教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Hさんの新作日本画

2019年03月31日 | 教室風景

Hさんは古い資料から取材されました。


 日本画 P8

江戸末期、東京湾に駐留したペリー艦隊を眺める市井の人々。
本絵の墨絵に変化を加え揉み紙を施し緻密に表現されました。
柔らかな筆致が雰囲気をよく表し会話が聞こえてきそうです。

近づいてみました。

時代の転換期、興味津々な彼らの表情や描きくわえた富士山が
象徴的で史実を照らし合わせてみても楽しめる味わい深い作品です。
妥協なく隅々まで描き込まれた画面は穏やかで心が安らぎます。

前準備にも時間をかけるHさんの作品は完成に至る物語も多彩です。
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のHさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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Oさんの新作日本画

2019年03月29日 | 教室風景

Oさんは横浜に取材されました。


「山下公園からみなといらい21」 日本画 P15

緑豊かな公園と今なお変わり続けるみなとみらい21。懐かしさと
新鮮さの同居する地区を鮮やかに表現されました。迷いのない
勢いある線が街の活気を表し吹き抜ける潮風が感じられます。

近づいてみました。

膨大な建造物の重なり、水際、植栽まで楽しみながら細やかに
描きこまれた風景は広がりと奥行きがあり見応えがあります。
この場の持つ前向きなエネルギーがよく表された力強い作品です。

Oさんの作品はどれも華やかで明快、迫力があるのです。過去の
作品ははHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の作品集
の中のOさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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3月最後の教室 ニリンソウも花開く森

2019年03月26日 | 教室風景

朝の森はひんやりとして寒くふたたび冬のコートを羽織りました。


朽ちて人は立ち入り禁止の木の階段に茶色いかたまり。
トラさんが朝日を浴びて毛づくろいしていました。

3月最後の教室日。午前中は多くのメンバーが参加されましたが
撮影しそびれてしまいました。


9月に決定した作品展について「間に合わないかも」というお声がちらほら。
ですが気温が上がるこれからは作業効率も上がるので大丈夫!
急ぐとろくなことはないので今まで通りマイペースに描くしかありません。

森では花が増えてきました。

美味しそうな葉っぱの桜。赤い葉のもの、花が緑っぽいもの、など
いろいろな種類の桜があるものですね。こちらの森では昔にはなかった
であろうソメイヨシノはなくしていく方針のようです。
もともと森にあった植物とあとから植えた植物を見分けるのは
難しそうですね。


カエデの若い葉がキラキラ。。


早くも花を咲かせているニワトコがありました。


赤いのがめしべ、周りの黄色い粒がおしべ。
拡大すると極小のハエのようなアブラムシのようなものが
とまっています。虫が受粉を助けているのでしょうか。
ニワトコは古くから薬用として利用されてきた木なのだそうです。

小鳥の声で森はにぎやかなのですがなかなか撮らせてはもらえず

逃げるコジュケイのお尻に


歌いながら動き回るウグイスのお尻のみ。


ニリンソウの群落はようやく蕾が立ち上がってきたところ。
見頃はこれからです。

ハチやハエやアブの羽音がブンブンと。春の森はたのしげです。

コメント (2)
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Nさんの新作日本画

2019年03月24日 | 教室風景

Nさんは花開く少女を描かれました。


「静謐な時」 日本画 P10

赤ちゃんの頃から描き続けているお孫さんが10代もなかばに。
澄んだ瞳、内からあふれる輝き、愛らしさをいつくしむように
丁寧な筆致で描き上げました。その清らかさは眩しいほどです。

近づいてみました。

陶器のような肌は淡い色を薄く何度も重ね艶やかな黒髪や背景は
大胆なタッチで動きを出し揺れる乙女心を表しました。透明感ある
少女に崇高さと明るい未来を感じる心が洗われるような作品です。

小さなバレリーナだった少女が、と月日の流れのはやさをも思う
Nさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のNさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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3月四回目の教室 桜咲くぽかぽか陽気

2019年03月23日 | 教室風景

森の入り口は優しい色にあふれていました。


花大根に菜の花、雪柳にレンギョウ、梅に桃に桜に椿。
甘い香りがただよって、春爛漫です。

3月4回目の教室日は暖房いらずの心地よく明るい制作日和でした

今年の作品展は9月に決定したという嬉しいお知らせができました。
前回の展示が12月だったので準備期間がやや短いですが
今まで通りこつこつと作業を進めるのみ☆頑張りましょう~!


午前中にIさんが日本画作品を、午後にMさんが水彩画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

いよいよ桜が咲きはじめました。


蕾がたくさん!


