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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

「原発の未来をきめる国民投票」

2011-04-22 17:13:51 | 社会評論
 いよいよ危険地域からの強制避難、立ち入り禁止の措置が取られました。
 原発鎮静化までだということです。
 東電に依るそのプランは6ヶ月から9ヶ月を要するといいます。
 チェルノブイリよりましだと言い続けた御用学者は、住み慣れた箇所から実際に退去させられる住民の前でそれを言い続けることができるのでしょうか。

            
              畑や田圃はどうなる?その土壌は?
 
 その間にかつての居住は、田畑は、家畜は……もうここから先は思考停止に近い状態に陥ってしまいます。
 私は廃屋フェチで、廃屋のそばを通りかかるとカメラを向ける習慣があります。
 しかし、ある日常的な情景の中にあるから廃屋も絵になるのですが、すべてが廃屋では洒落にもなりません。

          
               こんな風景が林立したら…

 この悲惨さを目の当たりにして、改めて反原発の意志を表明したいと思います。
 その理由は以下のとおりです。

1)原発はまだ人が馴致したテクノロジーだとはいえない。アクセルのみでブレーキがない車同様である。

2)この度は「想定外」だったとするのは言い訳に過ぎない。自然は常に人の想定を越えるのだから。

3)原子炉から出た使用済み燃料棒の始末がまったく出来ない。埋めるか海洋投棄かで、子孫に付けを残すのみである。

4)原発そのものが差別の構造を抱えている。
 過疎地に札束で頬を叩くようにして作られたそれらは、今回のようにその地の住民を苦しめる結果となる。
 ネットでは、「金やったろう?雇用機会も増えたろう? だったらそれだけのリスクを負うのが当たり前じゃん」という書き込みが平然として現れる。
 
5)エネルギー政策の観点から必要性をゴリ押しするのも欺瞞である。
 世界的に見ればその電力の30%近くを原子力でまかなっていたのは1980年代までであって、その後依存率は減り続け、現在は5%である。
 ようするに、世界的には全体として脱原発が主流になりつつあるのが事実だ。
 はじめに原発ありきではなく、そこからどう脱するのかを具体的に考えるべきである。

 
 主として以上のような理由(他にもいろいろあるが)で、原発を無くす方向で考えるべきだと思います。

 なお、以下のところで、「原発の未来をきめる国民投票」が行われています。
 賛否にかかわらず参加されませんか。

    http://kokumintouhyou.org/


私信  術後三日目、流動食で耐えています。お酒はともかく、暖かい風呂にちゃんと入りたいなぁ。そういえば、被災地で避難生活を送っている人も一緒だ。我慢、我慢。

コメント (3)
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