六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

【最近撮した昆虫たち】意外にきれいに撮れたので公表

2022-07-31 01:53:43 | 写真集

 記事はありません。画像のみです。

 

 

 

 

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庶民は食い物へと急ぐ 私の昼麺物語(2)

2022-07-27 16:03:32 | グルメ

 ちょっとショックで落胆するような出来事に遭遇したが、それについては笑い話で済ませるようになるまでとっておいて、まったく関係のない、「昼麺物語」の第二段を載せよう。

 
      

 最初はオーソドックスな焼きそば。私のノウハウは、他の具材など用意をしている段階で、やや中火にして薄く油を引いて、まず、そばのみを薄っすらキツネ色になるまで焼いておくことだ。
 焼けたら一旦皿に取り出し、肉や野菜を炒めてから改めて合わせて味を整える。こうするとソバがべとつかずサラッと上がる。最後に風味付けに胡麻油を少々(多いとくどくなる)。


      

 残り物を使った割にうまくいった例。
 前夜の稚鮎の天ぷらの残りを冷やしソバ(日本蕎麦)にあしらったもの。この取り合わせも悪くはないが、これに、ネギ、大葉、ミョウガ、カイワレの香辛野菜を刻み込んだものをたっぷりまぶしたのが良かった。偶然の産物とはいえ、うまかった。

      

 これは、冷やし中華というより冷やしラーメン。キャベツ、モヤシは煮付けた後冷やす。キュウリの酢モミを添える。それに、ネギ、ミョウガなどの香辛野菜のみじん切りをドッサリ。

      

 次は、昨夕の和風の煮物を冷製パスタにあしらったもの。煮物はジャガイモとニンジン、それに魚河岸揚げ。それだけでは彩りが悪いので、キャベツを湯通しして冷やしたものを敷いた。
 パスタには、マヨネーズ、ケチャップ、ウースターソース、タバスコをほんの少しづつまぶすようにした。違和感はなかった。

      

 これは冷やしウドン。具は昨夜の残り、ゲソ天、天かす、生ワカメ、それに例によって香味野菜のみじん切りを振りかけるように。この前の稚鮎は蕎麦に合ったが、このゲソ天はウドンに合うように思った。

      

 「昼麺」と言いながら、これはピラフ。
 冷や飯のほか何もなかったので、玉ねぎなどありあわせの野菜を刻んでぶち込む。赤いのはプチトマトを刻んだもの。久しくカレーを食していないので、アクセントにカレー粉を。
 カレーの黄色とトマトの赤とで、私にしては珍しい色合いの料理になった。

      



 最後もカレー味の冷製パスタ。
 前夜のキャベツとベーコンのカレー煮がかなり余ったので、それをそのままパスタと合わせた。ちょとだし汁が多かったが、良い出汁が出ているので捨てるにしのびなかったから。
 これにも、ミョウガの千切りが活躍している。

 このミョウガ、先般、農協朝市で、五〇個以上入ったのを300円でゲットしてから大活躍だ。
 ただし、ミョウガを食うと物忘れをするという言い伝えがあるが、まさにその被害に合ってはいる。
 え?ミョウガのせいではないだろうって?いや、ミョウガのせいですよ。きっと、いや多分かな・・・・。

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生きている証拠の「絵日記」

2022-07-25 23:36:58 | 写真とおしゃべり
 ここんところ、別に忙しいわけではないのだが、なぜかゆっくり文章を綴ることができないでいる。しかし、私のような老いぼれは一週間もご無沙汰をすると、あいつもとうとうくたばったかと言われそうなので、ほとんど内容はないが、絵日記風に写真のみを載せてお茶を濁すことにする。

 23日(土)は、遠来の友人と名古屋で夕刻のひとときを過ごすこととする。
 「有朋自遠方来、不亦楽乎」だ。そのせいもあって「夕刻のひととき」にとどまらず結構話し込んでしまった。

          

