上郷森の家で活動する絵画教室「グループ彩雲」の
Hさんの新作日本画をご紹介いたします。
日本画 F8
深い渓谷に澄んだ光の降り注ぐ神秘的な光景です。時間を
をかけ緻密に描き込まれた木々、苔むす岩や流れは重厚で
詩情にあふれ表情豊か。この森の遥かな歩みを想像させます。
近づいてみました。
明暗を強調して岩の形や量感をとらえた後、苔を生やすように
点描でじっくり岩絵の具を重ねていきました。ごく薄い胡粉を
重ねた光や水が作品のいのち。きめ細やかで見応えある作品です。
どの作品も味わい深く、静謐さの中に力強さのあるHさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のHさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
一日雨の予報だったのでカッパ長靴で森を歩きました。
はじめは明るい曇りでしたが
雨がパラパラ降り始めて
飛んでいたツバメシジミがぴたりととまりました。
こんな日に羽化したばかりのトンボがいました。
小さく見えたのではじめハラビロトンボかと思いましたが
翅の先端がうっすら黒い。リスアカネのようです。
今朝脱いだと思われるヤゴの殻。
リスアカネの抜け殻をはじめて見ました。
いよいよしっかり降りだした雨に、足元の虫達があわてて避難。
ハエのようなものが葉にとまったのでよく見ると
トウキョウヒメハンミョウでした。
7月最後の教室日でした。
あいにくのお天気でしたが、9月17日に始まる作品展に
展示予定の作品を仕上げる方が多くアトリエは熱い!
作品展のDMハガキが完成したのでお渡ししました。
明日以降8月末まで長い夏休みに入ります。
夏を元気にのりきってまた9月にお会いしましょう!と
皆さんとご挨拶しあい、2024年前半の部が終了しました。
降ったりやんだり
昼はむしむしして森が白く霞んでいました。
高いところにとまっていたり産卵行動していたり。
活発なジャコウアゲハのメスにたびたび会いました。
お久しぶりのヤマトシジミ
オニドコロの花が満開♪
雌雄異株で、可愛らしい小花がぎっしりのこちらは雄花。
嬉しい出会いがありました。
ヤブカラシの葉を見上げると
ぴかぴか光るオオトリノフンダマシのメスが。
体長は12㎜ほど。
あれっ?
葉の虫喰い痕のような茶色いシミはよく見ると。。
オオトリノフンダマシのオスでした♪体長2~3㎜。
そっとメスの背後に控えているように見えましたが
どんな恋の駆け引きをするのか見てみたいものです。
雨が小やみになるとニイニイゼミが元気に鳴きだしました。
この朝もよく晴れたのでワクワクしながら森へ。
ただ湿度が高く暑すぎてゆっくり少しだけ歩きました。
トンボが羽化していないかな。。
水辺をのぞきこんでいたら
カラスアゲハのオスが吸水にやってきました。
角度によって紫がかった青にも見え、格別の美しさ!
虹色に輝く生き物は他にも♪
元気に歩くアカガネサルハムシ
地味に見えて光の具合によって虹色があらわれるコミスジ
ハンミョウを探して光る地面をじっくり見ながら行くと
カワトンボがふわり舞い降りました。
シロカネグモの仲間の網も見る角度によって虹色に
スズミグモの複雑なドーム網の糸もキラッキラ♪
7月三回目の教室日でした。
汗がひくまで強めの冷房をかけ、少しずつ水分をとりながら。
熱中症に注意しつつ、絵画展の出品作品の仕上げに集中しました。
午後Iさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆
アトリエの廊下の壁に
美しいアオカミキリモドキがとまっていました。
体液にカンタリジンが含まれているので触らないのが無難です。
この日もヤマユリはよい香りを漂わせていました。
お馴染みさんのオオシオカラトンボや
オオトリノフンダマシにたびたび会いました。
鳥のフンに擬態していて色味は少し個体差があるようです。
ニイニイゼミがよく鳴いていたので
木にとまっていないかよく探していたのですが
どうしても見つけられず
帰宅したらなぜか家のポストに迷い込んでいました。
数枚撮らせてもらって近くの木へ移動。
朝から晩までこの時期ならではの生き物に会えた嬉しい日でした。
朝から快晴♪
生き物との出会いを期待して森へ急ぎました。
すると小さな池に
クロスジギンヤンマがとまっていました。
いつもはずーっと飛びまわっていて
なかなか撮らせてもらえないので嬉しい♪
久々のショウジョウトンボ
数は少なくなりましたがカワトンボも健在
今朝羽化したと思われるイトトンボの仲間
水辺は夏の賑わいをみせていました。
強烈な日射し。。
気温がぐんぐん上がり立ち止まると汗が滴り落ちてきます。
7月2回目の教室日でした。
この夏はじめてニイニイゼミの声を聴きました。
天窓から降り注ぐ光が強く明るく、気分もあがります。
9月の展覧会に出す作品を描かれている方はいよいよ大詰め。
乾きが早いのでぐんぐん描き進めることができました。
昼休みは木陰を選び歩きました。
満開のヤマユリの香りを胸いっぱい吸い込んでうっとり♪
久しぶりのカナヘビ
ニホントカゲは面白いポーズをしていました。
木に来る虫を狙っていたようです。
ススキの葉に可愛い頭が並んでる!
