バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ビスフェノールA関連物質は甲状腺ホルモン作用を抑制する

2007年05月21日 | 創薬 生化学 薬理学
カエルの利用法の開発
【研究者名(所属機関)】後藤康之(東和科学株式会社)、柏木昭彦(広島大学)、他
これまで、ビスフェノールAにより、甲状腺ホルモン作用が抑制されるとの報告がなされていた。ツチガエルの尾の退縮および甲状腺ホルモンに応答して蛍光を発するトランスジェニックカエルを用いて、ビスフェールA関連物質であり、難燃剤として利用されているテトラブロモビスフェノールA(難燃剤)、紙のリサイクル工程を通じて排出されるテトラクロロビスフェノールA、ポリカーボネート樹脂に利用されているテトラエチルビスフェノールAの甲状腺ホルモンかく乱作用を評価したところ、これらのビスフェノールA関連物質は、甲状腺ホルモン作用を抑制する働きを持つことが示唆された。両生類の変態には、甲状腺ホルモンが大きな役割を担っていることから、化学物質の甲状腺ホルモンかく乱作用の評価のために、両生類は、脊椎動物を代表する絶好のモデルであると考えられる。 再生能を有する人工組織の開発


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