 名古屋の中心部を久しぶりに歩いたが、TV塔のみしか写真を撮らなかった。手っ取り早く名古屋の全体的な地理上のイメージをもってもらうためにここに登ったからだ。
 展望台のもう一つ上のオープンデッキを渡る風は爽やかで涼しかった。

          

 翌日曜日は岐阜で同人誌の会合。
 今回も岐阜での会合。
 いろいろ事情があって出席者が少なかったのは残念だが、その代わりゆっくりと突っ込んだ話ができた。
 その帰りに撮った岐阜駅付近の写真を載せてみた。

      
       
                
      
           
          
      
      
              
       
         

 

 

 

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江川さん、山上君は単なる妄想による誤爆で政治家は関係ないのですか?

2022-07-21 16:39:59 | 社会評論

 今日の「朝日」朝刊に1ページならびに3ページにわたって江川紹子の安倍襲撃事件についての見解が載っていた。
 江川は、山上容疑者が統一教会の被害者であることを認め、その後この教会のカルト性について延々と語っている。
 

 そしてその結論は、「周りに相談する相手さえいたらこの事件は防げたのに」だ。
 え?え?え? 政治のセも、自民のジも、安倍のアも(正確には冒頭に単なる名前として出てくる)まったく出てはこない。

 これではなぜ山上君が安倍を襲ったのかまったくわからないではないか?山上君が単なる妄想にとち狂っただけの誤爆事件なの? あなたが延々指摘するカルト教団が、堂々と許されてきて、政権中枢部とも深い関わりがあったことについてはどう思うの?
     

 周りに相談する人がいたらカルトの被害はほんとうになくなるの? そのカルト教団が政権や体制と結託しているからこそ堂々とその犯行が継続してこれたのではないの? 山上君のような被害者が司法、立法、行政などの場でその被害を解消できる可能性を予め奪われていることこそが問題なのではないの? それを周りの人との相談に矮小化するなんて・・・・。
     

 この事件についての江川などの評論家や「朝日」など主要メディアの着地点があからさまに見えて腹立たしい記事だった。
 これで、安倍の国葬にまっしぐらで、カルト教団と政界との闇も有耶無耶にされてオシマイって脚本がはっきり見えるではないか。

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あり合せで作る私の「昼麺物語」

2022-07-17 14:14:04 | グルメ
 独り者の食卓は気まぐれだ。創作とは名ばかりで、あり合せのものを目の前にして、よしこれで行こうと決める。しかし、貧しくとも惨めな食にはしたくない。だから、ない知恵をふり絞ってなんとか格好だけはつけようとする。
 昼食は麺類が多い。そこで最近の昼食のそれらを紹介しよう。題して「昼麺物語」。

 昼麺と言いながらいきなり逸れるが、最初はある日の夕食。しかし、これが後の昼麺と関わるのだから許されたい。

      

 デパ地下というところへはめったに行かない。もっとも岐阜市のデパートは一店のみで市の中心部。このコロナ禍で外出も少ない折から、その中心部とも足が遠のいている。
 しかし今月、たまたま中心部へ出る用件があり、時間が余ったのでそのデパートの書店と、デパ地下を覗いた次第。

 鮮魚売り場に興味がある。いつも行くスーパーより品質は良さそうだがお値段もそれなりにする。別にスルーで構わないのだが、一点だけ目についたものがあった。
 尻尾の先まで30センチ近い天然真鯛の二枚開きの一夜干しが500円で出ていたのだ。これは買いだとの直感。一夜干しといっても、まだ生々しく干物感がない。そこで帰宅してもまだ日差しが強いのを幸い、夕食までの間、さらに天日干し。

 夏の強い日差しのせいで夕方までには多少干物感が出てきた。それを焼いてメインディッシュにしたのが上の写真。他に添えたのがキュウリとレタスのサラダ、カボチャの煮物、赤いのは一口で三枚ほどが入るミニかまぼこ。透明な液体はお米のエキス。
 鯛の開きは全くもって正解だった。干物独特の凝縮された味わいだ。

