人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

葛根田川~明通沢(1日目)

2015年08月16日 | 東北地方の沢
小出川柏沢の次はマンダノ沢へ。

道の駅に泊まって翌早朝に堀内沢近くの駐車スペースに移動する予定。
ところが、移動中からかなり雲行きが怪しい。
道の駅に着いた頃には土砂降り。
翌朝は雨が上がったものの、沢に移動する途中からまた土砂降り。
大雨洪水警報まで発令されてもう無理でしょ。。

1日やることがなくなってしまったので、一旦盛岡の自宅に戻って作戦会議。
結果、葛根田川を遡行することに決定。

葛根田川は5年ほど前に遡行したことがあるが、かなりきれいでイワナも釣れる良いイメージしかない。

夕方に滝ノ上温泉に移動。
なんと立派な休憩所が建てられていた。

(前にもあったのかもしれないけど夜中に着いたから気づかなかっただけかも)。

そこで前夜祭。


JAZZをかけたらオシャレなバーみたいな雰囲気になった。

朝起きると6~7人くらいの学生っぽいパーティーが寝ていた。
話を聞くと国立駅にある某有名国立大学のワンダーフォーゲル部だとか。
葛根田川~関東沢~大深沢に行くらしい。
前に遡行した時と同じ行程だ。

準備を整えて地熱発電所のゲートまで車で移動。
ゲートには立ち入り禁止って書いてあるけど、ここを通らないことには葛根田川に入れないのでそのまま通り抜ける。

30分ほど歩いて藪道になったところで葛根田川に降りる。

ここから遡行開始。


昨日の雨による増水もなく快適に遡行していく。

水はすごいきれい。
きれいな滝も出てきてもう最高。




天気も良くて気持ちいい。
最初に出てくる淵。


さっそく泳ぐ。


若いなぁ。

この後もしばらくキレイな淵や小滝が続く。




ところどころに出てくる道標。


こんなことするのは釣り師しかいないと思うけど、はっきり言って迷惑なので止めてほしい。
遡行価値が下がるわ。

葛根田川のハイライト、お函。


ここは本当にキレイの一言。






天気も良くてすこぶる快適。




淵が出てきたらすかさず泳ぐ。


そして葛根田大滝。




なかなかの迫力。
巻道もしっかりしていて問題なし。

葛根田大滝を過ぎるとやがて滝ノ又沢との出合。
ここの左岸に絶好のビバーク適地があるのでここに泊まる。

まだ時間は10時半。


テン場を整えてさっそく釣りに出かける。

まずは以前入れ食い状態だった滝ノ又沢出合に。
しかし、前回と地形が変わってしまったのか、淵がなくなっていた。

少し戻って本流を少し登ったところで竿を入れるとさっそくヒット。

この後下流に戻ってイワナが見える淵に竿を入れたら良いサイズのイワナが2匹ヒット!
1匹は30cmオーバーで今まで釣った中でも最高サイズだった。

1時間半で3匹釣れたので大満足。


テン場に戻ってホサカとシゲタを待つ。

しばらくしてイワナを入れた袋を持って帰ってきた。

なんとテンカラで3匹釣り上げたらしい。
やるなぁ!

シゲタも初めての釣りで1匹釣れたみたい。

釣れたイワナを手にするホサカとシゲタ。




いや~、ワイルドだなぁ(笑)

この後はイワナをさばいて塩焼き用と唐揚げ用にする。


しばらくしたら下から某大学のワンゲル部が上がってきた。

どこに泊まるのかなぁと見ていたら、なんと我々のテン場のすぐ奥にツェルトを張り始めた。
しかもすごい藪の中。
いやいや、そりゃあないでしょ。
そこだとうちらの宴会場を突き抜けないとツェルトにたどり着けないじゃない。。
他にも良いテン場はあるっていうのに。
頭いいんだからもう少し考えて欲しかった。

夕方になって宴会開始。
今回も酒をたくさん持ってきたのでひたすら飲む。

まずはイワナの唐揚げをつまみに酒を飲む。




至福の瞬間。

小型のイワナはカリカリに焼いて骨酒に。


これも最高。

最後の〆は塩焼き。


イワナのフルコースを堪能。
葛根田川最高ですな!

