教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

11月に出会った蛾と実り

2023年11月30日 | 生き物

工事日程が決まった昨年から頑張って断捨離してきましたが
気付いたら工事が始まっていてなんと11月も終わり!
あまり散策できませんでしたが嬉しい出会いがありました。

ハリギリの大木を見上げると


どっさり実がついていました。
ウコギ科の仲間だけあって線香花火のような実付きです。


幹や枝にはものすごいトゲが。これからの黄葉も楽しみです。

なんだか赤い塊があるな~と近づくと


ゴンズイの実りでした。葉も臙脂色になっています。

家のコムラサキの実はだいぶ落ちてしまいましたが


森のヤブムラサキの実はまだまだ残っていました。


葉も鍔も毛深い♪


咲き残るヤクシソウをしゃがんで見ていたら
小さな蛾が目の前を横切りました。


ようやくとまってくれたところをパチリ☆
ヤガ科のアツバの類だろうと思い画像検索してみると
ナミテンアツバが一番近いかなと思いました。

もう一種、フユシャク第一号だ~と一瞬喜んだ蛾が


こちら。でも鋭い三角形で肩のあたりもフユシャクとは違う気がして
調べるとオオアカマエアツバという蛾にとても似ています。
蛾はとても種類が多くて調べるのは楽しいけれど時々諦めてしまいます。


これはミノウスバだとすぐわかりました♪
この蛾をみるともうすぐ本格的な冬だな~と思います。


歩く様子を見ていると小さな幼虫をよけ大回りしていました。
何故だか癒される♪


この蛾だけは11月上旬に出会いました。
ヒトツメオオシロヒメシャクだろうと思うのですが
よく似たフタツメもいて悩ましい。

思い返せば今年はオオミズアオ以外の大型の蛾には会えていない
ことに気づきました。いや、夜中に家のアケビの周りをとびまわる
アケビコノハの迫力に衝撃を受けたっけ。。
今から大型美麗種のイボタガが出現する早春が待ち遠しいです。


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11月最後の教室 季節外れの南風

2023年11月25日 | 教室風景

朝から暖かい南風が強く吹いていました。


数頭のアキアカネが猛スピードで飛び交い


咲き残るセイタカアワダチソウにウラナミシジミやアブたち


ウラギンシジミや


キタキチョウ、ホソミイトトンボなど成虫越冬型の生き物たちが
盛んに活動していました。

11月最後の教室日でした。


強風に煽られる木々の葉擦れの音もまた良し‥と味わいながら制作。
気温は高く画面がすぐ乾くので効率よく作業を進めることができました。


それでも皿の上のニカワがすぐ固まり、もう晩秋なのだと実感。
厳冬期に備え体調管理も万全にしなければなりませんね。

正午になっても強風はやまず動けば汗ばむほど気温があがりました。


白っぽくなったコクサギの落葉でうめつくされた小径


4日前に見た時よりメタセコイアの葉の赤みが増していて


樹下に入ると細かな葉がサラサラ落ちてきました。


アブラチャンの黄葉は華やかな山吹色


真っ赤に色づいたモミジはまだわずか


ヤマノイモやカエデドコロの葉も鮮やかに黄変していました。

空にさまざまな葉が舞い、小鳥や虫が飛び交うにぎやかな一日でした。


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11月四回目の教室 飛びまわる昆虫たち

2023年11月21日 | 教室風景

日射しが強く吹く風も暖かく感じる爽快な朝でした。


緑はだいぶ色褪せましたが葉はまだ木に残り
飛び交う小鳥たちの姿はなかなか見えません。


早朝からムラサキシジミが元気に飛んでいたので
今日は気温が上がるのだろうなと嬉しくなりました。

開いたリンドウを見たのは久しぶり♪
そろそろ花期も終わりですね。

11月4回目の教室日でした。


それぞれの課題に真摯に向き合う皆さん。
創作にぴったりな心地よい気候に筆も進みます。


違うテーマ、違う技法、創作過程もバラバラなお仲間どうし、
互いの制作風景に触れることは勉強にもなり、刺激を受けますね☆

風がやや吹いていましたが蝶たちが懸命に飛び回っていました。


咲き残るセイタカアワダチソウの花にはこのヤマトシジミやウラナミシジミたち


ささっと葉裏に隠れる細長いバッタが。。


かくれんぼ上手なこのバッタはショウリョウバッタモドキ
目を離すとススキの茎に同化して見失ってしまいます。


白いエル文字がくっきり。キタテハを近くで見たらとても毛深い。


成虫越冬するタイプのチョウなので暖かい日はまた同じ個体に会えるかも。


クズの葉裏に繭の抜け殻がありました。何だろう?
刃でスパッと切ったような脱出口。。主は蛾それとも寄生バチ?

日あたりの良い野原なら赤とんぼの類に会えるだろうと思い
探しましたが一頭も見えず、視界をゆっくり横切ったのは


ホソミイトトンボでした。
成虫越冬するタイプのトンボで、春に成熟すると空色になります♪


見るほどに面白い♪トンボに世界はどのように見えているのだろう?


