先日、スカパーで「僕のワンダフル・ライフ」(原題「A Dog's Purpose」)という映画を観ました。
ジョニー・デップと若き日のディカプリオが共演したあの名作「ギルバート・グレイプ」の監督、ラッセ・ハルストレムによる作品です。
簡単に言うと飼い犬と飼い主の物語ですが、もうこれが。
笑って泣いて。さいご、バケツ10杯分は泣けます
これ書いててもまたハナミズが出てくる(笑)。かといって重くなく、軽く笑えるタッチ。
愛ってこういうことだよね。でも、よくある「忠犬」お涙頂戴モノとは全く違います。
原作はアメリカ小説らしいのですが、ロケはどこなんでしょう。
大自然を駆け抜けるわんこさんの勇姿が清々しい。80年代ポップスも流れ、おしゃれなアメリカの住宅地とかクラシック・カーとか。
ビジュアル面も楽しいのですが、とにかく犬の演技がねー!
よくこんなの撮れたな、というぐらい素晴らしいワン演技。
そしてデニス・クエイドが出てくるのも驚き。ヤング・スターでしたが、もうおじいさんなのね。
ラッセ・ハルストレム監督らしい、「酸いも甘いもこれが人生」観が貫かれて、輪廻転生を信じる私にはグッときました。
家におこもりしてる今、ぜひ観て頂きたい映画です(犬嫌いな方でも大丈夫)。
さて、そんなハートフルな映画が、町のハートフルな映画館で見られなくなるかも。。。
という事態になってきました。新型コロナウィルスの影響で、あらゆるエンタメ・スポーツ界が打撃を受けています。
もちろん、医療現場を支援するのが一番なんですが、ドイツの大臣が演説してたように「芸術は生きる糧」。
コロナ騒ぎがおさまって、街のあの店もあの施設もシャッターが。。。なんてのは嫌です。
映画館というところは普段から貧乏商売だと思います。
ギャラリーや小さな美術館・博物館と同じく、オーナー個人が、薄給で働き倒してなんとか存続しているところが多く、自粛休業が長引けば大赤字です。施設の運営というのは、それこそ「息をしているだけでお金がかかる」。
街の大型シネコンと違い、小さな映画館では質の高い素晴らしい映画を上映していることが多いです(大型シネコンでの上映作品の質が低い、と言っているのではありません)。
この「僕のワンダフル・ライフ」みたいな素敵な映画が、街で見れなくなってしまうかも。
超有名になった「この世界の片隅で」にしても、「ミニ・シアターからクチコミで大ヒットしていく」という形で大成功しました。
映画でも音楽でも、私のやってる美術でも、多くの人が享受できたら、それだけ人は幸せになれる。
その「幸せのよりどころ」「発信場所」が、無くなるのは嫌です。ネットが全盛だけど、
やはり町に出かけて、大きなスクリーンでフカフカの椅子で、他の映画好きのお客さんと一緒に笑ったり泣いたりしたい。
このあいだタケノコをくれた私の姉とそのダンナがよく行く浜松の映画館「シネマ・イーラ」も、経営が大ピンチということで。
SOSが来ました
クラウドファンディングでの呼びかけがあります。
オーナーの叫びに応えたいです。どうぞご覧になってください。私も寄付しようと思います。
そして姉からシネマイーラのことを聞く前に、「全国のミニシアターを救う署名活動」がいち早く発足していたので、私は先にこちらに署名していました→「SAVE THE CINEMA ミニシアターを救え!」。
これまた全国の映画ファンから熱い支援があるようです。
もっともっと大きなうねりになって欲しい。映画監督や俳優さんも参加しておられます。
今やクラウド大流行!ですが、国難なのに国に頼ってばかりいられないという現実がある以上、「今を生きる」お金をまず調達せんと。
個人のお店もギャラリーも映画館も、大資本ではないですから、倒産したらそれっきりなのです。
「閉店します。今までありがとうございました」の貼り紙を見てからでは遅いのです。
ウチも親が商売をやっていたので、すごーくわかります。
いろいろ言いたいことは山ほどあるのですが、今日はとりあえず「映画館を助けよう」を書きました★
写真は、シネマイーラで上映中の「スウィング・キッズ」より。画像お借りしました。
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