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ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




秋葉原貨物駅。千代田区神田佐久間町1。1987(昭和62)年9月13日

JR秋葉原駅の前身は1890年(明治23年)に開設された「秋葉原貨物取扱所」である。上野駅(1884年開設)の貨客取扱量の増加に対応するためで、当時、江戸期の火除地で「秋葉の原」「秋葉っ原」(明治3年に鎮火神社がまつられ、それを秋葉神社と勘違いしたという)などと呼ばれていた空地に上野駅から線路を引き込んだ。また神田川から掘割を引いて船溜まりを造り水上輸送もおこなった。
東京-上野間の開通は1925(大正14)年11月で、高架線で結ばれた。貨物線を高架にする工事は、第1期工事(西側貨物積卸場)が1928年(昭和3年)4月、第2期工事(東側貨物積卸場)が1932年(昭和7年)7月に完成した。写真の高架ホームは「東側貨物積卸場」になると思われる。第2期工事の完成した同日に御茶ノ水 - 両国間の総武線が開通している。
1975年2月1日で当駅での貨物営業が廃止さて、西側の貨物駅は東北新幹線工事のために撤去され、東側は上野駅発着列車の留置線として使用された。この高架駅が解体されたのは1995年頃らしいが、写真はその20年間の中間になる頃の景観。
写真左奥への道路は貨物駅だった当時はトラックが出入りしていた構内で、通りとは門で区切られていた。1969(昭和44)年の住宅地図に「第三佐久間門」とある。写真右のビルは「ロケット本店」。

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