「注文の多い料理店~序~」水彩画 180×180mm
来年、シアターコクーンで上演される窪田君の主演舞台が、唐十郎版「風の又三郎」と聞いて、め~っちゃ楽しみな私です
唐十郎、ワケわからん舞台になることでしょうが(笑)、今考えたら萩尾望都さんと対談もしてらしたんですよね。その時は「ファンタジー」について語ってはりました。全然、難しくない穏やかな人でした。
「風の又三郎」ってどんな話だったかな。
どっどど、どっどど。。。(違うか?)どんな「ファンタジー」なんだろう!
さて「風の又三郎」といえば、宮沢賢治。
わたしたちは、
氷砂糖をほしいくらいもたないでも、
きれいにすきとおった風をたべ、
ももいろのうつくしい朝の日光を
のむことができます。
賢治の最初の童話集「注文の多い料理店」の冒頭に、このような文章があります。
なんとも賢治らしい、詩的な清らかな一文です。
彼はいつも、こんな感覚でいたのかな、と。
毎日、「ももいろの朝の光」も、「すきとおった風」も、私たちは楽しむことが出来るのに。
「氷砂糖を欲しいくらい持たないでも」充分、満ち足りているのに。
そのことに気付かない。
この「序」がとても好きで、絵をつけてみました。
夏の「あなたの賢治を探しに来てください」展に出品していた一枚です。
「三つ葉」は、野原で朝露に濡れているときにみつけたのですが、緑の中に「ももいろ」の葉がところどころありました。灰色もありました。いろんな色の葉がキラキラしてました。
まさに「ももいろのうつくしい朝の日光」そのものに見えました。
風に吹かれる子供の姿と併せて。。。★
絵の力に圧倒されました。
絵とタイトルがあまりリンクしないので、「なんで?」と聞かれそうだったので、序文の一節を、絵のそばに貼って展示してました。
「注文の多い料理店」自体は、オソロシイお話でしたねえ