葉を裏返すとクロコノマチョウの幼虫たちでした。
虹色に輝く美しい翅が落ちていました。
カゲロウの仲間のもののようです。
こちらは以前出会ったアミメクサカゲロウ
大きさといい形といいとても似ています。
アゲハの仲間は忙しなく飛びまわってなかなか撮れず。
夏の活気あふれる森に元気をもらいました。
朝のうちは強い風が吹いていて
蚊にも刺されず快適でした。
いよいよヤマユリの季節到来です♪
ノカンゾウはわずかですが緑の中で目立っていました。
この日はよく黒いアゲハが飛んでいて
道で吸水していたカラスアゲハや
低いところをゆっくり舞うジャコウアゲハのオス、
びゅんびゅん飛ぶモンキアゲハなどに久々に出会いました♪
7月一回目の教室日でした。
時折雨がさ~っと降ってはやむの繰り返し。
画面の乾きは遅いですが、作業手順を考え描き進めました。
展覧会までの残り時間を計算すると背筋がのびますが
心を無にして一筆一筆丁寧に。集中すると時を忘れますね♪
お昼には少し日差しが出て明るく暑くなりました。
水辺で咲き始めたクサレダマ
ヌマトラノオの花穂も続々と出てきました。
いかにも毒々しいテングタケ
しゃがんでキノコの傘の裏を撮ろうとしたら
ハタハタと儚げなものが目の前を横切りました。
今年初撮り、ウスバカゲロウ♪
アリジゴクと呼ばれる幼虫期の姿を思うと何だか不思議。。
アリジゴク時代にはフンをせず、
するのは成虫になる瞬間の一度だけ!だそう。
これはウスバカゲロウの一生に一度のシーン。。
羽化したばかりだったようです♪
アリの体液を吸って育つアリジゴク期は3年間、
羽化してウスバカゲロウになると水しか飲まず2~3週間
生きるのだとか。
今回フンが写っていたので初めて興味を持ち検索したら
驚くことばかりでした。
この日も小さな蛾がたくさん飛んでいましたが
姿も名前も麗しいギンツバメが印象的でした。
そろそろいるはず・・と葉裏を見ていくと
桑の葉にいました!
なんて小さい。。
やっと会えたオオトリノフンダマシ
5mmほどなので幼体のようです。
梅雨の晴れ間、この季節ならではの美しい生き物たちに
たくさん出会えた嬉しいひとときでした。
Aさんは幸せな光景を描かれました。
A4 パステル画
線はスッキリと簡潔に、色はごく淡めに表現すると決め
描かれた二つの家族。密着する3人の大きさや配置、
色のバランスをとるのに時間をかけました。
A4 パステル画
愛と優しさがつまった、明るく透明感のある作品です。
近づいてみました。
美しい形を探し、線一本引くのにも墨、多種多様なペン、
鉛筆などいろいろな画材を試しました。描きすぎないよう
色選びから色ののせ方まで心を配りました。
未来を見つめるそれぞれの家族のかたち。
清々しくあたたかな世界となりました。
新鮮な表現方法を模索し挑戦し続けておられるAさんの
作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
夏至の日は一日雨、そして梅雨入り。
雨をしのぐ小さな生き物たちを探して歩きました。
目立つところで雨を耐えていた中型のサナエトンボ
キイロサナエのオスのようです。
側溝の水があふれて階段が小さな滝のように
見上げると
ノイバラの枝先にナナフシがつかまっていました。
風に揺られ、体には多くのダニが付いていて弱々しい。。
外灯にはクビキリギス
雨に加え風も出てきた中がんばっていました。
6月最後の教室日でした。
朝のうちは普通の降りでしたがお昼近くには猛烈な雨に。。
悪天候にも負けず参加された皆さんは作品展に向けひたすら集中。
画面の乾きは遅いものの、手順と技法を考え効率よく進めました。
午後遅くなると空が明るくなり小鳥の歌声が賑やかになりました♪
雨が小降りだった早朝、まだハラビロトンボは飛んでいて
ベニシジミも活発
ゆっくり歩いたおかげか小さなクモにもよく出会えました。
サツマノミダマシはとらえた獲物にササっと糸をかけていました。
捕まった甲虫はこのところ探していたアカガネサルハムシのようです。
卵のうを守る小さなお母さんグモは接写しても微動だにしませんでした。
カラオニグモなのかな。
6月に入ってからフクログモの仲間が作るチマキ状の巣を
見かけるようになりましたが
葉の先を小さく折りたたんだこれは小型でちょっと違う。
