大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評14・『プロメテウス』

2016-08-21 06:14:57 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評14
『プロメテウス』


この春(2016年5月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ

 これは悪友の滝川浩一氏が個人的に仲間内に流している映画評ですが、もったいないので、本人の許諾を得て転載しているものです

 アッハッハッ こうりゃ 強烈に賛否が真っ二つになりますなぁ。

 あっと、その前に、リドリーには トニー・スコットのお悔やみを申し上げます。さぞや気落ちされておられるでしょう。ご冥福をお祈りいたします。
 
 さて、映画ですが……う~ん、ちょっとストーリーに凝り過ぎましたねぇ。記念すべきエイリアンⅠの前段のエピソードになるので、矛盾しないように考え抜かれているようで、デカいミスが二つ(これは絶対容認しかねる)、 小さな疑問符のつくのが四つほどおます。さて、あなたのカウントだと幾つになるんでしょうねぇ。ただ、まぁええ根性してるなあとは思います。
 この映画、規模の割に全米での稼ぎがあまり良くなかったんですが、見ていて即判りました。本作は中西部及び南部の 所謂バイブルベルト地帯では上映出来ません。進化論を学校で教えただけで豚箱行きの州で、ハッキリ人類をつくったのは宇宙人だなんぞという映画を上映できる訳がない。こいつは端から全米公開出来ない前提で作られている。後は全世界公開でどれだけ稼ぐかですけど今のところ数字不明です。
 SF映画としてはええ線行ってるとは思いますが、先に書いたようにミスも有るんでそこが気に掛かる所。
 これから見る人の邪魔にならない程度に言うならば…まず、テクノロジーの進化度合いにチグハグがある。もっとも、エイリアンⅠは、ノストロモ号が貨物船だったので、ここまでのオーバーテクノロジーには無縁だったと言えそうです。しかし、Ⅱにおいては軍隊の出動に成っているので、この矛盾にはひっかかる。Ⅲは物語世界が先祖返りしているので無視するとして、会社がその後も存続しているので、人類起源か最終絶滅生物兵器エイリアンか、どちらを優先しているのかってえ問題が出てきます。こらあ、プロメテウスⅡかエイリアンⅤでも作らないと決着が着きません。
 私なんかはかえって今後どうなるのかワクワクするんですが、見た人みんながそう思ったかと言うと、結構怒っている人が多いんですよねぇ。何がそんなに気に入らんかったかって確認すると、これまたバラバラなんで…今更ながらSF映画ってなぁ難しいもんであります。この辺りを敢えて無視すれば、私なんかは良く出来た作品だとおもうんだよねぇ。  
 
 それにつけても3Dはどないかしてほしい。今日も字幕スーパーを見ようとしたら3Dしかなかった。未確認だが、本作は後からコンピューター処理で3Dにしてあるとおもわれる。こんな程度の画像を見せられて別料金を盗られるのは絶対に承服出来ない。ほんまにええ加減3Dはやめてほしい。バイオハザードⅤの3D予告をやっとりましたが、Ⅳの時と同じで「飛び出す映画」です。ほんまにええ加減にせえへんかったらスクリーンに火ィつけるよ!ガルルルル

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