ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




昭和第一高等学校。1988(昭和63)年10月10日(3枚とも)

駿河台から神田川越しに撮った昭和第一高校の写真。手前は神田川の護岸工事だろうか。工事の塀の後ろには外堀通りが通っているが隠れてしまった。写真左は都立工芸高校、写真右の木立は元町公園。写真右奥に「研数」の看板があるビルは1979(昭和54)年に完成した研数学館の本郷校舎。研数学館は2000年に予備校を廃止して、本郷校舎は現在、昭和第一高校が買い取って学校の別館になっている。
屋上のパラボラアンテナは特注で立てたものだろうが、かなり目立つ。現在ではだいぶコンパクトになって、それでも家庭用のものより大きいものに替わった。
時計塔のある校舎は『総覧』では「昭和第一高等学校本館、建築年=1931(昭和6)年、構造=RC4、設計=木田保造、施工=木田組」である。ぼくは木田保造の名前は知らなかったが、『関根要太郎研究室@はこだて』というブログに彼の設計、あるいは施工になる建物が取り上げられている。『建築家・木田保造について(2007.08.14)』で木田保造の経歴が解説されており、『昭和第一高等学校(2009.02.20)』もある。



上の写真は昭和第一高校の手前にある駐車場。現在は2階建ての駐車場になった。撮影時では古い塀が残り門柱に「医学修士 堀内信」の表札もある。古い航空写真を見ると駐車場の敷地には洋館が2棟並んでいたようで、病院があったらしい。写真の門は病院の院長の自宅だったのかもしれない。

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