ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




看板建築。中央区築地7-13。2004(平成16)年11月1日

居留地中央通りのあかつき公園の南を東へ入ったところ。あかつき公園は明石堀(隅田川から分流して築地川になる部分、通称だが分かりやすい)を1970年に埋め立てて造った公園。埋め立て前は居留地中央通りには南明橋が架かっていた。写真の通りは、昔は明石堀の河岸の背後の道だった。
看板建築が並んでいるが、すでに空家になっているような様子だ。その家並みの奥が読売新聞販売所だが、他の家は古い地図でも住居として使っていたようで、商店などの記載は見当たらない。
現在は「パークホームズ築地」(2012年8月5月築、14階建て64戸)というマンションに替わった。



読売新聞販売所。1枚目写真の奥から同じ家並みを撮った写真。2004(平成16)年11月1日



二軒長屋。築地7-13。2004(平成16)年11月1日

1枚目写真の右の横町を入ったところ。この横丁(居留地中央通りの1本東の裏通り)をずっと右(南)へ行ったところから撮った写真が、『東京ダウンタウンストリート1980's>中央区築地~その三』にある。その写真の「北海道ぎょれんビル」とその向かいの「旅館大宗」が今も変わらない。
写真奥の右のビルは築地7-9にある「中央区立築地児童館/区立築地住宅」の6階建てビルで、昭和60年1月に建った。それ以前は、1979(昭和54)年の地図では「中央区立生活館/区立結婚相談所」で3階建ての建物。さらに1966(昭和41)年の地図では「東京都水上生活館」である。
明石堀は水上生活者の船溜まりだったという。ネットでは『 Medical Finder >保健婦雑誌>15巻9号』の「はしけの人々をまもつて―水上生活舘の仂き」という記事が読める。1959年9月発行で、水上生活館を「ごく最近改築された美しい姿」と言っているので、「区立生活館」もその同じ建物だったと思われる。水上生活館は巡回船を持っていて、その「みんせい丸」が水上生活館裏の船着き場に着いている写真が『中央区立図書館>地域資料室』にあるのでお借りした。1957(昭和32)年、京橋図書館の撮影。建物は改築前のものだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )