リュウキュウサンショウクイに出会った森では
コウヤボウキが花盛りでした。
丈は低く華奢な印象の植物ですがキク科の小低木。
花にはクチナガガガンボの類が集まってきていました。
コウヤボウキに似た花の
カシワバハグマも咲き残っていました。
コウヤボウキと同じキク科で葉っぱは大きいですが多年草。
カシワバハグマの花にもガガンボやツチバチの仲間がきていました。
見上げると高いところに
紫色のサヤが美しいノササゲ
アオツヅラフジ
ゴンズイの実も熟していました。
足元を低空飛行していたのは
センチコガネたち♪
なかなかとまってくれず落葉の中に潜り込むので撮影が難しい。
ふわ~っとホソミイトトンボが舞い降りました。
接写しても逃げないな~と思ったら大きな獲物を捕まえたところでした。
小鳥のさえずりが響く秋の森の陽だまりは心が安らぎます。
約一年前、ネットで見つけたお店でタイヤ交換をお願いして
その3日後。ホイールキャップが一つないのに気が付きました。
気付かず何処かに転がしてしまった!はじめは落ち込みましたが
走行には問題ないと考え数か月かけて格好悪いのにも慣れました。
それでも‥一度ヤフオクというものに挑戦したいと思っていたので
同じものを探し(中古4つで5,000円ほど)落札してみました。
先日の車検の際取り付けてもらい、ホイールキャップはピカピカ、
エンジンの調子もよくなったので嬉しくなり西の森へ出かけました♪
さっそく藍色に輝く鳥が視界を横切りました。
この鳥は!
今年2月に近所の公園でも出会った、南方系の珍しい・・・
セキレイにも似ているけれどもっと量感があり悠然としています。
黒っぽい背中は直射日光にあたると藍色に見え美しい。胸は灰色。
帰宅してから調べると名前はリュウキュウサンショウクイでした。
日本には亜種サンショウクイと亜種リュウキュウサンショウクイが生息、
近年サンショウクイは数が減り、リュウキュウサンショウクイは
分布を北に拡大しているのだそう。秦野で繁殖記録があるとか。
水辺にはこのエナガたち、今年初見のジョウビタキも。
足元には水が滲みだしています。
よく見ると
サワガニがいました。
岩と枯葉が保護色となって見失いそうです。
ツチガエルも泥にまぎれていました。
そろそろ冬眠の準備でしょうか。
目を上げるとオオアオイトトンボたちがふわふわと飛び交って
愛嬌のあるトンボです。
飛ぶ昆虫や初秋の花はそろそろ見納めかと思い
森の中を歩きまわることにしました。続きます。
Aさんは散歩道の春を描かれました。
「早春のイタチ川」 日本画 P10
流れついた種が芽吹き今や花盛りとなったナバナ。鮮やかに輝く
たくましい植物を力強く緻密に表現されました。川の小石の乾湿、
人工的な護岸と野性的な花の対比も印象的な味わい深い作品です。
近づいてみました。
河原の小石ひとつひとつ、護岸のブロックまで表情豊かに描かれ
その全てが植物を華やかに浮かび上がらせています。しげる茎葉も
生き生きとして蜜蜂の羽音やせせらぎの音が聞こえてくるようです。
毎作表現したいテーマを決め挑戦し世界を広げてこられたAさん。
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
雨上がりの朝は気温が低く、虫の声も少なく静か。
日が高くなるにつれ飛ぶ虫が多くなってきました。
翅の傷んだヒカゲチョウが地面のミネラル分を吸っているのか
何度も同じ場所に戻ってきました。
10月最後の教室日でした。
この間ようやく長い夏休みが明けたと思ったのにもうすっかり秋。
朝つくった熱いニカワ液を持ってくるのですが移動の間に固まっており
窓からの強い風は心地よいを通り越して肌寒く、縮こまりました。
次回からは暖房が必要かもしれません。
体調の変化に気を付けつつ芸術の秋を楽しみたいですね☆
花が咲くのは確かこの時期だったばず、と野原を探したら
イヌセンブリにようやく出会えました。
神奈川県では絶滅危惧種に指定されている希少な植物。
年々株が減っているように感じられます。
極小のアリが来ているのを毎年見ますが、開きはじめだからか
早朝で気温低めのためか生き物はみあたりませんでした。
周りは地際まで草刈りがされ乾燥が進んでいるようです。
このゲンノショウコも初秋らしい植物。
珍しくはない植物だと思っていましたが今年は少ないような気がします。
花盛りを過ぎていたマツカゼソウ
ミカン科らしく実りは極小の青蜜柑のようです。
珍しくミツバアケビに立派な実がついていました。
森のどんな動物がこの実を食べるのでしょう?
