良く晴れて冷えた一日でした。
朝の森は小鳥たちのさえずりでにぎやか!
エナガの群れが頭上を通り過ぎてゆきました。
羽を膨らませてやはり寒そうです。
イヌコリヤナギの穂がふっくり
植物についた霜に朝日があたって七色に輝いていました。
タイワンリスは食べるのに必死でかなり近づいても逃げません。
食べ物が少ないのでしょう、低いところの枝をガリガリかじっていました。
1月最後の教室日でした。
足もとは冷えるものの、太陽の力が増しているのを感じます。
もうすぐ立春ですね♪と励ましあいながらの制作です。
お仲間同士、お互いの制作風景を見てあれこれお話しするのも
刺激になり、また客観的にもなれて世界が広がるのを感じます。
お昼休み、素晴らしい出会いがありました。
きれいだな~とヤツデをぼんやり眺めていたら
辺りを小さな昆虫が飛んでいたので近づいてみると
小さなアブが花にとまりました。
両性花の、雄性期が終わった後のこれは雌性期の花なのだそう。
触覚が可愛い♪と撮影していたら
後ろの花に何か生き物がくっついているのに気がつきました。
なんとっフユシャク!
なぜこんなところに?
角度を変えて見ると
雌がいました~~♪
体長10㎜弱、あやうく見過ごすところでした。
夜行性のフユシャク、しかも翅のないメスに会えることはめったになく
昼間、目の高さにいる雌雄を撮影できるなど新年早々ラッキーです☆
クロテンフユシャクだろうと思ったのですが
よく似ているウスバフユシャクに見えなくもない。
雌に会えたことに舞いあがりオスの撮影枚数は少なめでした。
これからどこに産卵するのだろう?
雌がその小さな体でヤツデの先端まで登ったことを考えると
そのパワーに驚かされます。
風が冷たいことなど忘れてしまう興奮の出会いでした。
前日の予報では曇りのち雨、所により雪。
お休みにしようか迷いましたが
午前中は太陽が顔をだし、爽やかな青空が広がりました♪
ガサガサごそごそ、すぐ近くで生き物の気配がします。
いつつくられたものなのか、高いところに小鳥の巣がありました。
メジロのものかな?
さえずりながら移動する小さな群れをあちこちで見かけました。
1月四回目の教室日でした。
降雪による坂道の凍結を心配していましたが晴れてよかった♪
寒中らしく、皿の上のニカワがすぐ固まり電熱器が大活躍です。
午後になると予報どおり曇りだし、しんしんと冷えてきました。
寒い時期の制作は自然とのんびりペース。心静かに地道な作業を続けます。
お昼休み、久しぶりにカワセミに会えるかもと観察池へ行ってみました。
大きな水音がした方を見ると、雌雄のマガモが羽繕いをしていました。
周囲にはぷっくぷくのシジュウカラ
アオジのオスはこちらに気づいているはずですがお構いなし。
夏は水草が生えている、湿った土で何を探しているのだろう?
拡大してクチバシ周りを見てみると、植物の発芽しかかった種を
ついばんでいるように見えました。
本を見ると、アオジは種子のほか昆虫も食べるそうで
それをふまえて他の画像を見直すと、くちばしからはみでていた
根っこのように見えた細長いものは昆虫の脚に思えてきました。
落ち着いてモデルになってくれたのはアオジだけで
数の多いガビチョウや
タイワンリスも激しい動きで食べ物を探し回っていました。
こちらが観察しているつもりが、野生動物たちのほうが敏感に察知し
注意深く人間を観察しているのだな~と目が合うたび思います。
気配を消す努力をしていますがまったく修業が足りないようです。
朝から快晴。
太陽の力が増しているのを感じます。
湿った森のあちこちでこんな光の筋が見られました
ながめているだけで元気がもらえる♪
この光の筋が見られるのはほんのひととき
陽が高くなるにつれ消えてゆきました。
大寒の日は1月三回目の教室日でした。
一筆一筆考えながら丁寧に、描き進めていくうちに無我の境地へ。
時間が終わるころには思いもよらない世界が出現していることも!
