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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

【現況報告】解禁から復帰へ

2011-05-07 11:50:56 | よしなしごと
        
              シャクナゲのグラデーション

 昨日のことです。
 
 十五日ぶりにお風呂へ入りました。
 一瞬にしてお湯は汚れでドロドロ・・・・というのは嘘です。
 術後一日を除いてはシャワーを浴びていましたし、もともと玉の肌ですから汚れが出るはずがないのです。
 それにしても、全身をどっぷりお湯に浸かるというのはいいですね。
 被災地の人たちは未だにそんな快さがお預けなのかと思うと、なんだか申し訳ない気もしますね。

 それから昼間ですが、やはり十五日ぶりに自転車に乗り、人に会うために岐阜駅まで出かけました。半径一キロ以上に出るのははじめてです。
 頬に受ける皐月の風はやはり歩いているときのそれと違って適度に抵抗があり、とても爽やかです。

 お酒も解禁になりました。ボルドーの赤をあけたのですが、四分の一(180ml)も飲めません。術前の19日から禁酒していましたから、実に18日ぶりのアルコールということになります。
 そういえば、それほど禁酒をしていたのに、その間、あまり飲みたいという気は起きなかったのです。
 あれほど飲んでいたのに、不思議ですね。

 禁酒をしている間にアルコールに対する耐性が失われたのか、これまでだったら欲求不満がありそうな量でも、それだけでいい気持ちになってしまいました。
 ここは、これを契機に歳相応に酒量を減らすチャンスだと思っています。

 お酒のランクをひとつ上げて、美味しいお酒を少量飲むようにしたいと考えています。などと殊勝なことをいいながら、結局高いお酒をがぶ飲みする結果になったりして。
 まあ、この場合は財布のほうからブレーキがかかりますね。

 といういうような次第で、ご心配をおかけしましたが、ほぼ通常の生活に戻ったということをご報告いたします。

 あとは体力の回復で、体重は57.1キロまで回復しましたが、170センチのタッパに対しては、あと2、3キロはほしいところです。
 来週の完全復帰を目指して頑張る所存。
 
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【クイズ】この人は誰でしょう?

2011-05-06 00:23:20 | 社会評論
        

 以下に抄録するのは、ある政治家の談話です。
 さて、この政治家は誰でしょう?
 以下の中からお答えください。
  
  1)日本共産党副委員長 市田忠義氏
  2)国民新党 亀井静香代表
  3)民主党 岡田克也幹事長
  4)自由民主党 河野太郎氏
  5)社会民主党 福島瑞穂党首
  6)公明党 山口那津男代表
  7)新党日本 田中康夫代表
  8)新党大地 鈴木宗男代表

   ===================================

 「最大の疑問点は使用済み核燃料など高いレベルの放射性廃棄物、いわゆる<核のゴミ>を捨てる場所が日本にはないのに、原発を増やそうとしたこと」

 「<安全神話>はもともとおとぎ話の世界。土木学会原子力土木委員会津波評価部会のメンバーの多くは。電力会社で占められていた。お手盛りで津波対策を作りながら、今さら<想定外でした>というのは通らない」

 「(神話を作った)中心は自民党と経済産業省、電力会社。自民党は電力会社から金をもらい、立地自治体に補助金を出しやすい制度を整え、経産省は電力会社に金を出させて公益法人を作り天下っている。……電力会社は大学に金を出し、都合のいいことしか言わない御用学者を作り出す。多額の広告代をもらうマスコミは批判がゆるみ、巨悪と添い寝してきた。政・官・産・学・メディアの五角形が<安全神話>をつくった」

 「(自民党内で東電と原発を守る動きがあることに関し)甘利氏の会議がそうだ。推進派がズラリと並び、引退した加納時男氏まで座る。次の選挙でそういう議員を落とすしかない。国民の目が必要だ。3月11日で隠してきたうみが全部出た。
自民党がやるべきことは謝罪だ。利権で原子力行政を歪めたのだから。政府には原子力政策を促進した中曽根康弘元首相に近い与謝野氏がいる。与謝野氏の発言は、明らかに東電を守ろうとしている」

 「(世論調査で半数が<原発現状維持>なのは)正しい情報が伝わっていないから。時間をかけて原子力を止めていけば国民の暮らしへの影響は少ない。原子力は環境にやさしくない。海外では再生エネルギーが伸びているが、日本では加納氏らが<原子力の邪魔>とつぶしてきた。経産省が出そうとしない情報をきちっと出せば、世論は変わる」

