ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジ新校舎。神奈川県横浜市中区山手町85。1993(平成5)年5月5日

写真左の坂道は山手本通りの元町公園前交差点から東へ、北方小学校の方へ下る道。現在は「コルテーレ山手町」(2004年3月築、224戸)という5階建て4棟のマンションに替わっている。
セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジはウィキペディアによると、外国人子弟の教育施設としてカトリック教会のマリア会によって1901(明治34)年に開校した。幼稚園から高校までのインターナショナルスクールだった。1956(昭和31)年からはベーリックホールを寄宿舎として使用している。1982年には生徒数の減少で男子校だったのを男女共学に変えた。一時500人だったのが270人になっていたという。そしてバブル期の投資と事業に失敗し、廃校にして土地を売って清算した。2000(平成12)年6月に廃校、2001年には校舎は解体された。
「新校舎」としたのは『神奈川の近代建築探訪>セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジ旧校舎』に対応して勝手につけた名称。写真では全体の形が分からないが、『…旧校舎』に掲載された絵葉書を見ると4階建て地下1階、コの字形平面の建物だ。



セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジ旧校舎。1993(平成5)年5月5日

1枚目写真の煙突の後ろに新校舎と並んで建っていたが、道がくの字に曲がっていて、2つの校舎もくの字に配置されているので、その写真では新校舎の陰に入ってしまい写っていない。
『…旧校舎』によれば、「構造:RC造3階 地下1階、設計・施工:宮内建築事務所?、建築年代:大正12年」で、建ってすぐ関東大震災に見舞われたが修復されて使われてきたという。『…旧校舎』には校庭側から写された写真が載っている。



セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジ。1993(平成5)年5月5日

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