上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

4ヶ月★

2011-07-11 | うぐいすよもやま日記
「311」から、4ヶ月が経ちました。
この間も書きましたが、「不安と希望がないまぜになって」日が過ぎていくという感じです。
もちろん「希望」は一杯あるのですが、原発が収束しない限り「不安」はあって当然でしょう。

今朝のNHK(イノッチの番組)で、チェルノブイリから50km(?)の地域に住むお母さんが、ご近所に貰った牛乳と野菜の放射能のベクレルを、近所の学校で計ってもらう場面がありましたよね。
ちゃんと「基準値の○分の一だから大丈夫です」とか、しっかり値を見せる。学校なら誰でも行けるし、その日に食べる分を、朝計ってもらうのも苦にならない。
日本なら、「ご近所にもらった食べ物の放射能を計りに行くって…(見つかったらマズイのでは)」と、コソコソしませんか?「まー!あの人ったら!ウチがあげた物を疑ってるのね!」とか。
でも、もう汚染されてる可能性をオープンにして、「食べる」「食べられない」ハッキリしてる方がよっぽどストレスが溜まらない。何かと隠したがる(でも陰でコソコソする)日本人的やり方はもうやめて、欧米的割り切り方でいくべきじゃないでしょうか。
学校で内部被曝も検査してくれて、もし病が見つかっても無償で治療してくれる。道を水で洗い表土除去して放射能の値を下げたうえで、ここまでやる。被曝対策に国家予算の2割をさいてるとありました。
なぜそんなところに住んでいるのか、と問われても、住み慣れたところで暮らしていけるものなら暮らしたい。大都会の人ほどドライでない、のどかな田舎の人ならなおさらでしょう。
TVでは海外の良い面ばかり映してるのかもしれないけれど、日本もこうして欲しいです。室井さんもコメントしてたように、「はっきり値を出してもらって、食べる・食べないを判断するのは消費者」。

しかしこんな番組をなぜ、朝のNHKバラエティで(ほんの数分)しかやらんのかな~。イノッチはさすが、子供を持ったからか真剣度高かった。ジャニーズの番組でやればいいわけです。スマスマで「今日は基準値以下でフルコース!」のビストロやればいいやん?これを叩けるマスコミはいないって!
東北の問題だけではないです。もはや東北の農産物は、日本のどこに回り回って流れてきてもおかしくない。加工品になったらわからないんですから。
だから、みんなでしっかり考えて「放射能と戦う」ことが、今の日本ならじゅうぶん出来るのに、なぜ全力でそれをしないのか。
やっぱり、国民からも声を上げていかないと駄目だと思う。
「見て見ぬふり」は、日本人の一番アカンところなんだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする