バイオの故里から

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脳細胞の発生・分化・再生の分子機構

2007年05月20日 | 細胞と再生医療
Studies on Molecular Mechanisms Underlying Development, Differentiation and Regeneration of Neural Cells
プロジェクトリーダー :池中 一裕・自然科学研究機構 生理学研究所・教授

 哺乳類脳神経系の外傷および内因的な疾患において、脳を構成する神経細胞やグリア細胞は再生能力に乏しく、充分な治癒が得られない。特に神経細胞は全く再生しないため、神経変性症の治療は困難を極めている。しかし、他の動物、例えば鳥類やは虫類では神経細胞が再生することが示されてきたので、哺乳類においては神経細胞の前駆細胞がないと信じられてきた。ところが、近年の研究により成人脳にも神経幹細胞(神経細胞とグリア細胞共通の前駆細胞)の存在が明らかとなり、これをどのように処理すれば神経細胞にすることができるかが極めて重要な課題となっている。本研究プロジェクトにおいては神経幹細胞から神経細胞やグリア細胞の分化機構を明かとし、遺伝子操作等を通じて神経幹細胞の分化を操作しようとすることを目的とした。
平成16年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h16/s19_j.html

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