ヌルデの若木が鮮やかに色づいていました。

モミジなどはこれから。森の冬支度は遅れているのかもしれません。


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11月三回目の教室 雨のち晴れ

2023年11月18日 | 教室風景

未明から雨が降りだしひどく荒れるという天気予報を信じ
大事をとって教室は午前の部をお休みにしました。

ところが降りだしたのは9時頃、たいした雨ではなかったので
早めに行って森を歩くことにしました。


気温も18℃と高めの予報だったので薄着で来てしまいましたが寒い。。


正午近くに空はさらに暗くなり気温も下がり本降りとなりました。
そういえば雨の音をじっくり聞くのは久しぶりです。


雨に濡れて秋色が鮮やか♪


リンドウも色濃く


潤った草木が喜んでいるように見えます。


ホトトギスの花が咲き残っていました。

11月3回目の教室は午後1時から始まりました。


午後2時にようやく雨が上がり小鳥が歌いだしほっとしました。
明るいと気分も晴れやか♪調子よく描き進めることができます。



正午ころ白くけむっていた森は


16時には強い西日に照らされました。


晴れた晴れたと小鳥たちは大忙し


秋の日はつるべ落とし。。


あっという間に薄暗くなりました。


掃除後、外灯がついたので蛾でも来ていないか見てまわると
支柱にチュウガタシロカネグモがいて驚きました。
ずいぶん長生きに思えますが今年の秋がかなり暖かいのでしょう。

雨宿りするチョウを探しましたが見つけることができず。
ひと雨ごとに出会う昆虫が減ってさみしくなります。


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11月二回目の教室 ツル植物の彩り

2023年11月11日 | 教室風景

朝、森を歩きだした途端タイワンリスと目が合いました。


肩や体は動かさず頭部だけクルクル回してこちらを監視。
そんなダンスがあったなーと真似してみましたが、まったくできない!


2枚撮影したところでパッと木に張り付く隠れ身の術。
たしかに体色が木肌ととても似ています。


この朝は曇っていてひんやりとしていたためか
ヤマトシジミは動けないようでした。


元気に飛んでいたのはハエやアブたち。
満開のキヅタの花に金色のハエがやってきていました。


キヅタと同じウコギ科のヤツデの花も咲いています。


花の形が似ているな~と近づくと


ごく小さなアリたちで大賑わい!朝から働き者だ。。
どれほど美味しい蜜が出ているのか舐めてみたくなりました。


11月2回目の教室日でした。
午前中は撮りそこねましたが久々にマンツーマン授業となりました。
お昼前から弱い雨が降り出し、朝より気温が下がってきました。


午後はずっと雨で久しぶりに暖房を入れました。
初めて触れる画材の発色に目を輝かせる新参加Hさんの明るい笑顔に
子供の頃クーピーペンシルを初めて使った時の喜びを思い出しました。
「木の香りがする、環境も最高~」と五感で楽しんでくださって嬉しい♪


この時期ならではの彩りを探し歩くと大好きなツル植物に出会いました。


だいぶ色づいてきたノブドウ


サルトリイバラ


アオツヅラフジ


愛らしいスズメウリ


今年初めて出会ったネナシカズラは赤い実をつけていました。
ネナシカズラが繁茂したところはセイタカアワダチソウなど背の高い
植物があったのに、すべてなぎ倒されたように覆いつくされていました。


葉裏で休むウラギンシジミにたびたび会いました。
成虫越冬するタイプですが寝床を決定するにはまだ早いかな?

雨が降りだすと芳ばしい、何だかほっとする香りがしました。


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11月最初の教室 季節の進む森

2023年11月07日 | 教室風景

朝の森は白く霞んでなま暖かく、さらに突然の雨。
急に晴れたり曇ったり、折り畳み傘が活躍しました。


森はガビチョウたちの歌でにぎやか!
美声ですが大音量で数も多い。どんどん増えている感じがします。


ケヤキの色がすっかり秋色に。
周辺の植物の緑色もくすんで春夏好きにはちょっと寂しい。。


毎秋楽しみにしているリンドウの花。
昨年に比べ数が減ったように見えますが、周りの植物の草丈が
まだ高いから確認できないだけなのかもしれません。


さ~っと雨が降り出した途端、キタキチョウが目の前にとまりました。

11月最初の教室日でした。


雨はいっときだけ。皆さんが家を出る頃にはやんでいたようでよかった♪
11月というのに動くと汗をかくほどの陽気でのびのびと描けました。


私を含めマスクしている方も多いですがほぼコロナ前に戻りました。
お仲間どうしお茶したり美術館や絵の具屋さんに行く楽しみが復活♪
皆さん芸術の秋を満喫しておられます。


未明から朝方の雨で嬉しくなったのかカエルのコロコロ声が聞こえました。
シュレーゲルアオガエル、もしかしてモリアオガエル?


会えたトンボはこのオオアオイトトンボ


ホソミイトトンボ


そしてアキアカネでした。いくら気温が高いと言っても11月。
10月末までいたリスアカネやウスバキトンボには会えませんでした。


あまり見かけることのないヤブカラシの実や


シオデの実が熟していました。


エノキに絡みついたオニドコロの葉をふと見ると
大雑把に綴られた巣が。ダイミョウセセリの幼虫のものです。


10月までは元気に飛んでいたダイミョウセセリ

その幼虫はヤマノイモやオニドコロなどの葉を綴って巣をつくり
そこから出て食事したり、その中で蛹になったりするそう。

大体巣の中にいるので幼虫はめったに撮影できないのですが


この日は巣の近くのオニドコロのツルにいました!
こんな風に正面顔を拝めたのは初めてで嬉しい~♪
モチモチとして半透明で会うたびに求肥を思い浮かべます。
これから地面に降りて幼虫のまま落ち葉の中などで冬を越すそう。

これから冬が来るというのに、もう来年の羽化の頃が楽しみです。




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