      

 食い意地が張っている割に老年の悲しさ、あまり多くは食べられぬ。せっかくのメインディッシュ、鯛の干物の半身が残ってしまった。
 そこで翌日の昼麺にあしらってみたのが上の写真。冷やし中華ではなく冷しラーメン。出汁も麺も具も冷たくしたラーメンだ。ラーメンといえば肉系統が普通だが、こうしたあっさり麺には鯛の干物もよく合う。変な生臭さがないのは干物のいいところだ。

 あとは我流の昼麺のオンパレード。
 
      

 これは普通のざるそばだが、おろし蕎麦を真似て、大根おろしを添えてみた。
 越前の方はこれが主流みたいだが、大根おろしの味によって違いが出てくる。一度、九頭竜湖の付近で辛~い大根おろしのものを食べたことがあるが、口腔がヒリヒリして蕎麦の味がとんでしまった。

      

 ついで変わり種の冷やしウドン。
 生ワカメにサニーレタス、上に乗るのは前日の夕食の残り物、三枚肉の一口角煮。ラーメンの方が合いそうだが、ちょっとコシの強い麺が食べたかったので敢えてウドンに。

      

 これもちょっと変わりものの冷やし蕎麦。具はレタスに絹ごし豆腐、上に乗るのはやはり前日の夕食の残りもの。京風揚げを焼いて醤油と味醂をさっと塗ったもの。
 写真には写っていないが、冷凍してあったゆずをおろし金で擦ってそれを振りかけてある。それがさっぱりとした風味を。

      

 次は冷やし中華風。具はやはり前日の残り物のいんげんの煮付け、それにキャベツの中心部の柔らかいところをさっと味を付けて煮たもの。もちろんその味付けの煮汁は麺つゆに合流させている。赤いのは文字通り赤ウィンナー。賞味期限間近なので半分に切って湯通しをしたあと冷まして使った。
 あ、そうそう、天かすとネギの小口切りがいいアクセントに。

      

 最後は、冷風パスタ。具はレタス、シメジ、ボロニアソーセージ。
 パスタの味付けは、ケチャップ、マヨネーズ、ウースターソースそれぞれ適量、粉チーズにタバスコ少々。

 私の昼麺の大まかな方針は以下の通り。
 1)残り物とあり合せを効率よく消費すること
 2)調理時間を15分ぐらいに
 3)この時期はひたすら冷たくさっぱりしたもの
 4)野菜を欠かさず全体のバランスを考える
 などであるが、まあ、ありていに言えば、ずぼらでなんとか口に入るものをということか。

 

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あなた、本当に山上くんを責められますか?

2022-07-14 02:28:49 | 社会評論
 安倍元首相の事件、政治的テロルでもなんでもない「私恨」による殺人事件だった。
 民主主義の危機だと騒ぎ立てたメディアのアホさには恐れ入った。まるで、この国にはちゃんとした民主主義というものがあって、それを破壊されたかのような騒ぎようだった。

 こんな茶番劇はない。むしろ、この国で民主主義(というものがあったとしたら)を徹底した力の論理によって踏みにじってきたのは殺された安倍本人ではないか。モリ・カケ・サクラにとどまらず、彼の横暴はまったく度が過ぎていた。

           

 それを、殺されたからといって、「偉大な政治家」であるとしてナンタラ勲章をやるなんてオロロキモモロキサンショロキだ。

 今回の事件は、カルト教団統一教会によって家庭崩壊を余儀なくされた山上容疑者が、その恨みを、その広告塔であった安倍にぶつけたものである。
 安倍と統一教会は、彼の尊敬する祖父、岸信介の時代から三代にわたって交流があり、信者から吸い上げた金の行方を巡ってもいろいろ取り沙汰されている。
 安倍は、その教団の機関紙の表紙に幾度にもわたって登場し、はしゃぎまくっている。

