ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




加藤パン店。中央区銀座3-14。1987(昭和62)年5月

昭和通りから松屋通りを東へ行ってマガジンハウスの横を入った裏通り。写真右端が銀座三郵便局が入った富士ビル。その左の路地の先から看板建築が並んでいる。戦前に建てられたものか疑わしい感じもするが、この辺りは空襲では築地川沿いに焼け残った地域(『戦災焼失区域表示帝都近傍図』参照)になるようなので、戦前からある看板建築なのだろう。
「日糧パン」の看板の「加藤パン店」から奥へ、「大将(居酒屋)、斉藤クリーニング店の二軒長屋、路地、ゆき松(居酒屋?)の二軒長屋、東都建物」。日糧製パン株式会社は北海道の会社だが、昭和41年に東京都町田市の丸十製パン株式会社を買収して関東へ進出した。平成11年に青森県以外の本州から撤退している。
看板建築の街並みは、現在はビルに建て替わったり駐車場になったりして、残っているのはゆき松の二軒長屋だけ。その建物には正面を銅板張りにした将棋の駒形の塔屋がある。


斉藤クリーニング店。銀座3-14。1990(平成2)年4月1日

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