27日の午前中、郵便局に封書を出しに行くと到着は5月2日でしょう
と言われました。なるほど、祝日土日がはさまり県内でも到着まで5日。
もうGWなのですね。お休み中は家ですることがあるので
出かけるなら今日しかない!と午後に丹沢の麓へ出かけました。
じめじめした蒸し暑い森で久しぶりにギンリョウソウに出会いました♪
最盛期は過ぎているもののユウレイタケの呼び名の通り雰囲気たっぷり
子房が膨らみかけているものもありました。
この撮影時ワクワクしながら茂みに潜り込んだりしましたが
後で慌てることになります。
この森をこの時期に訪れたのは2年ぶり。
前回は八重桜が散り始めアマドコロの若葉がようやく伸び出した頃でした。
その時にヒメツチハンミョウの繁殖行動に遭遇したので
やや出遅れたものの今回も見られたらいいなと期待していました。
今回はアマドコロに花がついていました。
しばらく座り込んで生き物の気配を感じていると、何かが動きました。
じっくり見ると
きれい!半透明の乳白色、ムシヒキアブの仲間でしょうか。
羽化したてと思われるアブが体を乾かす場所を探し歩いていました。
今考えれば近くに羽化殻があったはずで、探さなかったことが悔やまれます。
地面を見つめ続けて目が慣れたころ
ヒメツチハンミョウのオスたちが現れました!
触覚が特徴的です。
踏まないように気をつけながら辺りを探すと5匹、死骸もありました。
とまらず歩き続けているのはおそらくメスを探しているのでしょう。
そして
遅ればせながらメスも登場しました。オスと違い草を食べ続けます。
みんな、メスがいるよ~!とめいめいに声をかけたくなりますが
オスたちはあちこち歩きまわるばかり。
それでも
出会うことができました♪
左がメス、右がオス
さっとオスがメスの上にのり
オスがメスの後頭部をなめているようです。
この時は動きがとまったので動画を録ろうと準備していたら
2匹は別れてしまいました。そういえば2年前もそうでした。
ふと我に返ると日が傾いていることに気づき、残念ながら切り上げました。
ツチハンミョウが成虫になるにはどれだけの強運が必要なのか
ファーブル昆虫記で驚きましたが、ヒメツチハンミョウは日本固有種だそう。
もっと知りたいと思いました。
駐車場に着き、帽子をとろうとつかんだ右手にヤマビルがくっつきました。
苦手な方はご覧にならないでください。
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引き離すのに手間取り自分の車でこそげとる始末。
傷がついた小指は1時間ほど血がとまりませんでした。
脱いだ上着の内側にも一匹。首にきっちりタオルを巻いていたものの、
ギンリョウソウ撮影時に油断したようです。
野生動物の生息域にお邪魔している身だということを忘れてはいけませんね。
雨が上がったばかりのあたたかい朝
森は湿ってふんわりと白っぽく蝶たちが飛びまわっていました。
ようやくツツジの葉の上でとまってくれたのはカラスアゲハのメス
クロアゲハやジャコウアゲハも行き交って皆忙しそうでした。
4月最後の教室日でした。
この日の午前中は今まで以上に周囲でガビチョウの動きが活発で
窓際の木にとまり大声でさえずりだしたところを皆さんと観察できました。
自然に囲まれた場所で活動できることのありがたさをしみじみ感じます。
午後はIさんが水彩画を完成させ2点撮影することができました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆
お昼にはさらに気温が上がって、半袖でも大丈夫でした。
森の緑は濃くなりもう初夏のいろどりです。
メタセコイアの新葉が緑色になり藤の花がちらほら見えます。
この日も嬉しい出会いがありました。
クララの葉に産卵しそうなルリシジミを観察していると
どこからか視線を感じる。。
見ると葉陰から可愛い顔がのぞいていました。
シロコブゾウムシです♪
この森で出会うのは2~3年ぶりでしょうか。また会えて嬉しい。
エノキの葉の先では小さなオトシブミが葉を巻いているところでした。
ゆりかごをつくっているのはヒメゴマダラオトシブミのようです。
高いところで風に揺れているのでなかなかピントがあいません。
雌がゆりかごをつくるために葉を傷つけるとその臭いに誘われて
雄がやってくるそうです。
どのように葉を巻いていくのか見届けたかったけれど時間切れ。
イボタガの幼虫にも会えました!