集中している間は心配事も忘れ、驚きや喜びがあるから続けられます。
この日も前進できました☆
木の高いところからカッ カッと音がしました。
声の主を探すと、ジョウビタキのメスが。
やっぱり可愛いな~♪
トウネズミモチの実には小鳥たちが集まっていて
ヒヨドリは撮れず、ようやく顔を出してくれたメジロをパチリ☆
トウネズミモチとネズミモチはとても似ていて
ちょうど隣り合っていたので見比べてみました。
こちらはトウネズミモチ
葉の主脈はもちろん側脈もよく見え、実は丸い
こちらはネズミモチ
葉の側脈は見えにくく、実は鼠のフンに似て楕円
という違いがあるそうです。
お昼、日差しが眩しいほどで気温もやや上がったので
サザンカに虫がきているかもしれない、といそいそ確かめに行きました。
見つけられたのはアブ・ハエの類だけ
周りにタイワンリスがいたので花を食べているのかな?
とのぞき込むと、何かの樹皮をガリガリかじっているところでした。
ウソに逢いたいと思い探しているのですがなかなか会えず。
これからの楽しみです。
Nさんは万葉集の物語世界を描かれました。
「まそ鏡」 日本画 F6
金属製の立派な鏡を乙女が見つめています。愁いを帯びたその表情、
力なく肩を落とした後姿から大きなため息が聞こえてくるようです。
ただ恋人に逢いたい、一途な気持ちの伝わってくる華麗な作品です。
近づいてみました。
当時、良家の子女がどのような装いをしていたのか、調度品等も
調べつつ想像を膨らませて描き込みました。恋人への熱い想いが
繊細に表されたお顔が実に愛らしく物語の奥深くひきこまれます。
ご自身も歌を詠み、楽しみながら世界を広げておられるNさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のNさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
朝から重い雲が垂れこめていたものの寒くはなく
大気はしっとりとして3月頃のように感じられました。
これから雨が降ることを知っているかのように森の生き物たちは
忙しなく、リスでさえ撮影することができませんでした。
期待していたヤマアカガエルの産卵は始まっておらず
東屋の屋根をふと見上げると
角にヤモリの卵の抜け殻が!
嬉しくなって木材の隙間に越冬しているはずのヤモリを
じっくり探したものの、この時は見つけられませんでした。
今年2回目の教室日でした。
すぐ近くでヒッ ヒッ ヒッ と甲高い小鳥のさえずり。
ジョウビタキらしき歌声を楽しみながら心静かにコツコツと作業を進めました。
お昼近くに雨が降り出し、14時を過ぎる頃ぐっと冷えてきました。
皿も冷たくなっており、すぐ固まるニカワに注意しながらの制作です。
湿った森は色も香りも濃く
うっとりとするような彩りが♪
ノシランの実の青はさまざま
アキグミはたくさん残っていて、小鳥たちが食べないのが不思議
ツルウメモドキはだいぶ減っていました。
実が小鳥に大人気のカラスザンショウの木の下に立つと強烈な柑橘の香り
イボタノキの実はずっと残っています。
アオキの葉に作った巣で雨をしのいでいた薄緑色のクモ
網は密で頑丈そうでした。
体は小さいけれど大きな円網を張っていたこのクモ
サガオニグモの幼体でしょうか、腹部の肩が尖り気味でした。
オニグモの仲間のなかでは春いちばんにあらわれるそうなので
成長していないか時々見にいってみよう♪
成虫越冬しているチョウを探しているのになかなか出会えず
これからの楽しみです。
朝から清々しい青空が広がっていました。
この森を歩くのは3週間ぶり♪
裸の木が多く森は明るくなっていました。
小さなくちばしでこんな大きなものを!
トウネズミモチの実をメジロがついばんでいたのには驚きました。
2023年最初の教室日でした。
長い休み明けにもかかわらず集中して筆を走らせる皆さん。
かわりない笑顔にほっとしました。今年も健やかに活動できますように!