 だから、山上容疑者が安倍を狙ったことは、見当違いでもなんでもない。
 「だからといって殺さなくとも」とはよくいわれる。正直いって、私だったら殺さなかっただろう。


 しかし、したり顔で、殺さなくとも司法などの手段に訴えるべきだったという人たちに言いたい。ほんとうに司法などの手段で統一教会とつるんだ安倍の悪徳を裁くことができ、これからもできるのか! はっきりいって、そんなことはできはしないのだ。それが権力というものだ。

 できもしないのに、それをいうことは偽善ではないか。
 だから私は、自分だったら殺さなかったろうが、かといって、山上容疑者を責めようとは決して思わない。

 しかし、この事件を巡ってのメディアのデタラメさにはまったく驚いた。客観的に見れば、安倍は少なくとも戦後最低の総理だった。思想、教養、人品、そこからでてきた政策・・・・。
 しかし、それをまったく伝えず、「偉大な政治家」で押し通し、統一教会との腐れ縁も、当の協会そのものが声明を出すまではひたすら隠し続けた。

         

 選挙についても言いたいことはいろいろあるが、またにしよう。
 山上君に、良い弁護士がついて、刑が軽くなることを望む。
 またその裁判の過程で、安倍と統一協会の関係が、その金銭の流れをも含めて、徹底的に明らかにされることを望みたい。

 

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飛行機への恐怖と憧れ 中部国際空港訪問終篇

2022-07-07 00:18:22 | 写真とおしゃべり
 
          
       ビールを飲みながらスカイデッキを 午後の日差しはさらに強力

 親しくしていただいている方から、名鉄のフリーきっぷを頂いて、猛暑日の中部国際空港へやってきた話の続きである。
 空港のスカイデッキで地上の航空機や、離着陸のそれを狙ってシャターを押したが、あまりうまく行かず、折からの猛暑で、警備員さんの案内で窓際で生ビールなど飲める場所にひとまず落ち着いたところまで書いた。その続きである。

      
           スカイデッキ手前から離陸するのを捉えた

 心身ともにリフレッシュしたところで、ウエイトレスさんや店長風の人に丁重に礼をいって、店を出たのだが、再びスカイデッキの先端へ向かう気にはなれない。近場で何枚か撮したあと、もうひとつの目的に向かう。
 空港内に作られた「FLIGHT OF DREAMS (フライト・オブ・ドリームズ)」がそれで、「ボーイング787型旅客機の展示を主体とした複合施設」とある。

 まあ、一度見ておくのもと思ったが、これがまた空港施設の中心部から遠いんだなぁ。地図で確認しても一キロはある。もっとも、動く歩道がついているのでまるまる歩行しなくてもいいのだが、100m弱で一区切りのあるこの歩道に、ぽーっと乗ってるのも退屈なものだ。ゆっくりでいいから歩きたいのだが、私の前方に3人ほどの男の子がいて、ランダムな歩行や後戻りなどをして遊んでいて追い越すこともできない。

 我慢の上でやっと着いた。この子たち、やはり、「FLIGHT OF DREAMS 」へ行くのかと思ったら、そうではなくてこの空港の第2ターミナルの航空機発着場所の方に進んで行った。なんか既視感があると思ったら、そういえば、この長~い動く歩道、19年に沖縄へ行った際の到着がこの第2ターミナルで、この歩道も通っていたのだった。ただし、その際は確かもう日が落ちていたので、今回、それと気づくのが遅れたのだった。

           
               約一キロに及ぶ長~い長~い動く歩道

 やっと着いた「FLIGHT OF DREAMS 」、たしかに、屋内に置かれたB787は、だだっ広い野外の空港で見るのとは違って圧倒的にでかい。改めて、こんなでかいものが空を飛べるはずはないと思う。
 この飛行機を中心とした「複合施設」とあったが、その施設とは、この航空機を眺める場所に設えられたスタバなどの飲食店や土産店のようであった。一定の金額を支払えば機内に入れ、コックピットで操縦桿を握ったりもできるようだが、それほどの好奇心もない。