 「賠償金はいずれ電力料金に上乗せされる。国民が負担するのなら東電の存続を前提にしてはダメだ。逆立ちしても鼻血が出ないぐらいまで賠償金を払わせるべきだ」
 
   ===================================

 *記事は5月5日、朝日新聞朝刊 第4面。短いが簡潔に事態を言い当てていて説得力があります。
 
 なお、文中の加納時男氏は東京電力出身の元自民党参議院議員。原発推進のドン。引退したにもかかわらず、自分の責任に頬かむりをして自民党の「原子力を守る政策会議」を発足させました。
 上の人とと同じ紙面で意見を開陳していますが、その主な点は以下のとおりです。

 (福島の事態について)地元の強い要望で原発ができ、地域の雇用や所得が上がった。

 原子力は放棄すべきではない。福島第一原発第5、6号機も捨てずに生かす選択肢もある。

 原子力損害賠償法の免責条項を東電に適用すべきだ。

 低線量放射能は体にいい。私の同僚も放射線治療で病気が治った。過剰反応になっている。

 (原発に異議を唱える)河野太郎氏は社民党へ行けばいい。


 ということで、加納時男氏が忌避しているとおり、上の問題の正解は 4)河野太郎氏です。内部から事態を見ていた故の結論でしょう。

コメント (13)
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散歩道と幼い園芸家の思い出

2011-05-05 03:12:44 | よしなしごと
 体力回復のためによく食べようとするのだが、ここのところろくな運動をしていないので食欲も出ない。
 そこで散歩と洒落こんだ。
 少し暖かくはなったが、黄砂のせいか全体に空気が重く感じられる。

 少し離れた集落まで歩く。そこまではいつも通り慣れているところで、さして変わったものもない。その集落から、できるだけ通ったことのない道やしばらく通らなかった道を選んで歩を進める。

          

 30度ほどの鋭角な石垣と塀があった。まるで軍艦の舳先のようだ。
 それを右手にとって進むと、なにやら上の方から話し声が聞こえる。見上げると、二人の職人さんが波板の塗装の塗り直し作業をしている。

        
 
 さらに歩を進めると、矢車草の咲いている畑があった。
 矢車草は好きだし、愛着もある。
 1950(昭和25)年頃、小学生の高学年だった私が初めて育てた花だ。
 その頃、私の住んでいた周辺だけだったかも知れないが、私のような子供の間にちょっとした園芸ブームがあった。四角い袋に入った種を買ってきて育てるのだ。

        
 
 といっても、この矢車草やコスモス、ホウセンカ、百日草、貝殻草などなど、今から考えると比較的育てやすいものばかりだったが、それでも花を付けるのが楽しかった。
 
 思うに、空襲の中を命からがら逃げまわってから数年が経って、やっと少し落ち着いてきた兆しだったのかもしれない。それでも、住んでいた借家の空き地を掘っていると、焼け焦げた木片などが出てきて、そこがまぎれもなく焼け跡であることを示していた。

      

 矢車草とミツバチを撮っていたら、そこへほかの虫がやってきた。しばらく見ていたが、仲良く蜜を分けあっていた。

        

 続いて畑の隅に植えられたケシのつぼみを見たが、揃って反省しているようで面白い。どのケシが許容されたものでどれがそうでないのか、前に聞いたように思うがすっかり忘れた。

          
 
 すぐ隣は馬鈴薯、その隣は覆面をしていてなんなのかよく分からない。覗き込んでみようと思ったが、あまりにも綺麗に畑が均されているので、入るのが悪いような気がしてやめた。

        

 こちらは柿の新芽とお茶の新芽、どちらも柔らかい部分を摘んで天ぷらにすると美味い。

      

 葱坊主の畑に出た。ここでもミツバチが忙しく動き回っている。ところで、葱坊主の蜜というのはやはりネギの味わいがあるのだろうか。
 そればかり集めたら面白そうだなとつまらないことを考えながら帰途についた。

 トータルで2キロ弱歩いたろうか。
 食欲はまあまあで、シャワーを浴びてから(風呂は明日から解禁)体重を計ったら、56キロ台の後半にまで戻っていた。あと3キロは増やしたい。
 そうしないと、この間のようにちょっと強い風に見舞われると吹き飛ばされてしまいそうになる。
 風に吹かれるのは嫌いではないし、本当に吹き飛ばされて宙を舞うのも悪くはないが、腰砕けで足元がふらふらするのでは絵にもならない。
 

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「アクアージュ柳ヶ瀬」と岐阜水物語

2011-05-03 18:11:36 | 写真とおしゃべり
 岐阜は水の街です。
 奥美濃に発し山間部を縫ってきた長良川は岐阜に達し、濃尾平野に弾けます。
 岐阜界隈はかつては長良川の扇状地として縦横無尽に流れが走っていたのです。
 それらは整備されて本流に一本化されましたが、それでもその名残で岐阜の街は幾条かの清流があちらこちらに見られました。

