ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




八百福商店。文京区向丘1-6。1988(昭和63)年3月13日

前の通りは本郷通りを東大農学部前から分れた国道17号で、白山上交差点までの間の中間あたり。写真左の二軒長屋は「チャームサロン・ワクモト(和久本)」と「木村タバコ店」。昔は四軒長屋だったようだ。八百福商店はほとんど改修の手が入っていないように見える出桁造りの商店。「誠実/新鮮/野菜/果実」と看板に書き入れている。その右は「塩沢洋服店」。看板建築にしているが八百福と同じ出桁造りの建物だろう。
現在は二軒長屋が残っている。ワクモトのほうは正面を改修して「鮨 癸生川(けぶかわ)」に、木村タバコ店のほうは廃業しているが店舗の構えはそのまま。



大口ガラス店。向丘1-6。2007(平成19)年2月24日

癸生川から数軒北へ行ったところで、写真の家並みは今も変わらない。このあたりでは目にすることが少ないと思われる銅板貼り看板建築とモルタル塗に洋風の飾りがある看板建築。銅板の家が大口ガラス店だが、右の家も大口ガラス店が車庫として使っている。
写真左は横丁が入っていて、そのもうひとつの角は「かさい動物病院」と「カフェ・ギャラリー 美雲」が入っている木造の割と大きい建物である。1986年の地図では「石塚アパート」で、たぶん戦前築の古い下宿屋だと思う。

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