胆沢川支流小出川柏沢~岩ノ目沢下降(2日目)

2015年08月14日 | 東北地方の沢
未明に雨が強くなってタープを支えていた支柱が倒れて目が覚めた。

増水したら困るなぁと思っていたら明け方には雨も止んでくれて一安心。

焚き火を起こして朝飯を食べて出発。

二俣から先は一気に水量が減る。

そして柏沢出合到着。
ここはさらに、は~!?って思うほどの水量。
あまりの少なさに、この先の滝に水が流れているのか心配になるほど。

しかし、柏沢に入ってしばらく行くと、いきなり巨大な滝が現れた。


柏沢出合の水量からは想像もできないほどのスケールだ。

とりあえず記念撮影。


もちろん直登はできないので右岸から大きく高巻くことになる。

そしてこの大高巻きが鬼門だった。

少し戻った小さい枝沢を大滝が眼下に見えるくらいまで詰めて、そこからトラバース開始。


あの滝の奥まで行くのか、長いなぁ。。

少しは踏み跡があるかと思いきやほとんどなし。


ひたすら藪漕ぎをして支尾根を越えて下降すること約2時間、ようやく沢に降りることができた。

文章で書くとあっさりになってしまうけど、この藪漕ぎ大高巻きで相当なパワーを消費した。

ちなみに過去の遡行記録を見てみると、柏沢大滝のすぐ手前の急な尾根を登って高巻いている記録があった。
こちらは30分で高巻いていたのでこっちの方が正解だったのかも。

ちなみに高巻いた先の現在地を確認するため沢をちょっと下ってみたところ、大滝の上にある8m幅広滝も一緒に巻いてしまったらしい。

幅広滝の上から。


ちょっと高巻き過ぎたか。。
そして大滝の上にはイワナがいないと思っていたら、いるわいるわ!
なんだー、こっちで釣りをすれば良かった、残念。

滝の上はナメが続いていてきれい。




ここから先はぐんと水量が減って源頭に近くなる。




水量は少なくなってもまだ滝が出てくる。
この滝は登れないので右岸から巻く。


この滝の上にも直登できない滝があるので一緒に高巻く。


ここも藪漕ぎ高巻きで疲れる。
それにしても登れない滝ばっかりだな、まったく。

滝上から。


この滝も登れないので巻く。


この滝を越えるとやがて水も消えて藪に突入。
30分ほどの藪漕ぎで仙北街道にひょっこり出た。


この仙北街道は地形図にも載っていない古の街道。
江戸時代、仙台藩と秋田藩を結ぶ奥羽山脈越えの主要なルートだったとか。
歴史を遡ると776年に登場したらしい。

現在は保存会の方々が整備していてかなり歩きやすくなっている。

今回は時間短縮のため仙北街道は使わず柏沢の反対側の岩ノ目沢を下降。

まずは柏峠まで歩いて、


この石碑のちょっと先から藪に突入。
下りの藪漕ぎはとっても楽チン。

20分ほどで沢筋が出てきて、そのまま下降すると水量も増えてきて歩きやすくなってきた。


岩ノ目沢は特に難しいところもなく、快適に下っていける。

途中崩れかけそうなスノーブリッジがあったが、小走りで抜ける。


仙北街道までのルートとして使われているのか、主要な滝には虎ロープが付けてあった(ロープがなくても下れるけど)。




そんなこんなで柏峠から岩ノ目沢を下降すること約2時間、胆沢川との出合に到着した。


胆沢川と岩ノ目沢との出合から国道に出るには、橋の下の沢を登っていくと橋の橋脚の下に踏み跡があってそこから国道に出ることができる。

ここからは持ってきたランニングシューズに履き替えて車を回収。

駐車場まで走ってみたら8.5kmだった。

無事車も回収して次の目的地、マンダノ沢に移動した。

それにしても柏沢はかなりがっかりだった。
釣り師の影響なのか魚影は少ないし、登れない滝ばかりだし、高巻きはしょっぱいし。
う~ん、残念!

