六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

梅雨の晴れ間の「川柳もどき」

2011-05-31 00:55:02 | インポート
 早い梅雨入りでしたが昨日の午後から今日の午前中ぐらいまでは晴れ間が
見られるとのことです。
 というわけで(どういうわけ?)「川柳もどき」です。
 毎度のことながら写真は直接関係ありません。


     一月
      再起動して一月の勇み足
      一月を破って捨てた日記帳

       

     
      脅迫の匂いも秘めた千羽鶴
      鶴一羽折ってけじめの句読点

     

     追う
      追う人の肩は険しく尖っている
      追うそぶりだけがうまくて生き延びる

     

     
      溶けるにはちょうど手頃な春霞
      春宵はなまめきながら蟻地獄

     

     厚い
      一行の恋人に逢う厚い本
      厚く切るチーズ嫉妬があるみたい

     

     
      口笛が銀色に鳴る月の夜
      ポッカリと慰めがある昼の月

     

     こぼれる
      目こぼしに愛というルビ振ってみる
      こぼれると決めて真っ直ぐ逢いにゆく

     

     浅蜊
      ガラガラポン浅蜊洗って待ってます
      塩出しの責めに耐え抜き浅利逝く
 
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする