ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ふじや旅館。文京区本郷1-28。1988(昭和63)年2月21日

春日通りの真砂坂交差点から南に入る横丁で、弓町本郷教会のある通りのひとつ西側の通りである。写真右の黒い瓦屋根の塀は「旅館朝陽館本家」で、現在もこのままの建物で営業している。青い瓦屋根の塀がふじや旅館で、現在は駐車場になっているが瓦屋根の塀の右側の部分が残っている。
写真左にはビルに「本郷館本館」の看板があり「ホテル本郷館」だ。この辺りは昔からだったのかどうかは知らないが、旅館が多く集まっていた。撮影時の住宅地図を見ると、本郷館本館の向かいに「旅館しみず別館」と「ホテル本郷館新館」、東洋学園大学のほうに「旅館天龍」というぐあい。現在もあるのは朝陽館だけのようだ。
ふじや旅館の前の通りの両側は空襲で焼き払われた地区なので、朝陽館もふじや旅館も建物は戦後まもなく建てたものだろう。『naucon97会場候補地(本郷編)』というサイトで1997年6月の撮影になる、ふじや旅館の玄関、本郷館、しみず別館の写真が見られる。

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