ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




左:中央香料。中央区日本橋小舟町6。1985(昭和60)年4月28日
右:株式会社中川。日本橋小舟町6。1989(平成元)年10月1日

昭和通りの本町二丁目交差点を東に入るとすぐ小倉ビル(旧ビルは『小倉ビル/小舟町』に)がある。そのビルの後ろにあったのが「中央香料」の出桁造りの商家。中央香料はそのHPによると、明治15年に日本橋本石町に「松澤常吉商店」として創業した。香料の輸入から始まり、明治30年頃には香水や石鹸を製造販売している。昭和28年に日本橋小舟町に移転してきた。
現在は「エクセレント三越前」(2000年7月築、11階建51戸)というマンションに替わった。
中央香料の前を右(南)に行ったところに「株式会社中川」がある。現在も二階建ての店舗なので、写真の出桁造りの家を建て直したのか、あるいは改装したのかもしれない。文具を扱う店で、近所の会社に文具を収めているのだろうか。昭和30年頃の火保図には分かりやすく「中川文具店」となっている。


ちきり屋。日本橋本町小舟町7
1987(昭和62)年5月24日

中川からさらに南へ行った同じ通り、次の街区にあった商家。昭和54年の住宅地図に「ちきり屋」となっているが事業の内容は不明。建物の両側に防火壁と思われるそで壁が出ている。形は違うが中央香料にもそれがある。
現在は7階建てのビルに替わった。

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