      

      

      
 
 だいたいにおいて私は、航空機というものに対して、恐怖と憧憬というアンビバレンツ(二律背反的)な感覚を持っている。
 
 恐怖の方は別に「墜落するかも」といったものではなく、まさに実体験に根ざしたものだ。第2次世界大戦中の1945年に、大垣市に住まいをしていた私は、6回の空襲を経験している。そのうちいちばん激しかったのは7月29日のそれで、飛来機数は90機、投下された焼夷弾は約20,000発であり、そのうちの一発が疎開先の掘っ立て小屋をかすめ、半焼という被害を受けている。
 そんな被害より、もっともっと怖かったのは、あのB29の臓腑をえぐるような重奏音だった。加えて、親戚の叔母が、何とか逃れたものの、グラマンの機銃掃射の標的にされたなどの事実もあって、ともかくその前後は、そして敗戦後も、飛行機の音は怖かった。

      

 私の今の住まいは、航空自衛隊の各務ヶ原飛行場から、戦闘機などが訓練飛行する際のその進路の下にある。それが通過する際は、ラジオやTVの音声は全く聞こえず、薄いガラス窓が振動するほどだ。やはり、こうした戦争につながる航空機の飛行音は恐怖の対象である。

 憧憬の方は矛盾するようだが、戦時中の絵本などで見たゼロ戦乗りの航空兵だ。彼らの未来に、とりわけ特攻攻撃しか手段がなくなった折に、彼らがどのような気持ちで操縦桿を握ったかをまったく知らなかった当時の私は、彼らが自由に大空を飛翔することに憧れた。
 だから私の飛行機へのあこがれは、グローバルなシステムの中で、ビジネスライクに運行する航空機にはまったくなく、むしろ、複葉機の時代へと差し向けられるのかもしれない。

      

 話がまったく逸れてしまった。「FLIGHT OF DREAMS 」をひと通り見て帰路につく。帰りの1キロに及ぶ歩く歩道は、ほとんど無人だったのでゆっくりと歩く。それでも結構長い。
 帰途、名古屋の神宮前駅で降り、コロナ禍などで久しく逢っていなかった友人と夕食をともにする。いろいろ事情のある友人だが、私がそのためにできる余地は少ない。老齢に伴う厳しい現実、これも致し方ないのだろう。

           
               中部国際空港駅から名鉄で帰途へ

 神宮前から名鉄岐阜へ。これで、頂いた三枚の切符は使い果たした。私としては、最も有意義に利用させていただいたと思う。
 ご恵贈頂いた I さんに感謝、感謝だ!

 

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「もっている」or「もっていない」 中部国際空港への旅

2022-07-05 23:14:55 | 写真とおしゃべり

 もう随分前から使われているにもかかわらず、私は使ったことがない言葉に、「もっている」というのがある。どうやら、「ついている」「運がいい」などの意味があるようだ。「幸運をもっている」などから派生したのだろうか。あの人は「もっている」とかいう使われ方をしているようだ。


 その意味でいったら、私は「もっている」のか「もっていない」のかどちらだろう。なぜこんなことを書き出したかというと、最近それを問うような事実に遭遇したからだ。私のブログや日記をお読みの方はご記憶にあるかもしれないが、6月13日、不意に思い立って三河湾の篠島へ行ってきた。島へは船便だが、その出港地、河和港までは岐阜ー河和間の名鉄電車を利用した。金額はいわないが、名鉄電車最北の駅から知多半島の先端近くまでだからまあまあかかる。
          
           
                 名鉄岐阜駅を出発

 で、その小旅行から帰ってきた翌日の14日夕刻、同人誌に書いている私の文章やブログなどをお読みいただいている親しい方から一通の封書を頂いた。開封してみると、なんとそこには名鉄電車乗り放題の切符3枚が同封されているではないか。