(コースタイム)
二俣(6:50)~柏沢大滝(7:10)~柏沢大滝上(9:00)~仙北街道(11:50)~柏峠(12:00)~胆沢川出合(13:50)

胆沢川支流小出川柏沢~岩ノ目沢下降(1日目)

2015年08月13日 | 東北地方の沢
今年の夏はどこの沢に行こうか検討していたところ、探検部の後輩から声をかけてもらい、なんと東北の沢巡りをすることになった。

当初の予定では胆沢川支流小出川柏沢と和賀山塊マンダノ沢、そして森吉山の桃洞沢の3つを行く予定だったが、天候不良のためマンダノ沢改め葛根田川に変更、桃洞沢は日程の都合で中止となった。

それでも夏の東北の沢を満喫した4日間となった。
まずは胆沢川支流小出川柏沢から。

前夜に水沢駅に19時集合。
今回のメンバーはまだ現役のホサカ(4年生)と新人のシゲタ(3年生)。
東京から10時間かけて青春18切符で岩手県まではるばる来てくれました。
ホサカとは3年前に大菩薩の小室川谷を遡行して以来。
現在はクライミング中心に活動していることもありかなりたくましくなっていた。

途中買い出しをしつつ胆沢ダムのおろせ広場でビバーク。

朝4時起床、朝から小雨の降るテンションの上がらない天候。


出発準備を整えて小出川の出合に車で移動。
この看板が目印。


今回は小出川柏沢を遡行後、稜線に出て反対側の岩ノ目沢を下降する計画。
岩ノ目沢と胆沢川の合流点から駐車場まで9kmあるので、そこはランニングシューズを持って行き走って回収する。

看板のすぐ横から明瞭な踏み跡、というかかつての工事用の廃道が途中までありそこを下って行くと胆沢川に降り立つ。


そこから数分で小出川との合流点。


泳がなくても渡れるところも泳いで渡渉。


さすが現役。

小出川を遡行開始後すぐに7mくらいの釜を持った滝。


左岸を高巻くも下降点がわからず懸垂で降りる。


懸垂地点よりかなり先に赤テープがあって、釣り師はここまで巻いているようだ。

ここから先は綺麗なところもチラホラとあるがひたすら河原歩き。




この河原歩きが結構長くてしんどい。
1泊なのに酒とつまみを大量に買い込んだこともあり肩が痛い。

それにしても魚影が少ない。
小出川はイワナが釣れるっていう話だったのにこれじゃあにわか釣り師には難しいかも。。

栃川出合に到着。


時間も早いので、ここで釣りをすることにした。

本当は柏沢大滝を超えてビバークするつもりだったけど、釣りがしたくなってこの先の二俣でビバークすることに決定。

で、さっそく釣りをしてみたところ全然釣れず。。
栃川から先も釣れそうなポイントが少なくなりやむなく断念。

二俣到着。


東山沢を入ってすぐ右岸にタープを張った。

二俣到着後も1時間半くらい釣りをしてみたものの全然釣れなかった。
というより魚影がほとんどなかった。

やっぱり釣り師が入っているからなのかなぁ。

それにしても釣り師の残していった残置物はひどかった。

ブルーシートをそのまま放置していくとは。。
釣り師の入る沢には行かない方がいいな。

結局イワナを食べることはできなかったものの焚き火と酒で楽しい夜を過ごせた。






沢登りはやっぱり焚き火がないとね!

(コースタイム)
駐車スペース(6:00)~栃川出合(9:30)~二俣(11:50)

南八甲田 黄瀬川(2日目)

2015年07月12日 | 東北地方の沢
朝4時起床。
今日も天気は快晴。
朝ご飯を食べて5時半出発。

長根沢出合を出発するとすぐに7m滝。


ここは右岸を登る。
ちょっと細かいので注意。

ここを越えるとキレイなナメと淵が連続。






う~ん、素晴らしい。
なんか一人で遡行しているのがもったいない。
この感動を共有したい!

ちょっとしたゴルジュ。


ここは泳がないと行けないかなと思ったけど、泳がずに右岸をへつって通過できた。

立派な柱状節理岸壁、圧巻!


この後も小さい小滝、淵、ゴルジュの連続。




どれも突破できるので楽しい。

そしてゴルジュを抜けたところの6m程の小滝の奥に突然巨大なスノーブリッジが出現。


どひゃー、これはちょっとくぐれない。。


どうやって越えようかルートを探してみたところ、右側から行けそうなので登ってみたらあっさり越えられた。

スノーブリッジを越えて振り返ってみたところ。


コソコソコソっと行けばくぐれそうな気もするけど、スノーブリッジが崩れて死んだという話を聞いてからは時間をかけても巻くことに決めている。
しかし、この先も出てくるんじゃなかろうかとちょっと不安になる。
高巻きできないところで出てきたらまずいなぁ。

