イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

酷の時間

2009-07-27 06:51:41 | CM

812日(水)発売の岩本正樹さんによる『夏の秘密』オリジナル・サウンドトラック、本やCDDVDはできるだけ長い付き合いの地元の本屋さん、レコード屋さんを利用したいと思い6月に予約済みですが、ネットの通販サイトではもう収録曲数・タイトルも告知されているようですね。

“群青のシルエット”

“星屑の夜空”

“わき上がる雲”

“ガラス越しの空”

“湧き水”

…と、いつもながらにイメージ喚起力豊かなタイトル揃いです。

サウンドトラックCDで“誰某(←劇中役名)のテーマ”“○○ ~バージョンⅠ”“同 ~バージョンⅡ”“同 ~TV size”なんていう企画書まんまみたいなタイトルが並んでいて、ドラマオンエア時惹きつけられた旋律でも改めて聴く気が失せることがたまさかありますが、岩本正樹さんのこの昼帯枠劇伴は、じっくり聴ける時間がないときにジャケ裏のタイトルだけ読んでいても心が潤います。

35話冒頭、街金と成功裡に交渉し終え笑顔のフキ(小橋めぐみさん)と伊織(瀬川亮さん)を囲んで下町ご近所さんがささやかな祝宴を持った場面で流れた、メインテーマのカントリー風味なヴァージョンが、少女たちのフォークダンスのようでとても好きだったのですが、収録されているかしら。

ドラマ本編は24日(金)放送の40話で紀保(山田麻衣子さん)が伊織と訣別、龍一(内浦純一さん)によって伊織と自殺したみのりの本当の関係も明らかになった、ここからが物語の正念場でしょうね。

“ドラマが始まる現在時制以前に、既に起こってしまっていた(かつ、起こっていたという事実自体が叙述上伏せられていた)ことが、物語の現在進行を左右する”構成、特に昼帯で毎度毎度あるけど、どうにも視聴していて白ける話だ…と以前ここで書いた記憶がありますが、今作、伊織とみのりが周囲の他人たちからは“親密な相愛の恋人同士”と見られていたものの、実は事情あって生別した兄妹だったという真相に関しては、IORIMINORIのファーストネーム相似から観客にも早い段階で知れるだろうと製作側も“想定内”だったはず。こんなに名前の響きが似た他人同士のカップルなんて、“名前の響きが似ている”こと自体が作中でなんらかのネタになるラブコメでもない限りあるもんじゃありません。

えーーッ兄妹だったんだって!というだけでは、観客そんなに驚かないだろうことはじゅうぶん織り込み済みで、この先の展開は用意されているはずです。

 伊織みのりは兄妹、紀保の母は伊織の父の仇、伊織の母は紀保の父の何か(何だ)。…そんな事どもなんかに、ドラマの幕が開く前から観客に何の了解取りつけもなく裏でごそごそ決まっていて「実はこうでした」なんて後出しジャンケンみたいに提示された既定事実なんかに、人物の情念のベクトルが拘束されることなく、次の地平に突き抜けるストーリーが待っていなくては、ここまでの石垣の積み上げが何の意味もなくなります。さぁハードル上がった。

さてとっ、最近三日にあげず消費中のKIRIN“コクの時間”の新ヴァージョンTVCM、今日(26日)は昼間も酒類のCMオッケーな日曜、TVで初めて見ましたが、暑さ本番を迎えて“インドア篇”なのはいいとして、内田恭子さんの睫毛とマスカラが、ますますもって“どげんかせんといかん”レベルになっていますな(古いな)。

昔、「睫毛の上に煙草が乗る」を売りにしていた女性歌手がいて、バラエティでやって見せたりしていたものですが、そのうち、「コクの時間の缶が乗る!」ぐらいやりそうな勢いです。

そう言えば、「額のシワにハガキが挟まる」ってやってたのは誰だっけ。たけし軍団の松尾伴内さんだったかな。「パフェのチェリーのヘタに舌で結び目を作れる」ってのは…西村知美さんでしたっけ。河合奈保子さんでしたっけ。…つまんないことばっかり次々に思い出すな。

コメント
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