三ヶ月ぶりに懐かしい森に入ると小鳥たちのさえずりに圧倒されました。
シドモア桜越しに見る大丸山方面は芽吹きはじめた木々とヤマザクラで
淡い春色に染まっていました。
お教室は今年初めて、この活動場所に戻ってこられたのは実に一年ぶりです。
新年早々緊急事態宣言が発令されてから解除されるまで三か月間お休みでした。
久々に晴れやかな笑顔の皆さんにお会いできてひと安心です。
今日は助走、といいつつもブランクを感じさせない集中ぶりでした。
今まで通りマスク着用、手洗い、消毒ができるよう必要なものを置き
窓を開け通気をよくしてコロナ対策。終わってから机と椅子を拭いて
非接触型体温計も買いました。一年前の同じ時期より対策には慣れましたが
距離をとるのはあいかわらず難しい。うっかりすると近づいてしまいます。
お昼は森でのんびり食べることにしました。
ニワトコの花が満開です。
ケヤキの若葉にうっとり♪
ヤマザクラの花にクヌギの芽吹き
ニリンソウの花もだいぶ開いて森は華やか
小さな池をのぞくと、たくさんいました!
今年生まれのヤマアカガエルのおたまたち。
1月2月のカエル合戦を見ることがかなわなかったけれど
今年も命が受け継がれていたことを確認できて良かった♪
皆さんの笑顔ときらめく春の森に力をもらえた一日でした。
制作していて気がつくと夕方、という規則正しい家籠り生活。
緊急事態宣言が解除されれば健康なようで運動不足な生活は終わりお教室も始まります。
せっかくの春分、近所の森へ行くと
コナラやクヌギ、ミズキなどが芽吹いていました。
ああ、早春の蝶と蛾に会いに森奥へ行きたい!
一瞬射した光に若葉が萌黄色にきらめき
満開のキブシに新葉が出ていて
舞妓さんの花かんざしのよう
早くも新葉を出していたムラサキシキブを見上げると丸いシルエットが。
驚いて枝を引き寄せると
なんとイチモンジカメノコハムシ!無事越冬おめでとう☆
今年の出現は早い。
カタクリに
イカリソウ
スミレたちもたくさん!
早春の使者ビロードツリアブも飛び交って、少し見ないうちに森はにぎやか。
今日の雨でまた多くの生き物たちが目覚めるかも。春は楽しい♪
久しぶりに近所を歩くとあちこちから小鳥の声が。
さえずりが力強く響いて恋の駆け引き中なのかもしれません。
クサボケにメジロ2羽。番なのかな?
わき目もふらず歌いながら花から花へ
ボケはバラ科ボケ属。梅や桜の仲間なのですね。
バラ科サクラ属のウメにはシジュウカラ2羽
ついばむというよりむしりとるように見える激しい食事で
蕾や花びらが飛び散っていました。
ツグミもやってきましたが花の蜜ではなく幹の虫を探しているよう。
オウトウが花盛り。サクランボが実るのはゴールデンウィークあたりかな?
その頃には明るいニュースが増えていますように。
早咲きのサクラにはヒヨドリたちが集まっていました。
もう少しするとアンズ、スモモ、ハナモモが咲くはず。
本格的な春が楽しみです♪
地中の蟲が這い出してくる頃という二十四節気のひとつ啓蟄。
毎年楽しみにしているこの日、曇り空のなか生き物探しに出かけました。
家を出たところでナナホシテントウ
いま目覚めたところかな?無事越冬おめでとう!
公園に着くとモンシロチョウとキタテハが数頭飛んでおり
ローズマリーの香りをかいでいたらミツバチがやってきました。
そうだ、クヌギカメムシの卵塊はどうなったかな?
1月上旬に来た時には白いフワフワしたものがついていた樹皮を見ると
たくさんの丸い穴があいていました。やはり作成者は蜘蛛でしょうか。
薄黄色の塊があったので近づくとそれは幼いカメムシたち。
周りには小さなアリが行き来していましたがクモは見えませんでした。
このクヌギの木は
11月最終週から12月初旬美しく黄葉して
クヌギカメムシのお母さんたちが産卵に訪れます。
この卵塊がどうなるのか確かめたことがなかったのですが
3月5日
おお。。さまざまな成長段階が見られました。
2月頃に孵化した幼虫は自分を包んでいたゼリー状物質だけを食べて
3齢まで成長し、木々が芽吹く3月末頃から植物の汁を吸い始めるそう。
今は離乳食、独り立ちまでもう少しですね。
気になったのはこの物体。
樹皮の溝に差し込まれた角の丸い封筒のようなものは以前どこかで
見たことがあるような。何かの繭かな?
気になって検索するとKONASUKEさんの記事が出てきました。
そのなかの通称ツヅミミノムシがとても似ていました。
蓑状の間にマダラマルハヒロズコガという蛾の幼虫が潜み
頭を出して虫の死骸などを食べるという。。
今度は動いているところを見たい!
クヌギの新芽が出る頃またこのクヌギを見に行きたいと思います。
強い日差しのもと子供たちが駆けまわっています。
自分は二重マスク、ダウンコートに手袋までして寒風防止。
今年の冬籠りですっかり軟弱になってしまいました。
いつもの木漏れ日の道をゆけば何かが動き出している気配
ムラサキツバメが集団越冬していたアオキを見に行くと彼らはおらず
近くの葉にウラギンシジミ♪
単独のものは時々見かけるけれど二頭くっついているのは初めて見ました。
日向の葉には小さな蜘蛛。アオオニグモなのかな?
力強いニワトコの蕾♪
樹上ではアオサギが羽繕い
水辺では二羽のバンがつかず離れず食べ物探し。今年は雛に会えるかも!
帰り道、車をよけて土壁によると耳もとで赤ちゃんの泣き声?
キョロキョロするとキジトラさんが目の前に現れました。
見事な保護色でわからなかった!
美人さんごめんね、何も持っていないんだよ
言葉が通じたようにな~んだ、の顔。距離の取り方が絶妙です。
みんな生きる術を持っている。本格的な春はすぐそこです。