Uさんは胸にのこる夏の印象を描かれました。
「夏ざかり」 水彩画 F6
赤いハイビスカスに麦藁帽子や窓辺の椅子の影は
強烈な真夏の日差しを思わせますが、そよぐカーテンが
涼も感じさせます。暑さの厳しい夏も、Uさんが描けば
穏やかで優しくゆったりとした時間が流れるのです。
開いた窓の向こうにはどんな風景が見えるのでしょう?
近づいてみました。
実際には濃厚で重い印象のハイビスカスも
全体のバランスを考えて絶妙な色合いに整え、
室内風景と違和感無く自然に溶け込んでいます。
水をたっぷり使い、絵の具の粒子が紙の上で踊っています。
自由にイメージの広がるどこか懐かしく心地よい作品です。
水彩画一筋に取りくんでこられたUさん。
創意工夫しながら今も変化し続けておられます。
過去の作品はHP『上郷の森日本画教室』内の
“作品集”の中のUさんのページにたくさん掲載されて
います。ぜひこちらもご覧ください。