 う、と一瞬思った。昨日、名鉄の長距離を乗ったばかりなのに、私はなんという「もっていない」男なのだろう、と。別に13日に行かねばならないことはなかったのだ。この切符を頂いてからでかけても良かったのに・・・・云々云々の自虐的愚痴がこみ上げる。

 しかしだ、前向きに考えれば、こんな私に、このようなご厚志からいただきものがあるなんて、私は「もっている」のではないか。見れば切符の期限は6月末までだ。それまでに名古屋へ行く機会はあるが、せっかくの切符のいただきもの、やはり、できるだけ長距離のあまり行けない所へ出かけた方が有難味が強く、お送りいただいた方への感謝の念も増すというものだ。

 この気持ちと方針の転換により、私は「もっていない」側から「もっている」方へスルリと抜け出ることができた。
 この前行ったたのは知多半島の東側、三河湾に位置する篠島だった。では今度は反対の西側、伊勢湾に面する所へと照準を定めた。行く先はズバリ、常滑沖に設えられた人工島、中部国際空港だ。

        https://www.youtube.com/watch?v=h0RcIEaphYg
          常滑から中部国際空港のある人工島へ渡る

 もちろんはじめてではない。最後に行ったのは2019年、夏にはサンクトペテルブルクとヘルシンキへでかけているし、秋には、三重県の親しいご夫婦とともに、沖縄へでかけ、やはり沖縄の親しい友人に三日間の案内をしていただいた。

 それらの折と違って、今回は空港の雰囲気と、飛行機そのもの、その離着陸を見にゆくのだ。
 出発は6月28日(火)、といっても、もちろん日帰りの旅だ。ただし、この日は、午前中から猛暑日になるかのような真夏を思わせる日。

 空港に着いたのは昼頃、広い空港の中をさまよい歩くにはまずはエネルギー源を補給しなければとは思うものの、この暑さであまり重いものは食べたくない。蕎麦屋を見つけたのでそこで十割蕎麦のザルを食べる。たしかに腰もありうまいのだろうが、八割との隔たりは私の粗雑な舌では分節化できない。もっと、蕎麦の香りがあっても・・・・という気もする。

           

 ちょっと欲求不満なのは、つゆが少なめであるということだ。確かに江戸っ子は、手繰った蕎麦の先にちょっとだけつゆを付けてすすり上げるのが粋なのだということは知ってはいる。しかし、こちとらぁ、生まれも育ちも濃尾平野のれっきとした田舎者、うまいつゆなら少し薄めてもいいからもう少しつけてくれてもいいんじゃないかい。

      

 滑走路や離着陸のスペースが見渡せるスカイデッキへ出る。強い日差しとそれを跳ね返すような照り返しのなか、ほとんど人影がない。熱中症の真っ只中へ突入するかのような恐怖感がかすめるが、ここまで来て怯むわけには行かない。

 床が木製のデッキは、コンクリートやアスファルトのように照り返しが強くないのがありがたい。海からの風も幸いだ。停留中の飛行機を撮したりしながら、滑走路の眺望が効くデッキの先端部分に歩を進める。先端部分まで来ると、さすがにカメラをもった何人かの人たちがいる。みんなが狙っているのは離着陸だ。私もそうなのだが。

      

      

      

 着陸はさほど困難ではない。次第に近づき、スピードを緩め、最後には簡単にフレームに捉えることができるからだ。そこへゆくと、離陸は難しい。次第にスピードを上げ、機体が浮上したかと思うとあっという間にフレームを通り過ぎる。だから、慌ててシャッターを切っても、あるいは連写ムードにしても、頭だけだったり、尻尾だけだったりする。

      

      

