六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

タンボにユンボがやってきた。

2011-04-16 04:06:52 | よしなしごと
 桜が散り、レンゲが咲き誇る頃になると田起こしの頃となります。私の部屋から見下ろせタンボでは、例年のようにユンボを操縦するお兄ちゃんがやってきて部分的に土を掘り起こしはじめました。

        
 
 全面的にではなく部分的なのです。
 何を意図しているのか私にはわかりません。
 有機農法による土の入れ替えでしょうか。

        

 このユンボかなり古いものと見受けます。
 農機具に詳しいネット上の友人・Sさんは、昨年紹介したこのタンボのお兄ちゃんが用いる各種器具に感心していました。
 このユンボも、田植えのマシーンも、コンバインも、すべて、もはや殆ど使われていない古めかしいものなのです。それは素人目に見ても、近辺のタンボで使われているものとは歴然とした差があるのです。

        

 こんなに長く使われては農機具メーカーは大変なのでしょうが、私はこのタンボの持ち主のある種の矜持のようなものにかすかな共感を覚えます。

 ところでこのお兄さん、タンボにある不可思議な文様を残したままトンボを引き上げてゆきました。
 この文様はなんでしょう? ナスカの地上絵の21世紀版でしょうか。

        

 不可解です。
 しかし不可解は面白いのです。
 ここには理詰めの原発が大凶器に転じて人類に牙を剥くテクノロジーとはまったく違う人の営みがあります。

        

 もっとも、これを眺めて悦に入っているのはまあ、私一人ぐらいでしょう。
 そう思っていたら、「クワァ」とカラスが一鳴きして飛び立ちました。
 やつもこれを観ていたようです。

コメント
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