人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

第12回いわて銀河100kmチャレンジマラソン

2016年06月12日 | いわて銀河100kmチャレンジマラソン
初めてのウルトラマラソンに参加してきました。
今回エントリーしたのは岩手県で開催されたいわて銀河100kmチャレンジマラソン。
昨年この大会を知った時にはすでにエントリーが締め切られていたので、1年越しの参加となりました。

前日にスタート地点の北上入り。


駅近くの受付会場でゼッケンを受け取り手続き完了。






続いて北上にある祖父母のお墓参りも済ませ、明日の完走を誓う。


その後、予約していた長生館にチェックイン。


ちなみに、ここ最近のマラソンブームもあって、今回の大会は100kmの部に2,000人以上がエントリー。
駅周辺のシティホテルを2月に予約した時にはすでに満杯。
いくつか電話をかけた中で空いていたのがこの旅館だったのだ。
旅館というより民宿に近い感じだけど、アットホームな宿で自転車も貸してくれたし、用意してくれた朝のお弁当も美味しくて大満足でした。
いわて銀河に出場するなら、まずは宿の手配をしてからエントリーした方が賢明だと思う。

さて、大会の方はというと朝4時スタート。
1時半に起きて朝ご飯を食べたり準備をして宿を2時半に出る。
他に泊まっていた人たちはすでに会場に向かったみたいで、自分が最後だった。

北上駅前の会場に向かうバス乗り場には、真っ暗な中会場に向かう人たちでごった返してる。


こんな真夜中になんだか異様な光景。

割とスムーズにバスに乗って会場に40分前に到着。


ゴール地点行きの荷物を預けてあとはスタートするのみ。

スタート地点で使用前の写真を撮ってもらう。


ゴール後、この身体がどうなっているのか今から楽しみ。

今回の目標は10時間を切ること、いわゆるサブテンだ。
市民ランナーであれば、フルマラソンならサブスリー、ウルトラならサブテンが1つの目標なのだ。

今回は行けるところまで5:00/kmでいって、ペースが落ちてきたらあとは前半の貯金を取り崩しながらサブテンを目指します。

いよいよスタート。
果たして無事にゴールできるか、100kmの旅が始まります。

スタートして競技場を抜けると、北上市内の田園風景の中を走っていく。


天気は曇りで涼しいくらい、絶好のコンディションだ。

予定通り5:00/kmで順調にラップを刻む。
ハーフマラソン地点のエイドを通過。


ここまで1時間45分とまさに予定通り。
まだまだ足には余裕がある。

このエイドを過ぎると国道107号を越えて、花巻市へと向かっていく。


北上線の橋を越えると


花巻市に入る。


28.7km地点のエイドステーション。


ここはパンが置いてあってまだお腹は空いてなかったけど、先を考えて5切れほど口に放り込む。


ここから先ものどかな田園風景が続く。


こういう景色、癒されるなぁ。

スタートから3時間弱で銀河なめとこラインの入り口にあるスペシャルエイドに到着。




このレースには4つのスペシャルエイドがあって、通常のエイドにプラスして岩手の特産品が用意されている。
このエイドはきゅうりとクルミゆべし。


きゅうりに味噌を付けて塩分補給。
くるみゆべしも4切れほど口に入れてエネルギー補給。
くるみゆべしがめちゃくちゃうまかった。

ここから西和賀町に向けての登りが始まる。
50km地点までは緩やかな登り。
花巻温泉郷の入り口にある志戸平温泉通過。


去年2回ほど日帰り入浴で入ったけど、なかなか良い温泉です。

途中にあった気温計。


現在の気温18度。
暑くもなく寒くもないので、走っていてちょうどいい気温。
しかし、それもここまで。
この後、状況が一変する。。

40.1kmのエイドを通過。


この先42.195kmを過ぎて、ウルトラマラソンに突入。
ここまで5:00/kmをキープ。
足もまだなんとか大丈夫。
果たしてどこまで持ちこたえられるのか、自分でもわからない。

42kmを越えた先にあるホテル愛隣館前のエイド。




ここから豊沢ダムに向けて2kmほどの急坂。
豊沢ダム通過中。


49.6kmのエイド着。


ここにはお米のミルクが置いてあったのでいただく。


クリーミーでマイルドな味わい。
元気出た!

ようやく半分の50km地点を通過。


ここから少し下って、いよいよこのコースの核心5kmの上り坂に突入。
そして上り坂に入ったところで急速に天気が回復し、晴れ間が出てきた。


太陽が出ると気温は一気に上昇。
全身から汗が噴き出てくる。

峠の手前の2つの長いトンネルを抜けると


57.5kmのエイドに到着。


ここには冷たいファンタやコーラが用意されていて飲めるだけ飲む。
この暑い中飲む炭酸は最高の贅沢。

さらに隣にはソフトクリームも用意されていたけど、こちらは有料。


もちろんお金持って走っている人なんていないので、ゼッケン番号を伝えれば料金後払いで食べることができる。
食べたかったけど、ここで食べたら走る気力がなくなりそうなので我慢。
ゴール後にいただきます。

ここから66.5km地点のスペシャルエイドまでは下り坂。
下り坂で飛ばすと太ももに負担がかかるので、ペースを乱さず下っていく。

ここまでくると、さすがに体の節々に痛みの兆候が現れてきた。
特に右足付け根の股関節に鈍い痛みが…
なんとか騙しながら走る。

61.9kmエイド。


水を被って身体を冷やす。
この辺りから段々と暑くなってきた。
この先が怖い…

新緑の中のロードを抜けると、


ようやく県道1号線との合流地点。


私設エイドの少年が冷たい水を差し入れてくれたのが嬉しかった。

県道1号線に入ってすぐに2つ目のスペシャルエイド。


ここはレストステーションになっていて、事前にデポした荷物を回収することもできる。


ここではきゅうりやアスパラ、西和賀町特産の西わらびになんと西和賀町では欠かすことのできないビスケットの天ぷら、通称ビス天まで用意されていた。




真ん中のオレンジの隣がビス天。


これが激ウマ!