そして案の定2つめのスノーブリッジ。


入口から覗いてみると出口が見えない。
くぐる気はさらさらないけど、こんな長いの絶対くぐれない。

ここも右から登って簡単に越えられた。
とりあえず一安心。
ちなみに、越えたところから振り返ってみたら入口の明かりが見えた。


これはかなり怖いでしょ。。

幸いにもこのスノーブリッジが最後だった。

少し行ったところで巨岩とナメ滝。


ここはかなりの絶景!
記録では黄瀬松島と名付けられているようだけど、確かに的を捉えた良いネーミング。
巨岩の右側を快適に登れる。
滝の上から。


いや~、次から次へとハイライトが続いて飽きることがない。

この後もナメと小滝が続く。








ぐんぐんと高度を上げていき、やがてゴルジュを越えると沢は開けてくる。


1,000mで黄瀬沼へと続く枝沢との出合に着いた。


今回は黄瀬沼の高層湿原を見るのを楽しみに来たのでこちらに入る。

この枝沢は沢と言いつつ上部に行くと両脇から藪が密集してきて歩きにくい。
藪こぎとまではいかないけど藪をかき分けながら進んでいくと突然目の前が開け黄瀬沼に到着した。




黄瀬沼はまさに天国。


静寂に包まれた高層湿原は最高のフィナーレだった。
ここでテント張って1泊してもいいなぁ。
レーションを食いつつ少しまったり。


しかし、下山口の猿倉温泉からのバスの時間が迫っているので、黄瀬沼との別れを惜しみつつ出発。
猿倉温泉のバスの時間は事前に時刻表を印刷していたものの、車の中に置いてくるという失態。
確か11時50分前後だったような記憶が。。
ということで11時30分下山を目指す。
現在の時刻8時30分。
一気に行くぞぉー。

と気合を入れたは良かったが、ここからの登山道がひどかった。
記録でも散々書かれていたからある程度覚悟はしていたがまさかここまでひどいとは。。

まずいきなり木道が水没してる。


そして藪漕ぎ開始。


黄瀬沼から地獄峠までの登山道は藪漕ぎの連続。
確かに登山道ということで短い間隔で赤テープが藪に付けられているものの、途中不明瞭なところで何度も道に迷った。


途中振り返って見えた黄瀬沼。


開けたところは一瞬。

途中こんな標識もあった。


この後も藪漕ぎが続いてようやく開けて池塘と駒ヶ嶺が見えた。


結局地獄峠まで1時間20分もかかってしまった。


エアリアのコースタイムが1時間となっていたから40分くらいで行けるだろうと考えていたが甘かった。
しかし、これは登山道として地図に載せちゃダメでしょ。
完全に廃道。。

現在の時刻10時、猿倉温泉まであと1時間半で下山せねば。
下山パワー全開。
向かいに八甲田山を見つつ


小走りに下ったら猿倉温泉に11時20分、バス停に11時30分に到着した。






時刻表を見たところ、なんとバスの時間は11時33分だった。
これを逃すと次は1時間半後。
いやはや間に合って良かった~。

車止めゲートへは紫明渓バス停が最寄り。
エアリアには黄瀬バス停が書いてあったけど運転手さんに聞いたら、ここは今はなくなってしまったみたい。
それでも紫明渓バス停から歩くこと15分で車を回収。

帰りは奥入瀬ガーデン近くの自然農園ビュッフェで野菜料理をたらふく食べて、帰りは千年の秘湯と呼ばれる蔦温泉に入って3時間かけて帰った。


黄瀬川は想像以上に良い沢だった。
滝も全て直登できるしキレイな釜や淵が連続するなど素晴らしい。
最初のアプローチと黄瀬沼からの藪こぎを除いても充分遡行価値のある名渓です。
個人的には葛根田川よりもオススメ。

南八甲田 黄瀬川(1日目)

2015年07月11日 | 東北地方の沢
盛岡から1泊2日で焚き火ができてイワナも釣れてキレイな沢を探していたところ、南八甲田の麓に黄瀬川(おうせがわ)という素敵な沢を発見。

いくつか記録を見てみるとナメあり滝ありイワナあり湿原ありと沢登りの全ての要件を満たしている。
これは行くっきゃない!ということで行ってきました。

盛岡を朝4時半出発、黄瀬川の出発地点となる車止めゲートに7時半着。


準備を整えて出発。
黄瀬川には日本名瀑百選の松見の滝の下流部から遡行するかもしくは松見の滝の上から遡行する記録があった。
時間短縮のため、今回は松見の滝の上から入渓することにした。