裏側から見ると
ハナグモがいました。
ハナグモのメスは葉を折り曲げ卵を産むそうなので
お母さんハナグモが我が子を守っているところのようです。
水面から20㎝ほど上がったところにアメンボが雨宿りしていました。
体の油を脚の毛に塗って水面に浮いているアメンボは
雨にうたれ続けると体が濡れて溺れてしまうと
NHK番組「ダーウィンが来た!」で見たばかり。
アメンボが大雨に弱いとは意外です。
懸命に生きる小さな生き物の姿に感動した雨の日でした。
Nさんはお孫さんのきらめく瞬間を描かれました。
「シャボン玉飛んだ」 日本画 F6
広がり飛ぶ大小のシャボン玉は虹色に輝いて男の子の未来を
象徴しているかのようです。木漏れ日に弾ける笑顔、様々な
光が響き合う様子は希望に満ちて心があたたかくなります。
近づいてみました。
幼い子の自然な仕草や生き生きとした表情は、深い愛情と
長年培ってきた技術、観察力と描写力の賜物です。爽快で
躍動感あふれる画面から笑い声が聞こえてくるようです。
繰り返し描いてこられたお孫さん。成長過程が見られる
Nさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のNさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
風のないムシムシとした朝でした。
草むらを歩くと小さな蛾が逃げていきます。
目立つのはカノコガ。
年2化ということですが梅雨時の蛾というイメージがあります。
早いうちは日射しがあり
ひらけた所ではテングチョウや
イチモンジチョウが活発に飛び回っていました。
幼虫の食草だというスイカズラをよく探していますが
なかなか幼虫を見ることができません。
ススキの原にはジャノメチョウ
木陰にはムラサキシジミがいました。
翅を広げたところを見たくて粘りましたが時間切れ。。
6月4回目の教室日でした。
湿度が高く無風だったので少し冷房を入れました。
梅雨入り前に下地作りを済ませるべく効率的に作業しました。
9月17日に始まる作品展まで残り時間を考えるとやや焦りますが
一筆一筆丁寧に、目の前の課題だけに集中して取り組みます。
アトリエの窓際にあるゴモジュの実が赤くなり
時折ヒヨドリがやってきてついばんでいます。
隣に咲くシャラノキ(ナツツバキ)にはコマルハナバチがきていました。
今がさかりのネジバナには極小のこんなハチが!
キオビツヤハナバチでしょうか。
水辺にいくと
青く輝くヤマトルリジガバチが♪
クモ専門の狩人だそうで様々な隙間を探索していました。
接写しても微動だにしなかったツチバチの仲間
金色の毛が美しく体が大きいので存在感たっぷりです。
そろそろトリノフンダマシ類が見られるだろうと
葉裏などを見ていくと
トガリオニグモが♪
側面から見るととんがり具合がよくわかるのに撮り損ねました。
アケビの葉にフワフワの白い塊がありました。
長さ35mmほど。数年前にも見たことがあります!
この表面の赤い色が綺麗すぎて不気味。。何かの幼虫が
寄生されてしまったのではないかと想像していました。
数年前には調べきれなかったこの白い塊を、今回は画像検索
してみると【ゲボウグモの卵のう】と出てきました。
まさか蜘蛛の卵のうとは!ゲボウグモも見たことがない。
ゲボウグモは夜行性で日中は縮こまり見つけるのが難しいとか。
こんな大きな卵のうを作るならきっと大きなクモでしょう。
会いたい生き物がまた増えました♪
Iさんは小千谷縮に描かれました。
「かぐや姫があらわれる」日本画
気に入って仕入れた小千谷縮もこれで三色目。今回がいちばん
布の目が粗く、線描も箔押しも時間がかかりました。赤×黒の
個性的な地に負けず竹は力強く華やかにきらめいています。
近づいてみました。
描ける状態にするためドーサを何度も引き、竹が浮かび上がる
よう明るい下地を重ねました。緑と金のリズムが心地よく
墨の太い線がすべてを引き締めた、洒脱で爽快な作品です。
和紙以外の基底材にたびたび挑戦し世界を広げておられる
Iさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集のなかのIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。