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教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Hさんの新作パステル画

2025年03月31日 | 教室風景

Hさんの新作パステル画をご紹介いたします。


「槍ヶ岳縦走」 パステル画 F20

空から吹きおろされた雲が山肌をつたう神秘的な光景です。
峰々は堅実に力強く表され太古の劇的な地殻変動を思わせ
ます。山への熱い思いや深い感動が伝わってくる作品です。

近づいてみました。


雲の表現も生き生きとして躍動感をもたらしています。
近景と遠景で丹念に描き分けられた夕闇に沈みゆく山肌、
幅広い濃密な青色が視線を奥へといざない風を感じます。

さまざまなモチーフを情熱的に描かれてきたHさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
の“
作品集”の中のHさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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近所で出会った中型の鳥たち

2025年03月30日 | 生き物

けたたましい鳴き声に驚いて木を見上げると


ワカケホンセイインコが木のうろをのぞきこんでいました。
ひょっとして巣作りの場所をさがしているのかな?


全長40cm、インド南部やスリランカに生息していて
日本にはペットとして入ってきたものが野生化したそう。
かなりの頻度で見ます。


この時は何かをついばむでもなく、4羽が枝を移動しながら
じゃれあっているように見えました。

ワカケホンセイインコはキィーキィーと甲高い大声ですが
ギャーとカァーの中間のような鳴き声もしました。

カラスに似ているけれどちょっと違う。
その声の主を探すと


美しいカケスでした。めったに会えないので嬉しい♪


木の皮の隙間に嘴を差し込んで食事をしているようでした。


見てる見てる♪
家にある野鳥図鑑で調べると全長33cmとありました。


声が大きく特徴的で見つけやすいアオゲラ
全長29cm。比較するとカケスは結構大きいのですね。


旅人のツグミは体長24cm


シロハラは全長25cm
ツグミとともにそろそろ旅立ちの時ですね。


馴染み深いヒヨドリは全長28cmだそう。
アオゲラとたいして変わらないサイズなんて意外です。
アオゲラを見る時は単独だから巨大に見えるのかもしれません。


この時のヒヨドリは仲間たちとセンダンの実をついばんでいました。
放り上げてうまい具合に丸呑み♪


このヒヨドリは単独で長い時間コブシの枝に佇んでいました。
春を味わっているのかな?
心なしか穏やかな表情に見えました。


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Iさんの新作日本画(006)

2025年03月28日 | 教室風景

Iさんの新作日本画をご紹介いたします。


 日本画 M4  

敬愛するクリムトの模写の2作目です。原画の深い味わいと
柔らかな階調を出すため筆数多くじっくり取り組みました。
繊細で鋭い観察眼を持つIさんだからこその仕上がりです。

近づいてみました。


下地は赤茶系を使い岩絵の具の質感を活かしつつ筆遣いを
工夫しました。時を経た油絵具のコクをだすためひたすら
様々な色を重ねるうち画面の厚みと艶やかさが増しました。

驚異的な粘り強さで華麗な世界を完成させるIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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花から花へ

2025年03月22日 | 自然

いつもの散歩コースが華やかになっていました☆


満開を過ぎたカワヅザクラに夢中のメジロたち


花から花へうつるたび花びらが舞いおちます。


今年初めて出会ったルリタテハは翅がピカピカ
成虫越冬のはずですが傷は見あたりません。

少し前まで枯葉色だった地面に


カタクリが♪


ミスミソウもたくさん咲いていて


色も大きさもさまざまな花を楽しめました。

「セントウソウは見た?」
山野草好きな方が今年はこっちに咲いているよと教えてくれました。


とても小さなセントウソウ
一瞬ナズナやツルカノコソウのように見えます。


花に小さなアブが来ていましたが撮れず


違う場所でビロードツリアブがよいモデルになってくれました。
長い口吻、虹色に輝く翅、可愛い触覚、もふもふボディ♪
しみじみ春が来たな~と嬉しくなります。


ニホンミツバチたちも活発に活動していました。


高齢のオス猫がのんびりと


春のかおりを堪能しているようでした。
素敵な季節がやってきましたね♪


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Nさんの新作日本画(068)

2025年03月20日 | 教室風景

Nさんの新作日本画をご紹介いたします。


「ジューツオイチイ!」 日本画 F4

松竹梅の縁起物に囲まれ慎重に杯をあげているのはお孫さん。
愛と願いをこめ描かれた物語は希望と喜びにあふれています。
純粋無垢な澄んだ瞳に射貫かれる、晴れ晴れとした作品です。

近づいてみました。


幼子らしい細い髪の毛、薄い爪、なめらかな皮膚など難しい
描写も巧みな筆さばきで誠実に力強く表現されています。
優しい光と慈愛に満ちた世界はあたたかく心癒されます。

愛らしく生き生きした子供たちをたくさん描いてこられた
Nさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のNさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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3月最後の教室 早春の動植物