白いコブシの花にモミジの若葉


スミレの花が増えていました。


このところ同じ場所、同じ時間に会えているルリタテハ
何度テングチョウに追いかけられても舞い戻ってきます。


キタテハも縄張りを守っているようでした。


少し前まで産み付けられた場所にとどまっていたヤマアカガエルの幼子たちは
オタマジャクシとなって泳ぎだしていました。

ココロコロと早くもシュレーゲルアオガエルの歌が聞こえ嬉しくなりました。


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Iさんの新作日本画

2019年03月20日 | 教室風景

Iさんはフランスの街角を描かれました。


「ペルージュの径」 日本画 F6

すりへった石畳、味わい深い木枠のはまった家々に歴史を感じる
こみちです。質の違いを意識しながら細やかに描写された光景は
自然でその昔往来した人々の生活に思いを馳せることができます。

近づいてみました。

石造りの壁に彩りを添えるバラにブドウ。その瑞々しい表現が
作品に生命を与えています。伸びやかに描かれた街は楽しげで
いつしか迷い込み扉を開ける夢の見られる魅惑的な作品です。

彩り豊かな世界を描いてこられたIさん。次作はモノトーンに
挑戦!楽しみですね。過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」
内の“作品集”の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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抽選当たって心も軽く☆

2019年03月19日 | 散歩

2001年から毎年開催してきたグループ彩雲作品展。
今年はなんと一回目の抽選で第一希望日に当選しました!
会場は栄区民文化センターリリスで会期は9月24日~29日です。

心も軽~く春を探しに近所を歩きました。

いつか側溝で転がっていた猫さん。
何を考えているのかな?


公園では菜の花が花盛り


目覚めたキタテハや


羽化したばかりのモンシロチョウたちが飛び交っていました。


バンジーにはスジグロシロチョウも
ツマキチョウとの出会いも期待していましたが会えず。


おでこ美人さんが土の上に転がっており

このあと尻尾をたてながら突進してきて撫でさせてくれました。
前ふわふわだった毛は脂っぽく土でざらざら。


爪とぎもしてご機嫌でした。


ミルクティーさんもアクティブ!

心地よい季節がやってきました。



コメント (2)
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3月三回目の教室 目覚める虫たち

2019年03月16日 | 教室風景

澄んださえずりがしたのでそーっと観察窓に近づくと


カワセミ女子が水に飛び込むところ。
やわらかい春の光がカワセミを照らしていました。

3月三回目の教室日は久しぶりにお天気の安定した制作日和でした。

絵皿はまだ冷たくニカワが固まってしまうので電熱器が大活躍。
立ったり座ったり離れてみたり水をかえに行ったり制作はなかなか忙しい。


午前中にIさん、Nさん、Oさん、Hさんがそれぞれ日本画作品を
午後にYさんが水彩画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

ウグイスたちが歌い競う森。


キブシがきらめいて飛ぶ虫が増えていました。

この日は風もなくポカポカとして

モフモフ☆
たくさんのビロードツリアブが飛んでいました。


テングチョウ


ルリタテハも!
彼らのほかに成虫越冬タイプの蝶、キタテハやムラサキツバメがいないか
探しましたが会えず。イボタガにも会いたいな~。

ヤマアカガエルの産卵のあった池をのぞき込むと

オタマジャクシ形のものがプルプルと動いていました。

水中にカメラを入れてみると

外にエラが。
この外鰓はやがてなくなり内鰓となる。。
オタマジャクシとして自由に泳ぎ回れる日は近いですね。

森を歩き回るのが楽しい季節となってきました。


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Tさんの新作日本画2点

2019年03月15日 | 教室風景

Tさんの日本画作品を2点続けてご紹介いたします。


「ブルージュ(ベルギー)」日本画 F10

旅で訪れたという古都ブルージュ。中世の面影を残す街並みと
運河の表情に感動し繰り返し描いてこられました。今作も思いを
こめ街の魅力を丹念に描き清々しく趣深い作品となりました。

近づいてみました。

現地で風や香りを感じながら描いた淡彩スケッチを元に、歴史ある
建造物の風合いと重みを岩絵の具の性質を生かして表現されました。
軽やかな筆致が画面に動きをもたらし渡る風を感じさせてくれます。

2点目です。


「ハルシュタット(オーストリア)」日本画 F20

やはり旅で出会い心動かされた雄大な眺めです。湖畔の美しい街は
俗世を離れ静かに佇んでいます。堂々たる険しい山塊は丹念に描き
こまれそれを映す湖面の表現と共に作品の大きな魅力となっています。

近づいてみました。

納得のいく表情がでるまで時間をかけた山々の表現が素晴らしく
畏怖を感じさせる大きな自然と人々が生きる素朴な街との対比を
鮮やかに表現されました。透明感あふれる光に満ちた作品です。

過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Tさんのページに制作順に掲載されています。また、ご自身のHP
「水彩スケッチ紀行」には日本のみならず世界各国を旅した際に
描かれた作品が多数おさめられています。ぜひこちらもご覧下さい。


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Iさんの新作日本画

2019年03月14日 | 教室風景

Iさんは早春の彩りを描かれました。


「春を待つ」 日本画 M10

新年早々さわやかな香りを放つ日本水仙。寒々しい冬に春の兆し
を見つけた喜びと感動をたっぷりした筆遣いで濃密に表現され
ました。小さくても力強く咲く花は光り輝き希望に満ちています。

近づいてみました。

光と陰、鮮やかさと鈍さの強い対比を楽しんでこられたIさん。
今作は濃く鮮烈な色を重ね続けデッサン時には多かった葉を隠し
主役を劇的に浮かび上がらせました。華やかで情熱的な作品です。

壊してまた積み上げることを厭わない気迫が作品の強さに繋がっている
Iさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内
作品集”の中のIさんのページにされています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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