上砂理佳のうぐいす日記

10月5日~16日まで大阪狭山市の「ギャラリー美游館」さんで銅版画オンリーの個展があります。お近くの方はぜひ★

ドルトムント回顧★悲しいワルツ★

2004-12-30 | ジョニー美しきワルツ
私は冬休み中、ジョニー・ウィアー話ばかりしていそうである・・・

ドルトムント世界選手権、男子の予選。ジョニーはB組7位のスタート。
「あ~この位置かー」…正直、やや落胆。予選B組は上位から、サンデュー・ジュベール・ランビエール・ダンビエ・リー・グリアツェフ・ジョニー・バンデルペレン・・・の順です。錚々たるメンツ、致し方ないか。これはトリプルすっぽ抜けでもしたかな。と複雑な気持ちの私。これだと、SP、点数が出ないわー。厳しいわ。

SP、ジョニーは高橋大輔君(予選A組7位)の次の滑走順でした。私は実は大ちゃんの大ファンでもあるのです(シャレ?)。
鮮やかなピンク衣装の、可愛いカッコイイ大ちゃん。この「ミッション・インポッシブル・2」もう最高よ。大ちゃんらしいDエッジでぐいぐい滑る。顔の表情も艶っぽいし、ステップのお見事さときたらもう、魅せる魅せる。
大拍手で盛り上がった直後ですよ。ジョニーは大ちゃんと同じ、タラソワさん振付の「悲しいワルツ」です。派手~な大ちゃんの演技の後で、この、物悲しく地味に始まる曲。かーなり緊張してる様子だけど、演技前の下向いた顔の造形のまあ美しいこと。

4回転が入る訳でもなくどこがどうモノ凄い、ってPGでもない。でもねえー。
この優雅なワルツ、まるで「貴族の少年がひとり古城で踊る円舞曲」って風情なんですよ!憂愁と叙情ただよう空気感がどんどん加速して、最後にはリンクまるごと「ウィアーの美の世界」にしちゃったような。
でも「憂愁」でもジメジメした暗さではなく、あくまで若さを感じるのは、高いジャンプとスピードのせいでしょうか(この人は一見、遅いように見えるけど、実はスピードがあるように思う)。そして、燕尾服をキュートにアレンジしたような衣装もまた素敵。少年なのか大人なのか。その微妙さもたまらない。

欧州の観客にウケるだろうな~と思っていたら案の定、大拍手でした。
プリシラコーチも気合の入った毛皮を着こんで喜んでます。
このキス&クラがね~また良いのよ。ジョニー、黙って座ってりゃ「ルネサンス絵画の美貌」なんだけど、「みんな、見てる~?」ってTVに向かい手を振る様は、まんまアメリカンボーイなんで、いつもそのギャップに「はりゃっ」とコケる(笑)。
いい点だった大ちゃんを抜いて、この時点でSPトップ。総合6位まで浮上。

大ちゃんとジョニー。世界ジュニア優勝者で年齢も1コしか違わない。そして長年のコーチが女性で、タラソワさん指導のPG、って所も同じ。非常に因縁深いような?この二人のSP演技でした。
コメント
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