バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

京都工芸繊維大・阪大、ボツリヌス菌発生関与たんぱく質の3D構造解明

2013年11月15日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒

 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科の北所健悟准教授、阿松翔大学院生と大阪大学微生物病研究所の藤永由佳子特任教授、菅原庸助教らは強い毒素を持ち、食中毒などの原因となるボツリヌス菌発生に関与するたんぱく質、ヘマグルチニン(HA)結晶構造の複合体を3次元立体構造で解明することに成功した。HAは分子量が50万で通常のたんぱく質の10倍規模の大きさがあるために詳細な解析ができていなかった。猛毒を使ったバイオテロ対策となるワクチン開発につながりそうだ。日刊工業新聞(online) 2013年11月14日

曹操の子孫をDNA検査で確認 中国上海の復旦大

2013年11月15日 | からだと遺伝子
 中国上海市の復旦大は12日までに、「三国志の英雄」として知られる曹操(155~220年)の子孫をDNA検査で確認したと発表した。同日付の中国各紙が報じた。
 復旦大の調査グループは家系図や史書などから曹家の子孫とみられる人たちを抽出。父から息子に伝わるY染色体のDNAの特徴を調べたところ、少数の人にしかないタイプを6家族が持っており、共通の祖先について1800~2千年前までさかのぼれることが分かったという。西日本新聞社 2013年11月12日

加齢黄斑変性に対するiPS細胞を用いた治療技術

2013年11月15日 | 細胞と再生医療

加納亜子=日経メディカル
 京大の山中伸弥氏がノーベル賞を受賞するきっかけとなったiPS細胞。人の皮膚などを基に作製すれば、様々な細胞に成長させることができるため、その細胞を、傷ついた部分や臓器に移植して機能の回復を狙えるのではないかと研究が続けられている。日経BP(NM online)2013-10-30

東大、iPS細胞で膝関節を再生 ブタで実験成功

2013年11月15日 | 医療 医薬 健康

 東京大学の星和人特任准教授と高戸毅教授らは、iPS細胞そのものを移植して、膝関節を再生する実験にブタで成功した。人間のiPS細胞などを関節の欠損部に入れると、約1カ月後に軟骨と骨ができて、正常に歩けるようになった。5年後をメドに京都大学iPS細胞研究所(所長・山中伸弥教授)と共同で、骨がすり減る変形性膝関節症などの治療研究を始めたい考えだ。2013/11/11 日本経済新聞 

山中伸弥教授、教皇庁立科学アカデミーの会員に

2013年11月15日 | 医療 医薬 健康



教皇フランシスコは、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授を、教皇庁立科学アカデミーの会員として任命された。

教皇庁立科学アカデミーは、1603年、フェデリコ・チェージらによってローマに創立されたアカデミア・ディ・リンチェイに始まる歴史を持つ。1847年、福者教皇ピオ9世によって教皇庁立新リンチェイ・アカデミーとして再編成され、1936年、教皇ピオ11世の在位下に現在の名前と組織が整えられた。本部はバチカン庭園内の「ピオ4世のカシーナ」に置かれている。

同アカデミーは、国籍や宗教を問わず、科学研究を通して世界的に優れた貢献を行なっている研究者らを会員として迎えている。

山中教授は、ノーベル物理学賞を受賞した故湯川秀樹博士、理化学研究所の野依良治理事長、国立遺伝学研究所の五条堀孝教授についで、4人目の日本人の会員となった。

11月9日付で、山中教授と共に、フアン・マルティン・マルダセナ教授(プリンストン大学・理論物理)とステファノ・ザマーニ教授(ボローニャ大学・経済科学)も同アカデミー会員に任命された。バチカン放送局2013-11-14