにつれ森は白っぽく霞んできました。

こんな蒸し暑い日は蛇がいるかもしれない♪
汗をふきふき歩いてゆくと

ブ~ンと大きな羽音が。


高いところにタマムシがとまりました!
何かいいことありそうです。

足元からもブ~ン。。


クヌギの樹液にカナブンやヨツボシオオキスイ、
ヨツボシケシキスイなどが集まっていました。


大きなジガバチも。
土中の穴に蛾の幼虫などを運び毒針で麻痺させ卵を産みつけるのだそう。

とても美しい青緑色に輝くものも見ました。


つい見とれて2枚しか撮影できず、ボケてしまったのが残念ですが
緑色の蜘蛛をくわえているのはわかりました。
調べると、ヤマトルリジガバチという名前でクモを狩るタイプ。
貯蔵したクモに産卵、孵化した幼虫はそれを食べて大きくなるそう。
また会えますように!


高いところにカラスアゲハが休んでいました。
美しい生き物にたてつづけに会えた嬉しい朝でした。

7月2回目の教室日でした。


今年の展覧会が12月中旬、大きな会場と決まったことで
気合いも入ります。5~6点の出品を目指し新作にも取り組みます。


いちど集中すればあっという間、暑さも忘れてしまいますね。
午後にHさんがパステル画を完成させました。
後ほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆

お昼、あまりに暑く、葉裏などをのんびり見ながら歩くと


あれ?
ピカピカ光る5mm大の玉に違和感を感じ接写して拡大すると


シロオビトリノフンダマシ!
初めて見ました~♪ナマケモノが微笑んでいるように見えます。

今までもこの辺りにいたのか。。気が付けてよかった。


これも何だろう?と思い拡大して見ると


オオトリノフンダマシが蛾をとらえているところでした。

体長10mmほど。小さな体で大きな獲物をがっちりつかむ
オオトリノフンダマシの狩りを見たのは初めてで感動しました。


青い実がたくさん落ちているコブシの木を見上げると


リスたちが夢中になって食べていました。
以前カラスがついばんでいるのを見たこともあります。
どんな味がするのかな?

いよいよ夏本番。森にエネルギーが満ちているのを感じます。


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7月最初の教室 ヤマユリ咲く森

2025年07月05日 | 教室風景

久しぶりに朝の森を歩きました。
ヤマユリが咲いているだろうと期待していくと


すっかり満開!


立派なクロアゲハが舞い降りてきてうっとり。。
他にもカラスアゲハやジャコウアゲハやアオスジアゲハなど
黒いアゲハにたびたび出会いました。


トウネズミモチの花が見えるススキの原に行くと


ジャノメチョウがふわふわ舞っていました。
ゆっくりなのになかなか撮れない。やっとメスを撮影できました。


ネジバナはやっぱり可愛い♪
そろそろ見頃は終わりです。


ススキの原にはとても小さいキマダラセセリもいました。
春型より夏型のほうが小さいのだそうです。


ネムノキは花盛り。
蝶がこないかしばらく待ちましたが時間切れ。。

7月最初の教室日でした。


天窓からの光がいよいよ強烈になり避けながらの制作です。
ガビチョウの陽気な歌を聴きながらも一筆一筆集中します。


表現方法は無限にあって、目指す世界や自身の特性や手持ちの
画材と照らし合わせ試行錯誤しながら進めてゆきます。
何枚描いても慣れず、いつも新鮮で驚きと発見がありますね。

休み時間、水辺に行くと


ノリウツギの花が満開となっていました。

内皮の粘液はネリとして手漉き和紙制作に利用されます。
花にはハナムグリなどの甲虫や蜂やアブなどが訪れますが
この日はまったく見られませんでした。


水辺には他にもこの白い花が咲いていました。

ずっとオカトラノオだと思っていたのですが、ノジトラノオや
ヌマトラノオ、イヌヌマトラノオなど似たものがあるそうで
検索しているうちにノジトラノオなのでは?と混乱してきました。

ホタルの池では


このオオシオカラトンボが増えてにぎやかになっていました。


クロスジギンヤンマのメスは孤軍奮闘。
オオシオカラトンボにたびたび邪魔されながらも
必死に産卵行動していました。お母さんがんばれ~。

ナラ枯れし、痛々しい姿になったコナラの樹皮に


ハチモドキハナアブがいました。
蜂に擬態したアブ。産卵場所を探しているようでした。
見るたび気になって追いかけてしまいます。

若いアオダイショウを久々に見かけ嬉しくなりました。
様々な動植物に会えると森の健全さを確認できた気がしてホッとします。


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Sさんの新作日本画(045)

2025年06月29日 | 教室風景

Sさんの新作日本画をご紹介いたします。


 日本画 F8

北海道の旅で出会ったポプラ並木です。特徴ある上向きの枝
をしっかり観察し、幅広い緑色を根気強く重ねて細やかに描写
しました。葉ずれの音が聞こえてくるような清々しい作品です。

近づいてみました。


塊でとらえた葉と点描で描き起こした葉の表現の対比や
濃淡のリズムが心地よく、緑は厚く空は薄塗りなど抑揚
ある表現が遠近感を強調して風が奥へとぬけてゆきます。

複雑に絡み合うモチーフを時間をかけ鮮明に描き上げるSさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
作品集”の中のSさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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Kさんの新作日本画(023)

2025年06月23日 | 教室風景

Kさんの日本画作品をご紹介いたします。


「奄美のマングローブ林」 日本画 F8

雨雲の広がる空。奄美の豊かなマングローブ林を鳥が渡って
ゆきます。粘り強く描き込まれた風景は味わい深く照り輝き
体感した現地の精気が伝わってくる爽快で力強い作品です。