最初の分岐は右へ。


まっすぐ進むと堰堤方面。

車止めゲートから歩くこと2時間、松見の滝入口に到着。


松見の滝の看板脇から登山道をはずれ、沢筋に下降する。


明瞭な沢筋を下降していったら松見の滝の上に簡単に出た。


ここから沢登り開始。
入渓してすぐにキレイなナメや淵が連続する。






滝、釜、淵が連続して出てきて思わず歓声を上げたくなる。








8m幅広滝。


ここは左岸を登る。

滝の上から見たところ。


滝を越えるときれいな淵。


まるでプールみたい。
その先はプチゴルジュ。

ここは左岸を通過。

深い釜を持った4m滝。


左岸をへつって取り付く。
ホールド、スタンスともに豊富。

幅広小滝7m。


ここは右岸を登る。
ホールドが細かいので注意。

滝の上から。


滝の上は大きな釜になってて不思議な光景。


この滝を越えて少し行くと長根沢出合に着いた。


ここまでおよそ2時間。
まだ時間は12時半と夕方まで時間はたっぷりある。

まずは今日の寝床を整備。


その後薪を集める。
集めると言ってもテン場周辺に大量の薪が落ちていたので集めるまでもなくすぐに焚き火を開始できた。
ちょっとゆっくりしてから釣りに出かける。
本流を遡っていって竿を入れてみたものの全く反応なし。
1時間ほどやったが全然釣れないので一旦テン場に戻る。
長根沢から上流は魚影が薄い、というか魚影を見なかったのでこの辺までが釣れるポイントなのだろうか。

少し休憩して仕切り直して長根沢に入る。
最初の3mほどの小滝の滝つぼに竿を入れたところ1発でヒット!
形も良形の天然イワナを釣ることができた。


とりあえず1匹釣れたので満足、長根沢をもう少し遡ってみたら巨大な滝が出てきた。


30mくらいはあるだろうか。
地形図を見てみると確かに滝のマークがあった。
これは一見の価値あり。
その後も長根沢で1時間ほど粘ってみるものの釣れないので釣りは終了しテン場に戻る。
長根沢は魚影が濃かったが素人には1匹が限界だった。

テン場に戻って一人宴会。
今回もスナック菓子とビールを4本持ってきた。


焚き火の前で菓子を食いつつビールを飲む。


至福の瞬間。

天気は高気圧に覆われていたため、1日中雲ひとつない晴天。
夜も天の川を見つつ8時には寝てしまった。

仮戸沢~東ノ又沢(2日目)

2015年06月21日 | 東北地方の沢
朝4時起床。
もう少し寝ようかとも思ったけどこの時期はすでにかなり明るい。

焚き火を起こして飯を食べて出発準備。

出発する前に30分ほど竿を出してみたが、全然食いつかないので諦める。
結局今回は1匹も釣れなかった。
前回来た時は30分で4匹も釣れる入れ食い状態だったのに。。

昨日増水していた東ノ又沢出合もこのとおり平水に戻っていた。


ちなみにこれが昨日の同じ場所。


これでも少し水が引いた後。
恐ろしや…

東ノ又沢に入るとすぐにきれいなナメとなる。






なかなかいいじゃない!

と思いきや、きれいなナメはここだけであとはほとんどゴーロ歩き。

一瞬だけプチゴルジュも出てきたが、ここは右岸から簡単に越えられる。




ゴルジュの出口の滝の落ち口には小さなスノーブリッジがあったが、高さもなかったので左側から越える。


雪渓はところどころあったものの、赤川と違ってすでに崩壊しているものが多くこのスノーブリッジも含め問題なく通過できた。




最初に出てくる二俣は右へ。


1,300mの二俣も右へ。


最後の1,330mの二俣も右へ。

すると、最後湿原に出るはずがそのまま登山道に出てしまった。
藪こぎはなかったものの、記録では湿原に出るって書いてあったから期待していたのに。。

ただ、登山道から5分ほど歩くとすぐに湿原に出た。


最後の二俣は左だったのか。

地形図だと湿原が二つあるように見えるけど、実際にはこちらの方が正解だった。
ここからの眺めは絶景。




遠くには秋田駒ヶ岳と乳頭山の雄姿が。


ごろんと横になって昼寝をしたくなる場所。

ただ、今日は午後までに帰る用事があるので先を急ぐ。

笹藪の中の道を進んでいくと三ツ石山と大深岳を結ぶ縦走路に出る。


ここから大深岳までの道は絶景のスカイトレイル!