2025年03月18日 | 教室風景

朝6時半頃は霧のため視界が悪く慎重な運転を心がけました。
森に着く頃には爽快な青空が広がって眩しいほどでした☆


モミジイチゴの花がようやく咲き始めました。
例年に比べ開花が遅めに感じられます。

早春の花は他にも


ヤマネコノメソウ


ヒメウズ


スミレもやっと見つけることができました。
ひそかにスミレの谷と呼んでいる場所を確かめましたが
まったく見あたらず。

雨上がりのためかあちこちにキノコが出ていて


シイタケなのかな。シイノキの近くの朽ちた倒木に
いくつか出ていました。


水分をたっぷり含んだタマキクラゲ
半透明でプニプニしていて可愛い♪食べられるそうです。

3月最後の教室日でした。


目の前の作業に没頭し、気づけば思わぬ世界が広がっています。
様々な気づきと挑戦の連続。わくわくする冒険のひとときです。


なんて明るい♪日光の力が増して光の角度も変わりました。
Iさんの日本画作品とHさんのパステル画作品が完成しました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

ウグイスはまだかぼそく、コジュケイやヒヨドリは大声で歌い
森は活気に満ちていました。


モズのメスが下の茂みをじっと見つめています。
そろそろ子育ての頃でしょうか。

嬉しかった出会いは他にも


大きい!開帳70mmはあったかと思います。
早春に出現する大型の蛾、トビモンオオエダシャクという名前。

イボタガだっているかも!とあちこち見てまわりましたが
この日も会えず。


またツチグリが出ていました!
見られるのは「おもに夏から秋」と本にありましたが。。

これは朝の姿ですが既視感が。

まさかと思いつつ、以前の撮影データを見直すと↓



3月3日に出会ったこのツチグリと外皮のひび割れ模様がそっくり!
外皮の開閉を繰り返し、2週間後も原型をとどめているなんて驚きです。

気になって


お昼休みにふたたび見に行くと、外皮が乾燥して
巻きはじめていました。


4時間後。
外皮の半分が巻いていました。雨の力だけに頼らず
自分でも胞子を押し出すことができるなんてすごい。
乾燥して丸く縮こまると風で転がり移動することもできるそう。

もしかして近くに幼菌が眠っているのかもしれないと思うと
足早に通り過ぎていたいつもの土手が特別なものに感じられます。


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3月四回目の教室 春の木の花咲く

2025年03月15日 | 教室風景

青空が広がり気温が上がりました。


森の家別館中庭のコブシの花が咲きだしました。
こちらへ来た25年前はまだ木が小さく、目の高さに花がありましたが
すっかり大きくなりました。


やってきたのはまんまるジョウビタキ♪


近くでトサミズキも咲いて辺りは一気に華やぎました。
トサミズキの花はうっとりするような甘い香りがします。
早朝見た時は3分咲きだと思っていましたが

夕方見上げると6分咲きほどになっていました。


春だ春だ!
メジロたちがにぎやかに歌いながら


隣のキブシの花と行ったり来たり。
楽園のような光景でいつまでも見ていられます。

3月4回目の教室日でした。


初々しいウグイスたちの歌声を楽しみつつお話をしつつ
手を動かしてまた考える。心と体の健康に良いひとときです♪


中庭のコブシやトサミズキの開花は皆さんも楽しみにしており
途中鑑賞しつつ快調に筆が進んだ明るく暖かな日でした。

お昼休みに目覚めた蝶を期待して歩きまわるとテングチョウが。
その他にもカゲロウの仲間や地面でついばむウグイスや
狩りを失敗した小型の猛禽類など良い出会いがたくさんありましたが
ことごとく撮り損ね、自分の反応の鈍さにうなだれていたら


もふもふのビロードツリアブが癒してくれました♪
しみじみ可愛い。。

早春の使者は他にも


ホソバトガリエダシャク
年一化、3~4月に出現するそう。


フタホシシロエダシャク


シロテンエダシャク、かな。
蛾は種類が多くてしみじみと味わい深い。
この日もイボタガを探しましたが会えませんでした。


数mmの赤ちゃんグモも立派な円網を張っていました。
拡大して見たらシロカネグモの仲間に見えました。

水辺に行くと


ヤマアカガエルの卵塊は緑っぽい色になり泥が降り積もり
発生の進み具合はバラバラ。水中であてずっぽうに撮ると


遠くからはひじきのように見えたものは孵化したばかりの
オタマジャクシたち。まだ泳ぐことはできないようです。
外鰓期は2~3日ということですから次回ここを訪れる時には
もう立派な?オタマジャクシとなって泳いでいるのかな。

森に彩りがあふれるのはもうすぐ♪心から楽しみです。



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Iさんの新作日本画(034)

2025年03月13日 | 教室風景

Iさんの新作日本画をご紹介いたします。



伝統ある小千谷縮の掛軸に様々な弓矢を描きました。墨と
金銀箔を用いて強い表現にしました。赤いハート型のやじり
がポイント。遊び心のある軽快で華やかな作品となりました。

