イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

今日も決め手の 今日も決め手の

2008-02-05 16:43:47 | アニメ・コミック・ゲーム

4年に一度の長大なる政治ショー・アメリカ合衆国大統領選。民主党候補目指して急追中の“オバマ”さん、月河は世間話の中で「オバマ」と言おうとしてつい「オシム」と言ってしまうんですが“オ”しか合ってないですねハイ。

で、そのオバマさんに猛追され最近はほとんど「泣き落とし」に走ったか?ヒラリー・クリントンさん。194710月生まれ、日本流に言えば昭和22年生まれの、どんぴしゃ団塊世代です。あちら式に言えばベビーブーマー世代。

ご亭主のビル・クリントンさんが大統領に当選した頃は、才色兼備の高学歴バリキャリ、新しいタイプのファーストレディとして肩で風切っていたけど、今年61歳。

うーーーん。こんなこと言うと彼女のいちばん嫌い(であろう)なジェンダー差別になっちゃうけど、当選した場合任期の向こう4年、ヘタすりゃ2期分8年、60越えて70に近づいていく女性の顔をバストアップ以上の接写で、会議だ会談だ声明だって国際ニュースで見せられ続けていくのはキッツイすよ。国名聞いても世界地図で指差せって言われたら固まるような国の元首じゃなく、腐っても、サブプライムこけてもアメリカ合衆国のトップですからねぇ。

見てくれの加齢ってのは“死”“衰え”に直結するだけに、誰のそれでもキッツイけど、男のおっさんの6070と、女の6070では根本から違うもの。

先進国女性元首と言えば先輩の、イギリスの元首相マーガレット・サッチャーさんは1925年生まれで、在任は1979年から90年まで。54歳で就任、退任時でもまだ65歳と、かなり若い首相だったのですが、それでも後半は誰が呼んだか、誰が呼んだか銭形平……じゃなくて“鉄の女”という冠称が付いていたから「そこまで言われる女性なら、外見もそれなりだろう……うん、やっぱり、まぁそれなりだわ」という情状酌量を伴う受容プロセスが必要だった。

あんまり女性の年齢や外見のことばっかり言ってるとお叱りを受けそうですが、一国のトップ、それもアメリカ合衆国大統領という地位の、別格に特殊な露出賦課を考慮すると、やはりタテマエや字ヅラ以上に男・女間の性差ハンデはあるぞ、ということを言いたかったのでした。

『仮面ライダーキバ』3日(日)に第2話を録画視聴。一度サラッと“ながら”視聴では設定がサッパリわからん、お子さま番組には掟破りとも思える難解さにはもはや驚かない平成ライダー9作めですが、脚本が『555』全話を書ききった井上敏樹さんなんですね。

どちらにも、どちらのファンにも怒られるかもしれないけど、月河にはどうも特撮界での井上さんが、昼ドラ界の中島丈博さんとイメージかぶるんです。

555』では前半からいきなり、ライダー側・敵オルフェノク側入り乱れて「みんな誰かに惚れている」状態の恋愛感情設定満載になりましたが、そういう情念主動のお話作りも含めてこの2巨匠に共通するのは“堂々たるケレン味”“確信犯的風呂敷拡張”

「こんなんやってウケるかな…ウケねぇんじゃねぇかな…」とか、「こんなに広げちまったら、最終話までに回収たたみ切れなさそうだから、こんくらいにしとくか、ウン」なんてな逡巡や遠慮や妥協っちゅうものが、はなから気持ちいいくらい皆無なのね。

おかげで観るほうも、最終話の後「ほら見ろ、たためてねーじゃん!だから言ったろギャッハッハ!!」と逆に、不思議に痛快に笑ってエンドクレジットを見送れるわけ。

昼ドラ月~金の週5三ヶ月、特撮は週一でまる一年。セコセコ、ちまちま辻褄合わせて、矯めて矯めてどうにか穏当に着地、なんて締め方だったら、5060数話ぶんのストレスが、誰キャラを生かしても殺しても、どうやったって貯まりますもん。

もちろん、両巨匠の大胆犯行には、かたや東映の白倉伸一郎さん・武部直美さん、こなた東海テレビの鶴啓二郎さんという、巨匠の創作哲学や思想、テレビ脚本家としての長所も扱いにくいところも知り尽くした(いい意味で)黒幕プロデューサーの存在があればこそ。

「ドラマって、人間が、人間と、共鳴し合って摩擦し合って、そのエネルギーで作るもんだよなぁ」という、本当は当たり前のことを思い出させてくれるのが、彼らの仕事であり、彼らが書き作る両枠でもあるのです。

……褒めてんだかケナしてんだかわからなくなってきましたが、1話終了後の予告でも流れた、ファンガイア・ハンター母世代麻生ゆり(高橋優さん)がキバ父・音也(武田航平さん)に言う「アンタどうかしてんじゃないの?あんなバケモノ(=人間体梅宮万紗子さんがコワ美しかったオクトパスファンガイア)を見て何とも思わないの!?」は、『5552話で真理(芳賀優里亜さん)が巧(昨日は『くりぃむナントカ』でも相変わらずのお茶目クール半田健人さん)に言ったのとほぼ同じ台詞。

なんだかんだでファンガイアと対等にわたり合いながら、22年後の息子・渡(瀬戸康史さん)のように変身はしない音也、さては『555』巧のように内なる“怪物性”を秘め、それがなんらかの方法で渡に受け継がれているということを示唆?…いや、ここまでそれこそ確信犯的に『555』と同じ台詞を、同じ2話にぶつけてきたってことは、巨匠、絶対もうひと魂胆、もうひと風呂敷あるね。

それより、渡は音也の息子、渡を圧倒するハンター娘世代・恵(柳沢ななさん)はゆりの娘。ここまでは公式設定。てことはアナタ、母娘2代のツンデレ恵が生身では気弱な“この世アレルギー”渡に、いつしか好意を持って…なんてことになったら、「実は血のつながったきょうだいだった!?」「近親相姦になっちゃう!?」という、もうひとりの正横綱・中島丈博さんの王道コース一直線………

……………それはさすがにないか。

『安宅家の人々』は昨日4日(月)21話。宗一(内田滋さん)が結婚記念日の宿泊客夫婦をお祝い急襲して奥さんパニクらせたり(のちの“ごめんなさい再襲”で「心のキレイなかたね」と和解修復)、譲二(小林高鹿さん)が後継社長となった安宅グループが倒産したり、観てて「そういうことをするとそういうことが起きるよ」と思ったことが、その通り起きる展開の連続。もうね、最終的にたためなくてもいいから、ドッカーンとでかい風呂敷を、でかく広げてくんないかな。

コメント
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