色褪せたセイタカアワダチソウ野原に
翅の欠けたヒメアカタテハやキタテハ
ウラナミシジミたちが飛び交っていました。
幼虫の食草はマメ科ということですからクズの葉に産卵していたのかも。
9時頃アキアカネが産卵行動をしていた小さな水たまりは
昼休みに見ると干上がっていました。
次にこの森を訪れるのは2週間後。彩りの変化が楽しみです。
天気予報では晴れて気温が上がるということだったので
半袖で出かけた朝。空気がひんやりとしていました。
じじじっ!
カマキリに捕まったかのようなアブラゼミの声を一度聞いたきりで
後は秋の虫の大合唱。これからは長袖だな~・・とさみしく思いました。
10月三回目の教室日でした。
冷暖房はいらず光は澄み窓からの風が心地よい最高の制作日和で
まさに芸術の秋♪隣接する体育館に小学生たちもやってきて
別館に生気が戻ってきました。
午前中にUさんが水彩画作品、Iさんが鉛筆画作品、午後にはAさんが
日本画作品を完成させました。順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆
この日は朝早く到着したのでのんびり生き物を探すことができました。
オオアオイトトンボがいるはずとウロウロすること10分。
雲間から太陽が顔を出し、辺りが明るくなった途端
次々とオオアオイトトンボが舞い降りてきました!
まだ寒いのか足元でじっとしたまま。
今年も会えてよかった♪これからお相手を探すのでしょうね。
目当てのトンボに会えたので満足して道をゆくと
コッコッコッ・・・
大人のコジュケイが茂みから出てきました。
私がいることはわかっているはずですが道の真ん中で右左を確認し
ゆっくり道をわたりました。
数十秒後
「お母さん待って~」
愛らしいヒナが親鳥を追って走りでてきました。
満開を過ぎたホトトギスにホシホウジャクがぶんぶんと
珍しい。白花のホトトギスが一株ありました。
白い花びらにうっすらと斑点模様が見えてこちらも趣がありますね。
青々とした森が色あせ黄色が増えてきて香りもこうばしく変わりました。
いよいよ本格的な秋が始まったのを感じます。
10月にしては暑く、強烈な陽射しが降り注いだ日
目の前に珍しくウスバキトンボがとまりました。
春、熱帯地方からはるばる海を渡り世代交代しながら北上するトンボで
こちらでは7月以降、田んぼや川周辺でよく見かけます。
ただ寒さに弱く、水温4℃以下になると死滅してしまうとか。。
発生を繰り返しながら北上している生き物は他にも
このウラナミシジミは夏の終わりからよく見るようになります。
なんと秋には北海道まで渡っているのだとか。やはり寒さに弱く
房総半島など関東南部沿岸の温暖な地域で越冬しているそう。
このノギクに来ていたシジミチョウもウラナミシジミだと思いました。
でも違和感がある。。
んん?点がある!
ウラナミシジミじゃない!
