上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

美姫ちゃんの復調を祈る

2006-02-27 | トリノ五輪
ああ、トリノが行ってしまう…で、その前に書いておかなくては(いやそんな義務は無いけど)。3人娘(?)一番若い安藤さんの感想も。

美姫ちゃん、SPもFSもジャンプミスが続きましたが、今回は私のシロート目でも、コンディションそのものが良くなかったように見えました。勿論、大緊張もあるだろうけど、女子の公式練習レポをずっと読んでても不安いっぱい。4回転の確率はトリノ入りしてから2割くらいではなかったか。
フリーは、冒頭の転倒でかなりのダメージを受けてその後の演技に影響が…と思いました。やはり「4回転」って軽く言ってるけど大変な事。男子でもオープニングの大技で転倒したら「ガクーッ」って谷底へ落ちるくらいのショックらしい。それを考えたらこの頑張りはスゴイと思います。
回転不足気味とはいえ、軸はしっかり速く大きく「あともうちょっと」惜しいところでした。私は全日本ジュニアで、美姫ちゃんの成功した4回転をナマで見たのですが、本当に男子並みの(いや、それ以上)素晴しい大ジャンプでした。なんというかもう助走からオーラが違っていた(?)。だから今後はきっと成功すると思います。というか成功して欲しい。
今回も、SPで決めたステップからの3フリップなどは素晴しかった。やっぱり美姫ちゃんのジャンプは他の女子とは違う、ズバ抜けている。調子が悪い中でもあれだけ跳んでくるのだから。
変更後の「蝶々夫人」は明るく伸びやかで美しい~と思いました。でもツメ不足…1ヶ月ではやはり無理が。「世界」を作る段階まではいきませんでした。シーズン当初からこれで滑ってたら…と思わなくもないけど、誰が「マイ・ファニー~」を採用したのでしょうか。あれはやはりEX用という感じがする。来季も「蝶々夫人」続行だそうなので、密度を濃いものにしてぜひ完成させてほしいです。
衣装の件やら五輪前のマスコミの扱いやら…なんだか今の美姫ちゃんは、周囲の思惑に翻弄されて気の毒だと思う。少なくともそう見える。
美姫ちゃんは出てきた時、もっと素朴でシンプルな「スケートが大好きないち女の子」だったと思うんだけど、トリノ五輪用?のカリスマアイドルにまつり上げられて、今、自分がどこにいて何をしたいのか、解らなくなってるような気がします。なんだか今季はずっとそんな迷いを演技から感じっぱなしでした。
新しいコーチと環境ですぐに結果を出せ、という方が元々おかしい。ジェンキンスコーチも絶対「1年で結果は出ない」と思ってるはず。周囲のスタッフも万全のサポートをしてあげて欲しい(それは、ブランドコーチ、ブランド振付家、ブランド衣装、をあてがえばそれで良いという事でなく)。同じアイドル的な存在のイタリアのコストナーは、ジュニア時代からスタッフにがっちり守られて大事に大事に育てられてる感じがします(ランビエールもそんな印象が~)。
私は実は、美姫ちゃんと同期の太田由希奈さんみたいなスケーティング・個性が大好きなのです。芸術性が豊かで味わい深い。でも、美姫ちゃんのスポーティなジャンプもやはり好き。個性を生かしつつ、じっくり時間をかけて上っていってほしい…切に願います。
★(世界選手権にも出ることになったのかな?でもまず休養では…)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 光と影 | トップ | チョコレートの街よさようなら »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