ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




富士屋ホテル花御殿。神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下。2014(平成26)年6月9日

文化庁の『国指定文化財等データベース>登録有形文化財』によると、1936(昭和11)年の建築、コの字型平面を持つ鉄筋コンクリート造、5階建で、「意匠は和風を基調とする。複雑な屋根や高欄付のバルコニー等に特徴がある特異な外観を持ち、豪華な室内意匠にもみるべきものがある。設計はホテルの経営者山口正造で、工事請負は河原徳次郎」。
1・2階の外壁はのこぎり状の断面の校倉造を模したものにしている。
山口正造は金谷ホテル創業者金谷善一郎の次男。明治40年に富士屋ホテルの創業者、山口仙之助の長女孝子と結婚、山口家に入婿した。昭和5年に建てられた食堂の建築にも深くかかわったようだ。


富士屋ホテル花御殿。富士屋ホテル裏手の熊野神社から。宮ノ下の「宮」が熊野神社だという。2014(平成26)年6月9日


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