今日は雲に隠れているけど、後方には岩手山。


途中トレイルランナーにも出会った。
このルートをトレランしたらさぞかし気持ちいいだろうなぁ~。

今度時間を見つけて八幡平から岩手山まで走ってみよう。

大深岳到着。


大深岳の山頂は展望なし。
でも空が青い!


大深岳から大深山荘までは20分ほど。


ちょっと休憩をして赤川を一気に下る。

雪渓も安定していて、大深山荘からわずか30分で駐車場に到着した。

帰りは松川温泉の松川荘で汗を流す。


噴煙がすごい。


松川温泉に来たのは2回目(松川荘は初めて)だけどここの温泉はかなり良い。

充実した2日間だった。

ちなみに、東ノ又沢と北ノ又沢を比べると、北ノ又沢の方が断然面白い。

東ノ又沢はハイライトもないので行くなら北ノ又沢をおすすめします。

仮戸沢~東ノ又沢(1日目)

2015年06月20日 | 東北地方の沢
ようやく雪解けも進み今シーズン初の沢登り。
今回は釣りも兼ねて大深沢の上流部を遡行してきた。
コースは松川温泉の先の赤川から大深山荘を経て仮戸沢を下降し東ノ又沢を遡行するルート。


スタート地点は赤川から。


大深山荘までのルートは登山道沿いだと松川温泉からのルートになるが3時間かかる。
ちょっと調べてみたところ赤川を遡行すると1時間で大深山荘まで抜けることができるらしい。

赤川の堰堤入り口の駐車スペースに7時半着。
周辺はたけのこ狩りの車がたくさん。
たけのこってそんなに美味しいのかな。
こんな早朝なのにあまりの車の多さにびっくり。

赤川は特に難しいところもなくズンズン進む。
途中から雪渓が所々出てきて、最後は300mくらいの雪渓を登ったらひょっこり登山道に出た。




この時点でこれだけ雪渓が出てきてちょっと不安になる。

登山道のすぐ隣に大深山荘があった。


今期2度目の大深山荘でちょっと休憩。

人もいなくてとっても静か。
この山荘は何度来てもいいところだなぁ。

1か月前は3mほどあった雪も全て消えていた。
なんか不思議な感じ。

大深山荘からは嶮岨森に向かう。


登山道の脇には高山植物がちらほら。










嶮岨森到着。


八幡平に向かって続く縦走路。


嶮岨森から一度下ったコルから仮戸沢に向かって下降を開始する。


最初は藪こぎだけど5分ほどで仮戸沢の沢筋に合流。

ここからはひたすら沢を下降していく。

特に難しいところはないけど、雪解けが終わったばかりだからか倒木が多くて下りにくい。

水芭蕉の群落なんかがあって癒される。


ようやく沢も広くなってきて快調に下っていく。

嶮岨森のコルから1時間半ほどで北ノ又沢と東ノ又沢との出合に到着した。




ここでちょっと休憩。

まだ時間も11時なので竿を出して釣りをすることにする。

休憩後、釣りを初めて10分。

ものすごい落雷の音にビビる。

まだ少し遠くにあるとはいえちょっとヤバそうなので荷物を片づけて高台に避難。

仮戸沢に入ってすぐの左岸高台に絶好のテン場適地がある。

本当はもうちょっと進んだところでビバークしようと思ってたけど、今日はここまでとしてツェルトを張ることにした。

テン場の横には残地されたビニールシートが木に縛り付けてあったのでありがたく使わせていただくことにした。

うまいぐあいに雨が降る前にツェルトを張り終え今日のホテル完成。


その後雨が降り始め、雷の轟音とともにゲリラ豪雨到来。

ビニールシートを張っていたのでツェルトの中は雨の浸水もなく快適。

外に出ることもできないのでふて寝した。

1時間ほど寝て起きたところ雨も小降りになっていた。

薪を集めて焚き火の準備。

木は少し湿ってしまったけど、何とか火をおこして焚き火開始。

ちょっとだけ釣りをしようと沢に行ってみたところ、案の定濁流となっていて危険なので釣りはやめることにした。


沢の増水は改めて怖い。。

結局今回の目的であったイワナは一匹も食べることなく、焚き火とビールとスナック菓子で夜を過ごした。


でも、たまには沢の中で一人で焚き火してビール飲むのも良いもんだな。

岩井又沢~畑沢(4日目)