近づいてみました。



細長い画面に配置するのに矢竹の長さを短め、やじりや
矢羽の形は単純化してリズム良く配置しました。色数を
しぼり織地の美しさを活かして深い味わいをだしました。

いつも新しい挑戦をし力強く前進し続けるIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集のなかのIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。

 


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3月二回目の教室 やっと晴れた朝

2025年03月08日 | 教室風景

このところ真冬に逆戻りしていましたが久しぶりに快晴♪
空気がとても清々しく感じられました。

頭上から愛らしい小鳥のさえずりが降ってきて


見上げるとエナガちゃん♪


かなり近くの小枝まで降りてきてくれたのに逆光&枝かぶり。。
でもしっかりこちらを確認しているのがわかりました。


クスノキの大木にはメジロたち


ヒヨドリも忙しそうです。
数が多く主張の激しいガビチョウに押されがち。がんばれ!

3月2回目の教室日でした。


光が澄んで強く、窓から見える景色も明るくてワクワクします。
つらい花粉症の症状も描いているときは忘れられます。
良いアイディアも浮かびそうな芸術の春がやってきました♪
この日はうっかり午後の部の教室風景を撮影しそびれてしまいました。

朝は冷たい北風がふきつけていましたがお昼には楽になりました。
気になっていたヤシャブシの木を見に行くと


先に出ていた雄の花序は伸びて華やかに


やや遅れて出た雌花は小さく赤っぽい。
雄花より上に出ているからオオバヤシャブシなのかな?
あまり雌花を見つけることができず毎年もやっとします。
葉が大きくなったらはっきりするのでしょうがいつも確認を忘れてしまう。。
このハンノキの仲間の花紛は口腔アレルギーを起こすこともあるそうです。


毎年楽しみにしているニリンソウはまだ小さな葉が出たばかり


こちらはトリカブトによく似ています。トリカブトかな?
ニリンソウの若葉と、よく似た猛毒のトリカブトの若葉を
誤って食べてしまう事故が時折あるそうです。怖いですね。


4日前の雨の日に出会ったツチグリ。
皮を星のように開いて中心の丸い部分から胞子を出していました。

晴れたこの日、同じ場所を必死に探すと


すっかり乾き、皮を閉じた前出のツチグリが見つかりました。

真ん中のフワフワ部分はしぼみ、皮は周囲の枯葉を巻き込んだのか
様々な枯葉をがっちりつかんでいました♪
乾燥すると再び黒い球体になるものだと想像していました。


雨の日ヤマアカガエルのペアが複数見られた池では
卵塊が増えていました。

カメラを水中に入れて見ると


発生が進んでいます。


桑実胚かな。卵割をくっきりはっきり撮影したいですが
水が濁っていてなかなか難しい。


すでに孵化しているものも!
まだ外鰓がありますが、まもなく泳ぐ姿が見られますね。

水辺に通うのが楽しい♪本格的な春がやってきました。


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ツチグリとヤマアカガエル待望の雨

2025年03月04日 | 教室風景

久しぶりにまとまった雨が降るという天気予報に
カエル合戦が見られるだろうと朝の森に急ぎました。

すると驚いたことに


ツチグリが出ていました!
この森では初見、しかもこんな時期に出会うとは驚きました。


裏返したら丸い部分の中心からパフっと煙のように胞子が
飛びだしました。ツチグリは雨を待っていたのですね。

外皮は開閉を繰り返し、風に転がされて移動するとはよくできた仕組みです。

アセビの木の近くに来ると


メジロが鳴き交わしながら食事していました。


雨に濡れてびしょびしょです。


いよいよイボタノキの新葉が出てきました。
イボタガいないかな~、会いたいな~。

3月最初の教室日でした。


濡れて鮮やかに色濃く見える緑で時々目を休めつつ
久しぶりに雨音を聴きながら心静かに筆を進めました。


午後にはぐんぐん気温が下がり3時頃には大粒のみぞれが。
制作しながらお仲間どうし絵以外のことも情報交換。
貴重な体験談に驚きつつこの日も多くの学びがありました。

早春のヤマアカガエルのカエル合戦は早ければ1月末から。
今年は1~2月はほぼ森に来られず雨も降らなかったので
遭遇できていませんでした。
まとまった雨の降る今日ならカエルたちが動いているはず!


たくさん集まっている時は遠くからでもカエルの合唱が聞こえるのに
静まり返っています。


でも水の中にはヤマアカガエルの卵塊が見えて


産卵中のメスもいました♪


そっとカメラを水中にいれてパチリ。
お腹はしぼんで腹端には産みたて卵。お母さんお疲れさまです。。


大きなメスに小さなオスのペアが数組見られました。


アライグマからのがれて無事大きくなりますように。

連日の雨で他の干上がった池に水がもどるとよいのですが。
数は少ないですが今年もカエル合戦を見ることができホッとしました。


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