近づいてみました。


多色を用い筆遣いを工夫し汽水域の濃密な自然を表しました。
水面に映る景色も彩り豊か。描いては胡粉をかけて霞ませた
山々は遥かな奥行きと広がりがあり生命感にあふれています。

描くだけでなく多方面に学んで前進し続けておられるKさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のKさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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6月最後の教室 やまゆり咲く

2025年06月21日 | 教室風景

梅雨の中休みが続く鬱蒼とした森で
かすかに愛らしいさえずりが聞こえました。


歌い手はカワラヒワ
くちばしに何かつけています。

ふわ~っと良い香りがしたほうを見ると


カラムシの茂みにまぎれ
早くもヤマユリが大輪の花を咲かせていました。


カラムシにはアカタテハもやってきて
産卵しそうなそぶりでしたが卵は確認できず。


カラムシでとにかくよく見るのはラミーカミキリ


ホタルブクロはそろそろ終わり


キンシバイは見頃です

6月最後の教室日でした。


嬉しいお知らせ♪今年の作品展の会場の抽選にようやく当選し
期日は12月16日~21日に決定したことを皆さんにお伝えしました。
今回は広い会場で記念すべき25周年記念展です!


半年後の展示に向けてコツコツ積み上げてまいりましょう。

午後にSさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介いたしますのでお楽しみに☆

お昼休みは木陰をゆきました。


木漏れ日キラキラ。。

ハエのようなものがたびたび飛ぶのでよく見ると


トウキョウヒメハンミョウでした。
とても小さいですが立派な牙を持っています。


オバボタルのペアや


カノコガと梅雨時ならではの生き物に出会えました。


蛾はほかにも
紅葉の木の下にモミジツマキリエダシャクがいました。

羽化を楽しみにしていたクロコノマチョウの蛹は


空っぽでした。
ちゃんと羽化できたのか何かに襲われたのか?
殻が壊されたようにも見えました。

6月を振り返れば期待していたゼフィルスには会えずじまい。。
次回は10日後、森はどのように変わっているのでしょうか。



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6月4回目の教室 梅雨時の彩り

2025年06月17日 | 教室風景

朝から青空が広がり強烈な日射しが照りつけました。


ヒメコウゾの実がちょうど食べごろ。
とても甘くて小さなアリがきています。


ドクウツギの実も熟してきましたがこちらは猛毒。


オニシバリも有毒。
美味しそうに見えてもむやみに手を出してはいけませんね。


オニシバリの実のように真っ赤なショウジョウトンボ


オオシオカラトンボも飛びだして
水辺がにぎやかになってきました♪


野太いアオガエルの鳴き声がしたので見回すと
頭上に新しいモリアオガエルの卵塊がありました。
カエルはどうしても見つけることができませんでした。

6月4回目の教室日でした。


膠はやや濃いめの夏仕様。乾きが早いので調子よく描けました。
いよいよ暑くなってきて水分補給に気をつけながらの制作です。


一筆ごとに少しずつ前に進んで次の仕事が見えてきます。
自分と対話しつつ集中していると時間はあっという間です。


正午にはさらに気温があがりました。


クマノミズキはたくさん花をつけているのに
訪れる昆虫が少なすぎるな~と見あげていると


ひらりムラサキツバメが舞い降りました♪
ゼフィルスの類にはまったく会えないのが寂しい。


風もなく蒸し暑いので日陰をえらんで歩くと


葉陰にひっそりホタルガがとまっていました。


このキマダラオオナミシャクはこちらの動きに敏感で
さっと葉裏に隠れてしまうので這いつくばってパチリ。
美しいこの時期ならではの蛾♪


幼虫の食草はこのサルナシ
先日出会ったツマキシロナミシャクといい
サルナシを頼りにする生き物はけっこういるのですね。

今しか会えない動植物はたくさん。
次回こそは早起きして足をのばしたいものです。



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6月三回目の教室 ネジバナ咲く

2025年06月14日 | 教室風景

明るい曇りでやや蒸し暑い朝


チガヤの穂がゆれる野原をゆくと


ベニシジミが穂にとまっていました。
雲にのっているようで可愛い♪


ムラサキシジミは久しぶり。
美しい表翅を見せてくれないか待ちましたが時間切れ。。


この日は翅に傷一つないモンシロチョウにたびたび会いました。


チガヤの間に咲き始めのネジバナがでていて
踏まないよう気をつけて歩きました。

6月三回目の教室日でした。


辺りは静かでホトトギスのさえずりがよく聞こえました。
乾きのよい下地日和、時間の使い方を考え効率よく進めました。


しっかり計画を練ってからはじめる方、描きながら考える方。
同じ画材を使っても持ち味でまったく違った風合いに。
自分と向き合い自分のペースで進めてゆきます。


一週間前出会った、終齢に近いクロコノマチョウの幼虫は
どうなったかな?昼休み見に行くと


蛹がぶら下がっています♪


半透明の黄緑色。
あのシックなクロコノマチョウに変身するなんて驚きです。


この日もオオアオイトトンボが羽化していました。


アメンボは恋の季節のようで変わった動きをしていました。


一本のエノキの葉にたくさんのゆりかごができていたので
作り主を探すと


ヒメゴマダラオトシブミがいました。
大きな葉に切れ込みをいれ巻き込んで産卵するなんて
この小さな体のどこにそんな力があるのでしょう。

立ち止まると蚊が寄ってくるようになりました。
夏がどんどん近づいてきているのを感じます。


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