 ここをホームグランドのようにしている友人のMさんは、離陸の折の勇壮な機体をさまざまなアングルから自在に撮っている。きっと、ここのロケーションと、動体を撮影する際のテクを知り尽くしているからこその技だろう。

 着陸機の中で、珍しくプロペラ機を観ることができた。それも、ANAだから、ちゃんと旅客機として機能しているのだろう。
 いろいろな色の航空機がいろんなマークやロゴを付けているが、それらにも疎いのでただきれいだなと思って見ているだけだ。もちろん、JALとANAぐらいは解る。

      

      

 この間、貨物輸送機は減っているのだろうか。というのは、先般、同人誌をドイツの友人に送ろうとして郵便局へもっていったら、「いま、航空便の扱いはしていなくて、船便になります」とのことで、もう少ししてから送ろうともって帰ったことがあるからだ。戦争による原油の高騰などのせいだろうか。

      

      

      

 離陸を捉えたいと粘っていたがうまく行かない。暑さはジリジリと増す。やはりこのままでは危険かもしれないと、通りかかった警備員の人と立ち話をし、ついでに、「室内で生ビールなど飲みながら飛行機が見えるところはありませんか」と尋ねる。「そうですねぇ」と空港施設の建物を振り返り、「あの辺のレストランなら可能でしょう」と指差して教えてくれる。丁重に礼をいってそちらへ。

      

      

           
        これはこの日の私の出で立ち ガラス窓に映ったもの

 洋風レストランで、食べ物のメニューがズラリ。入るのにちょっと臆したが、入口付近の店長風の風采の人に、「わがまま言ってすみませんが、生ビールだけでもいいですか」と声をかける。「ああ、いいですよ」と気軽に応えてくれる。店内の窓際に席を占める。やってきたウエイトレスさんにも、「入り口でお願いしたのですが、申し訳ない、生ビールを一杯だけ・・・・」と注文する。幸い、昼をもうだいぶ過ぎているせいか店は空いている。少し離れたところで英語で話し合っている三人組と、奥の方の数人の日本人の中年男性たち、こちらの方はだいぶ飲んでるようで、生ビールやウィスキーの水割りなどをおかわりしている。そして、あとから合流する人がいたりして、私がいる間に、「遅れました」などと2,3人が増えた。

      

      

 警備員さんがいってたように、地上の飛行機は見えなかったが、スカイデッキを行き来する人たちがよく見える。熱いなか、私が到着したときより人は増えたようだ。一汗かいたあとで、涼しいところで飲む生ビールは各別だ。

 というとことで、いつものようにダラダラと長過ぎることに気づいた。この続きは次回ということで。

 

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最近の昼餉と「幻のキュウリ」Get !

2022-07-01 17:55:48 | よしなしごと
 昼はほとんど麺で済ませているが、たまには米もと作ったのがカレーチャーハン。
 しかし、熱い汁は避けるべく、ワカメと麩のスープ、椀に60%ほどの分量にし、あとは氷をぶち込んで冷や汁風に。

      

 しかし、午前に35度に達するような灼熱地獄にはやはりこれっきゃないでしょう。涼味を全身にすすり込む快感!

          

 農協の「おんさい朝市」でいつものように野菜の仕入れ。やはりこの時期、葉物は少なく、空芯菜とモロヘイヤぐらい。それらを含めていろいろ買ったが、今日の掘り出し物はこのキュウリ。スーパーあたりへ出る飼いならされたそれと違って、これこそが私が子供時代に馴染んだキュウリだ。しかもお値段は5本で80円と泣けるではないか。

          


 触れば手のひらが痛いほど全身トゲトゲトゲのキュウリだよ。包丁を入れると、プンと鮎の香りが広がるよ。この大きさ、うちのヌカ床ヘは入らない。いいんだ。漬けたりしないで生でかじったほうがうまいから。

 切れかかっていたので米も補充。わが岐阜県産米の「ハツシモ」。粒が大きく、しっかりしていてうまいんだよ。

 

 
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