帰宅してから本を見るとこの蝶はクロマダラソテツシジミでした。
もともと南アジア~東南アジアに分布、かつては国内に生息しなかったが
近年は南西諸島や九州南部で定着し強い分散力と植栽による移動で
関東まで発生している、とありました。
歩く範囲ではソテツを見かけたことはありませんが。。
今では近所でもっとも出会うタテハチョウのツマグロヒョウモンも
もともとは南方系
成虫越冬するクロコノマチョウも北へ分布を拡大中
ヒメクダマキモドキも南方系
近所で大繁殖しているヨツモンカメノコハムシも
元来東南アジアや南西諸島にいたもの
もともと関西から西に生息していたというハラグロオオテントウ
今年1月に近所の公園で越冬しているところを発見しました。
出会いに驚愕したのが9月に近所にいたアカギカメムシ。母撮影。
この大きくて美しいカメムシは南西諸島に行かなければ会えないもの
だと思い込んでいました。
毎年同じ場所で必ず会えていた珍しいとも思っていなかった在来の生き物に
気がつけばここ2~3年会っていないということもしばしば。
珍しい南方系の生き物に出会えた瞬間は感激するものの
地球温暖化の影響かと考えると喜んでばかりもいられません。
Hさんはデンマークの旅で出会った光景を描かれました。
「ニューハウンの夕景」 パステル画 F20
夏の夕暮れ。運河に係留された船は静かに眠りにつこうとしています。
色鮮やかな街並、澄んだ空を映す水面は美しく夢の国にいるようです。
入り組む風景を丁寧に描写され情趣あふれる世界をつくりあげました。
近づいてみました。
空、水面、帆船、木造建築。質の違うそれぞれを描き出しは大らかに
進めるごとに緻密に描き真に迫りました。暖色と寒色がバランスよく
配置され心地よいリズムを刻んでいます。優しい輝きに満ちた作品です。
旅の感動を大きな画面に表してこられたHさん。次作も楽しみですね☆
HさんのHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の“作品集”の中の
Hさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
コシオガマがわずかに生えていて秋の花を楽しみにしていた一帯。
昨年夏、地際からすべての植物が刈り取られただの土手になってしまい
秋になってもコシオガマは生えてこずガッカリしていました。
ところがこの秋
コシオガマが咲いている!
今年はその一帯の手入れはされておらず草ぼうぼう。
半寄生植物で、光合成ができ単独で生きられるけれど他の植物の根から
栄養も分けてもらうというコシオガマが喜びそうな環境が復活していました。
どの植物も地下で生き延びていたのですね。
これからが見頃のようです。今年こそ種まで確認しよう♪
緊急事態宣言解除後、二回目の教室日は秋晴れの一日でした。
窓開放、マスク着用、手指消毒は相変わらずですが漠然と不安だった
3月の緊急事態宣言後に比べ気分が軽やかになった感じがします。
昨晩の地震の話題からそこの崖は大丈夫かなど防災のお話へ。
楽しく制作しながら生活の様々な情報交換もできる貴重な場です。
お昼休み、空を見上げると
きれいなうろこ雲。
セイタカアワダチソウも咲きだして秋ですね~。
セイタカアワダチソウは良い蜜が出るようで
この日もいろいろな虫が集まっていました。
翅が傷ついたコミスジ
キタテハもよく飛んでいましたがこの日は撮れず。
大きな花粉玉を足につけたミツバチたち
小さな訪問者を待ちかまえているアズチグモ
風に揺れているあれは♪
オオトリノフンダマシの卵のうです。
近くで母グモが見守っていないか探しましたがいませんでした。
夏に見かけたオオトリノフンダマシのメス。直径10mmほど。
卵のうは秋に度々見かけるものの作成シーンに遭遇したことはありません。
この日も気温が上がり汗をふきふき歩きましたが
森の動植物の冬支度は着々と進んでいるようです。
朝からカラッと晴れ、清々しい風が吹いていました。
涼やかなうちは秋の虫たちの声が響いていましたが気温があがるにつれ
ツクツクボウシやアブラゼミが鳴きだしました。
2か月と三週間ぶりの教室でした。
緊急事態宣言で活動を休止したのは今年に入って2回目。
もうそのようなことがなければよいのですが。
長い休み明け、調子が上がるまでゆっくりペースで作業を進めます。
吹き抜ける風、葉ずれの音、甘い香り・・。全身で秋を味わいながら
じっくり課題と向き合い、ふたたびこの時間を持てたことに感謝しました。
西窓から差し込む光の角度に季節の移り変わりを感じました。
午後にはHさんの完成作品をようやく撮影することができました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆
頭上から可愛らしいさえずりが降ってきました。
見上げるとカエデの梢にメジロたち。
にぎやかにおしゃべりしながら移動していました。
撮影はできませんでしたが、コジュケイがウズラサイズのヒナを
連れていてそれも可愛かったです♪
キンエノコロでしょうか、金色に輝く穂がきれい☆
ススキの根元にナンバンギセル
今年は見逃したかな~と思っていましたが間に合いました。
ノダケも咲いていました。
毎年大きな葉が育っているものの花が咲かないな~と思っていた株
ごく小さいアブやハチが訪れていました。
よく飛んでいたのはリスアカネ
ホウジャクの仲間が2頭同時に♪
9月を見ぬ間に秋が訪れていた森。
野にキク科の花が目立つようになっていました。