ビス天は去年錦秋湖マラソンで食べた時にその美味しさに衝撃を受け、それ以来大好物になってしまったのだ。

ビス天を2枚分口に入れて、コーラをがぶ飲みしてすぐに出発。

ここから先は炎天下の灼熱のロード。


後で聞いた話によると、気温は30度近くになっていたらしい。
ということは、アスファルトの上は優に30度は越えてたでしょ。。

ここにきて騙し騙し走っていた股関節が悲鳴を上げ始め、ついに痛みが限界に。

立ち止まって股関節を回したりストレッチをしたりして走るものの、1km続けて走ることができない。

まだ前半の貯金があるとはいえ、サブテン達成に黄色信号が灯る。
まだあと30kmもあるぞ…

ストレッチを交えながらなんとか走り続け、3つ目のスペシャルエイドに到着。


ここでは牛乳寒天が用意されていた。


身体が甘いものを欲していたので、この牛乳寒天はありがたかった。

ちなみにこのエイドの目の前は銀河高原ホテル。


今年の1月に銀河高原ビール飲み放題プランで泊まったけど、料理、温泉ともになかなかのクオリティです。
あぁ、ビール飲みてー。

この先500mほどのところでは私設エイドが設置されていて、スイカやコーラ、チョコレートケーキが用意されていた。


ここでも甘いものが食べたくてチョコレートケーキをいただきました。
ありがとうございます!

ここから鶯宿ダムまでは緩やかな下り。

さっきまで痛かった股関節も、なぜだか気にならなくなり再び走り出す。
まさにウルトラマラソンあるある。

酷暑の中各エイドで水を被りながら走る。


なんとか6:00~6:30/kmのペースを維持して残り10km地点を通過。


この時点でサブテンまで残り1時間15分。
7:30/kmでも間に合うことがわかり精神的にも少し余裕が出てきた。

90.5km地点の最後のスペシャルエイド。


ここでは水だけ飲んで先を急ぐ。

鶯宿温泉を抜けて95.8km地点の最後のエイド。


眼前には新緑の田んぼと岩手山が出迎えてくれた。


なんか故郷に帰ってきた気分だ。

この先300mの最後の上り坂を早歩きで越えていよいよゴール地点へ。

そして…

ゴール!!


結果は9:50:31。


無事サブテンを達成!

しかし、ゴール後は暑さと疲労でしばし放心状態に。
芝生でしばらく寝転んでしまった。

ゴール後の感想はというと、もう走らなくていいんだという安堵感が一番。
レース前は、ウルトラマラソンはいつものジョグペースで走るから余裕でしょ、と内心思っていたのは大間違いだった。
こんなきついレースは久しぶり、フルマラソンより断然きついっす、これは間違いない。
ただでさえきついのに、気温が30度近くまで上がったのも想定外だった。

ただ、100kmも公道を走り続けられるなんて幸せなことだし、岩手の自然を大満喫できて本当に楽しかった。

そして、何より各エイドステーションでのおもてなしがとても嬉しかった。
東北訛りのボランティアの方々から励ましの言葉を受けると、なんとも言えないほんわかとした優しさを感じてしまった。
やっぱり岩手は良いところだなぁ、としみじみ実感したのでした。

ゴール後は豚汁と雫石牛の焼肉とビールのサービスをいただく。




まさに至福の瞬間。

このあと、ゴールで待っていただいた前の職場の方と合流し、夜ご飯を食べて東京に戻りました。



ウルトラマラソンを走って感じたのは、ハーフマラソンやフルマラソンとは全く別の競技ということ。
ウルトラマラソンはまさに旅。
この記事を書いてる現在、全身が筋肉痛だけど、すでに次のウルトラレースを探している自分がいます(笑)
ウルトラマラソンはハマる人にはハマるっていうけど、その理由、今ならわかる!


P.S
ちなみに今回のレース結果と大会に向けての練習を参考に残しておきます。

(ラップタイム)
1〜50km:4:17:30(5:09/km)
51〜60km:1:03:10(6:19/km)
61〜70km:1:05:31(6:33/km)
71〜80km:1:11:18(7:08/km)
81〜90km:1:03:15(6:20/km)
91〜100km:1:09:37(6:58/km)

結局50km以降の10kmごとのラップは6:00/kmを切ることができず、前半の貯金を切り崩しながらの展開に。
71〜80kmにかけては股関節が痛くて歩いたり走ったりしてたので極端にペースが落ちたんだけど、81〜90kmで盛り返したのはウルトラマラソンあるあるなのかも。
人間の身体って不思議だね。

(4月、5月の練習内容)




週末の4:00〜4:10/kmペースのロング走のおかげでなんとか最後まで足が持ったのかな。

それにしても、自分より早くゴールしたにもかかわらずサブスリーを出したことがない人がいたことにはちょっとびっくりした。
そういう意味でもウルトラマラソンは別の競技なんだなぁと実感。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