2014年08月06日 | 東北地方の沢
沢登り最終日。
今日は稜線に出て大朝日岳を経由して下山します。

天気はあいにくガスの中。


出発して30分ほどで水枯れ地点。
左に進路をとって詰めて行く。


高山植物が咲いていてとてもキレイ。

藪漕ぎ30分ほどで藪を抜け


15分ほどで登山道に到着。


ここからは靴を履き替えて下山準備。

西朝日岳を経由して


お花畑を見ながら進むと


避難小屋に到着。


ここでは仙台一高の山岳部の生徒に出会った。
合宿で朝日岳に来るのか、やるなぁ。

ラーメン食ったりしてしばし休憩。
この間に豊野さんがタクシー会社に連絡して手配完了。

下山に向けて出発。

大朝日岳でみんなで記念撮影。


みんないい顔してるな~。

残念ながらガスの中だけど、たまに太陽が見えて晴れてきそう。

しばらく下山していくとガスが抜けてきた。


おぉ、素晴らしい景色!


こういう景色大好き。

大石沢小屋との分岐点からはひたすら下り。


1時間半ほどで沢に下りる。
ここからは恐怖の吊橋三連発。


吊橋というかワイヤーが張ってあるだけって感じ。
高度感があってかなり怖かった。

でも、この間の登山道、人もあまり入っていなくてブナの原生林が色濃く残っていてすごくステキな場所だった。




最後の吊橋を渡って


そしてゴール!


いや~、素晴らしい沢旅でした。
朝日連峰の沢は難しいけど最高の沢です!



しかし、この後が大変だった。
タクシーで奧三面ダムまで行く予定が、途中の林道が崩壊していて行けず。
遠回りだとタクシー代が6~7万かかるということなので小国駅で一旦降ろしてもらった。

ちなみにこの地元のタクシー会社、前回豊野さんが利用したときも予約の時間に現れなかったという曰く付きの会社。

そのため今回は3度も念押しの電話をして林道の通行状況を確認していたのだ。
そして避難小屋から連絡した際も「大丈夫ですよ、通れます」と言っていたのにこの有様…
おいおいどうなってんの!?
タクシーの運ちゃんが会社に確認したものの誰がそのような発言をしたかわからないとのこと。
そんなにたくさん従業員いるんかい!と突っ込みたくなったけど、運ちゃんに罪はないので、登山口から駅までの運賃にしてもらい渋々精算。
えらいいい加減だな。。
ここのタクシー会社を利用する際は要注意です。

ということで米坂線と羽越本線を利用して村上駅から今話題のニコニコレンタカーを利用して車を回収。
結果的にこちらの方が安く済んだので結果オーライですな。

そのあとは瀬波温泉で4日間の垢を落として、道の駅神林で宴会。
さらに翌日沼田の回転寿司で2度目の打ち上げをして解散。

天気にも恵まれて素晴らしい4日間だった。
これを書いていたらもう沢登りに行きたくなってきた。

岩井又沢~畑沢(3日目)

2014年08月05日 | 東北地方の沢
沢登り3日目、今日は畑沢を詰めて稜線を目指す。

テン場からはすぐに畑沢の出合。


ここから畑沢を詰めて行く。

最初はゴーロ歩きが続く。


40分ほどで清水沢出合。


この先も単調なゴーロ歩きが続く。
すると先に雪渓が見えてきた。


雪渓の周辺は山菜の宝庫!
ウドにウルイ、そしてあぶらこごみ。
山菜の知識は全くなかったけど、豊野さんのアドバイスで今日食べる分を採る。


今日の夜はイワナはないけど山菜が食べられるとあってテンションがたちまち上がる。

単調なゴーロが終わると嘉助滝15m。


直登不能なので左岸から高巻く。

懸垂で沢に戻ると


次は白いナメ滝70m。


記録だと快適に登れると書いてあったけど、とても快適に登れそうにない。

右のルンゼを詰めて上部のブッシュをトラバース。




ここのトラバースが逆走のスラブになっていて怖かった。

ここから上部は確かに快適に登れる。


適度な滝が続きぐんぐん標高を上げていく。

15m上部ナメ滝。


中間地点までは簡単だけど、滝の落ち口が難しい。

ロープを出して左のブッシュを高巻く。
ここはかなり急だった。


7m斜滝。
Kさんフリーで突破。
上からロープを出してもらって登る。


ヌメヌメしててかなり怖かった。

まだまだ滝は続く。

Kさん果敢に水流をシャワークライミング。


かっこいい!