午前中にNさんが日本画作品を完成させました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆
藪でゴソゴソしている生き物はたくさんいても、ほぼガビチョウ、
コジュケイ、タイワンリス。シロハラに会えればいいなと思っていたら
ひょいっと灰色の小鳥が草むらから出てきました。
クロジのオスだっ♪
だいたい暗い藪にいて目の前に現われることはあまりない小鳥。
嬉しくなって一歩踏み出したらすぐさま飛び去りましたが
クロジのオスと一緒に草むらから出てきたこの小鳥はしばらく逃げず。
はじめはアオジのメスと思い、クロジのオスと一緒に行動することも
あるんだ~などと感心していましたが。。
もしかしたら上の小鳥はクロジのメスかもしれない♪と考え直し
帰宅してからアオジのメスとクロジのメスを図鑑とネット検索で
調べ直したところ、クロジのメスの特徴に当てはまっているように感じました。
こちらは同じ日に水辺で会ったアオジのオス
アオジのメスとクロジのメスはとても似ていて、今までアオジのメス
と思って撮影していた小鳥はクロジだったかもしれない!と思うと
そう珍しくないアオジとの遭遇が楽しみになりました。
このシジュウカラは上のツル植物の種をついばんでいましたが
カナムグラの種なのかな。
枝がかぶってしまったけれど、モズや
やはり枝の間だけれどホオジロにも会えました。
みな食べ物探しに必死です。
お昼にはさらに気温が上がったので、成虫越冬している昆虫が
見られるかもしれないと草原へ行きました。
クモの網がきらり光ったので中心にいた極小の主を撮影してみると
シロカネグモの仲間の幼体なのかな~。半透明の体が美しい♪
葉裏をのぞくと違うクモも。
厳しい冬を生き抜こうと懸命に活動する生き物たちで
森は活気に満ちていました。
気持ちよく晴れているのに家に籠ってばかり。
作業がきりのいいところで飛び出しました。
近所の公園はなかなかのにぎわいで
久々ににカワセミを近くで見ることができました。
水浴びあとに羽繕いをしていたツグミも♪
残るイイギリの実にヒヨドリたちがやってきましたが
まともに撮ることはできませんでした。
日あたりのいいところは人が多いので
公園の端っこで虫を探すことにしました。
おお、綺麗な蛾がいる!嬉しくなってかけよると
コヨツメアオシャクでした。
ああ、外はいいな~歩いてよかった♪
毎年ムラサキツバメが集団越冬しているアオキの葉をじっくり見ても
チョウは見つけられませんでしたが
クモががんばっていました。
斜めから巣をのぞくと、主はビジョオニグモ
小さなトンネルの蛍光灯の近くにはフユシャクが!
クロテンフユシャクなのかな~。
先日出会ったウスバフユシャクととても似ているそうで
間違っているかもしれません。
森の茂みから呼びかける声がしました。
あっ、こんにちは♪
会うたびににゃんきちに似ているコだな~と思います。
お世話している方と私を間違えたようです。
早くも花開いている桜がありました。寒桜なのでしょうか。
冬しか会えない生き物を探しつつも春のきざしを探してしまう。
芽吹きの季節が待ち遠しいです。
今日から始まった郵便局へ急ぐ途中、あるお宅の前を通ると
大きな柿の木に色々な小鳥たちが集まっていました。
カメラを取りだした途端、カラスとヒヨドリとツグミは飛び去り
ゴソゴソしている間にワカケホンセイインコも撮り逃しました。
隣の木には
ムクドリ
スズメ
スズメは敏感で早々に飛び去ってしまいました。
歌いながら最後まで残ってくれたのはメジロたち
皆くちばしを果肉だらけにしていました。
近くに鈴なりのピラカンサスもありましたが
小鳥たちは熟した柿の実の方に魅力を感じているようでした。
今年の初詣は近所の小さな神社に行きましたが混んでいてびっくり。
数年ぶりに梵鐘が開放されており、久々に鐘の音を聞きました。
順番待ちの間、石灯籠の台をふと見ると
モンシロチョウの幼虫?
蛹になる場所を探していたのでしょうか、寒いなか懸命に移動していました。
嬉しかったのは、限られた時期にしか会えない
フユシャク2種に会えたこと♪
シロオビフユシャク
ウスバフユシャク
フユシャクは夜行性のものが多く会えることは稀。
外壁のごく近い場所に2種もとまっているなんて幸運でした♪
似ているものがいるので名前を間違っているかもしれません。
厳冬期に活動する小さな生き物たち。これからの出会いも楽しみです。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様にとって素晴らしい一年となりますように☆
今年も玄関にはガラスの鏡餅、Yさんからいただいた絵馬、
Hさんから受け継いだKさん作福助、千葉で出会った陶芸作家の兎。
他にもお花を飾って壁にはHさんの日本画、とにぎにぎしく♪
新年早々散策に出かけました。
ガマズミがまだ枝に残っています。
風は冷たいけれどカラッと晴れて外にいる方が快適
アロエにユッカの花は南国のイメージ
トベラの実に小鳥が来ないかな~と眺めていたら
葉をつづって冬越しをしているらしい蛹が。何だろう?
トベラを食草にする蛾のなかに日本最大のヨナグニサンがいるようですが
神奈川県にいるわけはないし。生きているヨナグニサンを見てみたいな~。
イイギリの実にはヒヨドリが来ていましたが撮れず
ウグイスカグラがちらほら咲き始めて春の予感♪
近くの神社でお参りをしてほっと一息。
穏やかな新年です☆