         
 
 そしてそれらは、実は今もあるのです。
 ところが、主として戦後、土地の有効活用ということでそのほとんどに蓋がされ、それらの流れはいわゆる暗渠になって陽の目を見なくなってしまったのです。
 それらは今、道路や駐車場の下で眠っています。
 これはとても残念ですね。

         

 今、歩いたり、自転車で岐阜の街をゆくと、思わぬところで足元から水が流れる音が聞こえることがあります。それがかつての流れなのです。
 大雨のあとなど、轟々と流れる音が聞こえることもあります。
 街の道路がほぼ碁盤目なのに対し、これらの流れはそれを無視し斜めに走ったり不規則に曲がったりしています。
 街中でそうした道路を見つけたら、その下には幽閉された水路があるのです。

            

 岐阜の繁華街は「柳ヶ瀬」といいます。
 これ自身水に縁のある地名ですね。
 そこでかつての清流を部分的に復活させたのが柳ケ瀬本通と平行に走る「アクアージュ柳ケ瀬」なのです。
 わずか200メートルほどの小路なのですが、それに沿って清流が走り、水にちなんだ様々なオブジェが目を楽しませてくれます。
 写真はそれらの一端を紹介したものです。

            

 しかし本当は、こうした部分的な復元ではなく、すべての蓋をとっぱらってかつての流れを復活させたいですね。

            

 暗渠が延々と何キロも続くさまを考えると、その下はどうなっているだろうと想像してしまいます。
 例えばこんなイメージはどうでしょう。
 「逃げ出した水棲のペットたちがそこに集団をなして住んでいる。何代にもわたり陽の目を見ないため、体色は真っ白になり、目も退化し、わずかにそれがあった痕跡として赤い点状のものがあるのみ。そうした魚類や両生類、ようするにサカナやエビ、カニ、イモリ、カエル、ワニ、カメなどなどが集団で棲息している」

            
 
 ちょっと、SFっぽいでしょう。
 そこに、真っ白で眼のところだけ赤い捨てられた児がいて、それらの水生動物の中心にいるというのはどうでしょう。

            

 そんな空想はともかく、いつの日か本当に全部の暗渠が解放されたらと思います。






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【ツツジの怪】教えて! 21世紀のメンデルさん!

2011-05-02 16:42:50 | 花便り&花をめぐって
 うちのツツジに一枝だけ赤い花が付くという話を前にしましたね。
 それが咲きそろってきましたので公開し、若干の疑問を提示しお尋ねします。

 どういう経由で我が家へ来たのかは覚えていませんが、樹齢は30年以上になり、一番高い枝は3メートルを越え、こうして二階で椅子にかけていても水平の目線で見ることが出来ます。

 始めはすべての花が真っ白でした。
 この時期になると、私の心のような汚れなく純白で清らかな花々が陽光に映え、あたり一面が聖地であるかのような空気に包まれたものでした。

      
          一枝だけというのが分かりますでしょう

 ところがです、数年前に異変は起こりました。
 無数に花を付けたうちの一輪(というかツツジはたいてい対になって咲くので二輪)のみ赤い(正確には赤紫)花が現れたのです。それはまるで、聖地に迷い込んだ可憐な踊り子のようでした。

 この年の偶発事かなぁと思っていましたが違いました。
 翌年にはさらに何輪かの赤い花々が現れました。
 そして今年はご覧のような様子です。

      
            仲良く住み分けて共存しています
 
 推察するに、最初の二輪がついた茎が成長して枝になり、その枝のものはすべて赤い花になったようなのです。

 そこで二一世紀のメンデルさんへの質問ですが、どうしてこんな現象が起きるのでしょう。しかもそれが雌伏何十年目にして現れるというのはどうしてでしょう。
 これは今後どうなるのでしょう。
 このまま赤が増え続け、メンデルさんがおっしゃったように3:1にまで至るのでしょうか。
 あるいは、そのうちに全部の花が赤くなるのでしょうか。

 最後の写真でご確認いただけますように、白い花にもかすかに赤い斑が入っています。ただし全部ではありません。

      
              赤い斑が入っています

 これらから見るに、もう種子の段階で何らかの遺伝子的干渉を受けていたのでしょうか。それとも後天的にこうなったのでしょうか。

 二一世紀のメンデルの皆さん。
 ご教示を。
 別に、生物学的に正当性を持たなくても構いません。
 詩的なご考察、ご感想、あるいはこじつけなど歓迎致します。
 

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