早春に出現する美麗大型蛾の成虫には今年も会えなかったけれど
イボタガは確かにこの森で命をつないでいるとわかっただけでも嬉しい。
今年は見逃したと思っていたアミガサタケ
朝も通った道に大きなものが2つ出ていました。
穴があいている葉があれば裏返して主を探し、飛んでいる虫がいれば追いかけるので
なかなか前に進めません。心浮き立つ季節です。
朝までのどしゃ降りがうそのように晴れました。
宝石のようなホタルカズラが雫をたたえ
タツナミソウは満開
小さなハナバチが周りをせわしなく飛びまわっています。
カマツカの花は咲き始め
森はみずみずしい色にあふれていました。
4月4回目の教室日でした。
数か月ぶりに幼稚園児たちが中庭で遊び可愛い顔を窓に押し付けていました。
駐車場にも車が増えて施設にも活気が戻ってきたようです。
窓からの風が心地よく気温が上がって半袖になる方も。
最高の制作日和で集中して描き進めることができました。
先週はお天気が悪くひんやりとした日が続きましたが森には恵みの雨。
4日前に比べぐっと緑色が濃くなりました。
2羽のコジュケイが道端で日向ぼっこ
この日はコジュケイの家族によく出会いました。
ハラビロトンボの季節の始まり♪
羽化したてのようで翅が朝日にキラキラ輝いていました。
全身泥をまとったハナムグリ
土中で越冬していたものが這い出てきたばかりのように見えました。
同じく目覚めたばかりの生き物、こちらはかなり大物です。
春から出会えるなんて幸先が良い♪と嬉しくなりました。
蛇が苦手な方はスルーしてください。
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長さは2mほど、立派なアオダイショウです
まわりこんで光をあてても悠然としていました。
全身ピカピカだったので脱皮したてなのかもしれません。
次回近くで皮を探してみよう。
この森で出会ったことのある蛇はアオダイショウのほかにヤマカガシ、
シマヘビ、マムシ、ジムグリ、ヒバカリなどですがここ10年ほどで
遭遇することはまれになり心配していました。
蛇が生息できるのは森が豊かな証拠。
また会えますようにと念じながら美しい姿を目に焼き付けました。
小雨が降ったりやんだりの朝
ツバメシジミがじっとあたたかくなるのを待っていました。
4月3回目の教室日でした。
急に日が射したと思ったら霧雨が降り出して不安定な空模様。
それでも先週の雨の日よりは気温が高く膠もかたまらずのびのび描けました。
雨降る中でも活発に活動し続ける小鳥たちの賑やかな歌声を聴きながら
心静かに集中して課題と向き合いました。
日ざしは弱くやや気温が低かった朝
咲き始めのクヌギの花にビロードツリアブが
面白い体勢でとまっていました。
毎年このクヌギで同じ光景が見られます。
濡れた体を乾かしているのでしょうか。
丈を伸ばしたツルカノコソウにいたのはアシナガオトシブミのオス
脚の付根が半透明の朱赤で美しい☆
クサイチゴの花に集まって恋のかけひきをしていたのは
モモブトカミキリモドキ。3日前は見られなかった光景です。
シロバナハンショウヅルの花にはハナバチ、葉にはイナゴの赤ちゃん
ベニボタルの仲間も出現して、もう晩春ですね。
優しい春色だった森もだんだん深みを増してきました。
素敵な季節が飛ぶようにすぎてゆきます。
季節が逆戻りして重ね着した朝
芽吹きの森は恵みの雨を喜んでいるようでした。
ヤマザクラはほとんど花を落とし八重桜は咲き始めです。
4月2回目の教室日でした。
台風の影響が心配されましたが風雨はたいしたことがなくひと安心。
画面の乾きが遅いのでゆっくりのんびり描き進めました。
小雨降るなか小鳥たちの歌声がにぎやかです。
春を味わいながら穏やかな時間が流れました。
ヤマアカガエルのオタマジャクシたちは元気かな?
柳の花が落ちる水辺へ行ってみると
産みつけられた卵の数を思えばあまりにも少ない。
カエルになれる日までがんばれ!
木陰ではウラシマソウが増えていました。
面白い葉の形ですね。
釣り糸が勢いよく伸びています。
ヒメコウゾが花盛り
みずみずしいエノキの葉っぱを見ていたら
薬指ほどに成長したアカボシゴマダラの幼虫がくっついていました!
サルトリイバラの葉を食べていたのは
ルリタテハのごく小さい幼虫。成長を見届けたい!
どの木も美味しそうな若葉をだして、森は活気に満ちていました。
本日より始まる個展のお知らせです。
爽やかな青空が広がった朝。
森に着いたとたん、小鳥たちの歌声に包まれました。
前回歩いた2週間前には硬い蕾だった桜たちも満開
まさに山笑う♪
一年で一番好きな季節がやってきていました。
4月最初の教室日でした。
ウグイス、シジュウカラ、エナガ、ガビチョウ、コジュケイ。。
小鳥のさえずりを聴きながら心静かに描いていると心身ともにリラックス。
窓からの心地よい風がさらに制作を応援してくれます。
秋の作品展に向けて少しずつ積み上げてまいりましょう。
中庭に出ると、前回満開だったコブシの花はすっかり散って
ヤマザクラが見頃に♪
下に寝ころんでいつまでも眺めていたい。。
池の方にいくと早くもシュレーゲルアオガエルの歌声が!
寒い時期に生まれたヤマアカガエルのおたまじゃくしたちは大小さまざま。
水面に舞い落ちた桜の花びらをつついていました。
こんもりとした群落をつくるニリンソウ
ニワトコも花盛り
クサイチゴも咲いていました。
この日も早春の美麗蛾を探したものの見つからず。
待ちかねた季節、ゆっくり進んでほしいものです。