Color

今日はなにいろ?

松島に行ってみる

2011-07-06 12:50:05 | 震災
昨年の8月に松島に行ってきた。
あれから11ヶ月。
あれだけの津波にもかかわらず松島はそれほど被害がなかったというので再び訪れてみた。

五大堂側の駐車場は無料サービス。
今の時期、夏休み前とは言え本当なら駐車場も満車のはずなのだろうに、無料であっても空きがある。

五大堂、しっかり建っていた。
さすがに石灯籠の頭は落ちていたけど。


みやげ物のお店なんかも海の側だったのにちゃんとしている。
お店の人に聞いたら柱の半分まで浸水したらしいけど、他の町のように根こそぎさらわれることがなかったのは島が点在しているせいで、力が分散したのだろう。
ただ、地震のせいなのか、津波のせいなのか、中には休業中のお店もちらほら。



それでも松島は元気だった。
昼食にお寿司を食べ、お土産に醤油とせんべいと地酒を買った。
すこしでも地元の復興に繋がればと思い…。

帰りは若林区を通ってみた。
地震が起きた夜、テレビで「若林区は壊滅」と翌朝、若林の海岸に数百体の遺体があると言うニュースを聞いて愕然とした。

若林区は海からずっと平坦な町並が広がっていて、高台に逃げろと言われても高台、見当たらない。さぞ怖かったことだろう。

いまだに電柱は折れ、信号が使えず、通行整理している人がいる。

あちこち家が残っていて、ここまでは大丈夫だったんだろうと思ってよく見ると、家の中は空洞。
あるいは、家の半分が千切れている。まるで巨人がちぎったかのような、考えられない損壊状況に絶句。

遠くの防風林の松の木が根こそぎ抜かれて、流れ着いているのがゴロゴロしている。
車も船も瓦礫もまだまだ残っている。
あるいは、瓦礫や壊れた車で万里の長城のような山が出来ている。

先日相馬の海岸沿いを見た時もあまりの悲惨さに言葉をなくしたが、その時と同じ、あるいはそれ以上の悲惨さに胸が痛む。

この景色を見て、「知恵がないところは助けない」なんてよく言えるものだ。
東北は1000年に一度あるかないか、と言う被害を受け、本当に不幸だ。
だが、本当の不幸はこの時期にこんな人たちが政権を握っていることではないだろうか。
腹が立つというより最近悲しくなることが多い。




最新の画像もっと見る