振り返ると遠くには村上市内と海が見える。


写真だと分かりにくいけど、遠く佐渡島まで見える。

標高1,400mまで上がったところで平らな草付きがあったのでそこでビバークとする。
稜線まであと1時間半くらいだったけど、風が強そうだしガスの中なのでここにして良かった。

さっそく草刈りをして整地してタープを張る。
遠くに海を見渡せる最高のロケーション。


採ってきた山菜を洗って


さっそく豊野さんが調理。




焚き火も添加して宴会準備完了。

豊野さんの山菜料理。


最高の夕飯だ。

焚き火を囲んで楽しい夜を過ごした。

岩井又沢~畑沢(2日目)

2014年08月04日 | 東北地方の沢
沢登り2日目。
今日は中俣沢のゴルジュまで行く行程、張り切って行きましょう!

遡行開始してすぐにヨージロウノ滝。


簡単に越えられる。

ここを越えたところで正面のルンゼにスノーブロックが出てくる。


前回豊野さんが来たときはもっと大きかったと言うので、今回は上部に雪渓もなさそうかな。

途中水量の多い徒渉ではお助けロープを出したりしながら進んでいく。




いやらしい徒渉やへつりもあって結構シビア。




これより20~30cm水量が多かったらかなり危険だった。

この後も泳ぎ→徒渉→へつりを繰り返しながら進む。






途中の廊下状のゴルジュはすごいキレイだった。




滝もキレイ。


それにしても水量が多い。
丸2日歩いているというのにこの水量。




朝日連峰の沢はスケールがでかい。

大上戸沢出合で大休止。
ここで時間は11時。
このまま中俣沢に突っ込むとおそらく今日の夜はゴルジュ帯でビバーク&イワナなし。
さらに明日は高巻き泳ぎの連発に下手すると高巻きの途中でビバークになるそうな。
豊野さんはそのまま突っ込む気持ちのようだが、他4名はイワナ釣って焚き火して楽しければそれでいいっしょ!みたいな雰囲気。
豊野さんから意見を求められて、即"中俣沢は辞めましょう!"に決定!!

ということで明日は中俣沢改め、畑沢を詰めることになった。
とはいえ、中俣沢の5級に対して畑沢も4級上とかなりのレベル。
ただ行程は少し短くなったので今日は昼からイワナ釣りをすることになった。

ちなみにこの休憩中にKさんは2匹のイワナをゲット。


Kさんはエサ釣りではなくルアーで釣っているんだけど、目の前で簡単にヒットさせるから凄い。

畑沢出合付近に12時半着。
豊野さんの嗅覚で見つけたテン場はなんとかつてのマタギが使っていた場所。
ちょっと森の中に入ったところなので分かりにくいけどさすが豊野さん。


ブナの大木にはマタギが記した古の記録が刻まれていた。

昭和廿八年(28年)って1953年かよ。


そしてニ頭取りって熊のこと??


豊野さんの話によると、マタギは春先に山に入って狩猟してここで熊を解体して麓に運んだそうな。
ここは悠久のロマン溢れるテン場なのだ。

この後さっそく釣りに繰り出す。
今回は豊野さんのアドバイスを受けて釣ることにした。

まずはHさんが豊野さんのアドバイスで始める。
あの辺に竿入れてみな、と言われた通りに入れてみるとなんと立て続けに3匹ゲット!


そして自分も言われた通りにやってみたところ2匹ゲット!


豊野さん、やっぱり神ですな。
豊野さんは今日はみんなの指導だけで釣りは1匹のみで終了。
できる男はかっこいい。

結局みんなでイワナ17匹を吊り上げ今日もイワナパーティー。
そして今日のイワナ料理はこれだ!


昨日に引き続き、刺身に唐揚げ、そしてイワナの卵と刺身を醤油と生姜で漬けたイワナ漬け。
これにイワナの塩焼きも加えた超豪勢なフルコース。


もちろん骨酒も加えて明るいうちから大宴会。


焚き火はいいね。
今日も楽しい夜が過ぎて行った。