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山登りと旅行の雑記帳です。

富士登山(富士吉田口)

2013年04月23日 | 富士山の見える山
毎年恒例となった春の富士登山。
昨年は6月上旬だったけど今回は4月に行くことになった。

メンバーは13クライマーのやまださんとアルパインクライマーのユージさん。

沼袋でやまださん、荻窪でユージさんをピックアップしていざFujiへ!

大月を過ぎるとおぉっ、見えてきたぞ!!

(良い子はマネしないでね)

セブンイレブンで買い出しをして富士スバルラインへ。

ところが、料金所の表示に「本日4合目までの営業です」との絶望的な表示が。。
日曜日に降った雪がまだ積もっているのかな。
ふ~む、ここまできて引き返せないのでとりあえず行くしかない。

いやいやそんなこと言って5合目まで行けるんじゃないの、っていう淡い期待も大沢駐車場の警備員のおっさんの前でもろくも崩れた。
そもそもゲートが閉まっていてそれ以上先に行けなくなっていた。

大沢駐車場から5合目まで約7km。
早歩きで行って1時間半くらいか、まぁここまでせっかく来たし天気もいいのでとりあえず行けるところまで行こうということになった。


南アルプス方面は丸見え!


駐車場にはフランス人の3人組パーティーも来ていて、これからテレマークスキーに行く準備をしていた。
見ていると、作業用のトラックのところに走って行って「乗せてくれ!!」と交渉していた。
もちろん撃沈、日本はそんなに甘くないのだ。

よーし歩くぞー!と気合いを入れて歩き始めて20分、下から来た作業用車のおじさんが、

「ゲート開いたよ~」

と教えてくれた。
って、もう開いたんかいっ!

荷物持って戻るのもアホくさいので、やまださんに運動靴を借りて走って戻る。
車を回収して5合目までわずか10分で到着。
やっぱり車は速い!

5合目で準備をして出発。
フランス人グループも同時に出発。


天気も良く山頂が良く見える。


去年来たときは6合目付近までは登山道が見えていたけど、今回は砂利道が始まるところからすでに雪が。
雪があったほうが歩きやすい。






昨年は6合目付近まで登山道を歩いてそこから吉田大沢に入ったけど、今回はいきなり吉田大沢を詰める。
ほぉ~、見上げると山頂まできれいな雪面が続いてる。


振り返ると雲海が、素晴らしい景色だ。


これは八ヶ岳方面


そしてこっちは登山道方面。小屋が雪で埋まってる。


しかし、歩いて行くと去年と決定的に違うことが。。
それは雪質。
去年は9合目くらいまでキックステップで行けるくらいの雪質だったのに、今日はアイゼンを蹴り込むほどの固さ。
雪が固い!
去年の感覚で来たのでちょっとナメてた、猛省!!

それでもがしがしアイゼンを効かせて8合目到着。
ようやく3200m付近まで来た。
ふぅ~、ちょっと休憩。
10分ほど遅れてやまださんも到着。


あれっ?レスキュー隊員ですか??笑

ちなみにユージさんは近々山岳ガイドの試験があるらしく、その訓練ということで20kgのザックを背負っているのでちょっと遅れて登高中。
凄すぎます。。。

休憩後頂上に向かって最後のラストウォーク。
よっしゃ、行くぜ!


ここからは尾根上の登山道に出て、ひたすら登る。

9合目付近に来たときに頂上直下を登る人影が見えた。


うちらより早く登っているってことは、佐藤小屋にでも泊まったのかな。

そしていよいよ9合目。
ここら辺の登りは雪面が固くてアイゼンを蹴り込むのに苦労する。
頂上はもう目の前。


あと少し。


12時30分頂上到着~!
先ほど見えた人はいなくて頂上を独り占め!
お鉢も雪に埋もれてる。


8時45分に登り始めて約4時間。
富士山はやっぱり侮れない。

ちなみにこちらが頂上からのパノラマ。



う~ん、いい景色!

やまださんも合流し記念撮影。
いぇい!!


下界の見通しも良好。




空を見上げると、虹のようなものが見えた。


隊長、登頂完了しました!



寒いので写真を撮ったらすぐに撤収。
そしてここからが本当の核心だった。

登りはアイゼンの前ツメを蹴り込めばよかったものの帰りはそうもいかない。
頂上直下の急斜面はつるっつるで、一歩間違えば1000m以上滑落する。


ときおりクライムダウンを交えながら慎重に下る。

9合目付近で下から登ってきて休憩中だったユージさんと合流。


あの荷物背負ってこのスピードは早すぎます。

当初自分たちと合流したら下山する予定だったけど、クライマーの血が騒いだようでこのまま頂上まで行ってくるとのこと。
かっこいい。


再びユージさんと別れ下山。
登山道より吉田大沢の方が下りやすいので、トラバースして沢に出る。

しかーし、去年はグリセードで一気に下まで駆け下りた斜面はつるつるでグリセードどころじゃない。
慎重に慎重を重ねてゆっくり降りる。

結局思ったほどのスピードはでなかったものの無事下山。
5合目の駐車場付近まで来ると中国人観光客がたくさんいて写真を撮っていた。


いやはや、今回は去年のノリで行ったのがまずかった。
やはり春の富士山は完全に冬山の世界。
厳冬期の気持ちで臨まないといけないなと実感した。

お疲れさまでした~


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