イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

そしてあのときの鶴

2008-02-03 20:45:05 | CM

21日(金)放送の『爆笑オンエアバトル』。最高kb流れ星449というにとどまらず、400台に載せたのも2U字工事421kbという低調さ。

しかも何が驚くって、演順トップのU工の後、5組連続ダダオフエアで、7番目のウメ397kb同点4位)~ラストののろし(同、同)まで一気に4組連続合格。客席に何か妙な空気が漂っていたとしか思えませんな。

オンバト常連・準常連クラスの中では評価の高い天竺鼠2番手で8293kb、暮れのウッチャン・くりぃむしちゅー司会『お笑いダイナマイト』で結構ツカんでいたミサイル4番手で161kb10位と豪快にはずし、いつも手堅いお芝居コントのフラミンゴ357kb6位とはずまなかったあたりで、もう客席も「持ってけドロボー」モードになっちゃったんじゃないかな。

もうひとつ今回なんだかヘンだなと思ったのは、7番手ウメ「あ、この前助けた鶴ですね」「機は織りませんよ」、9番手流れ星「あのときの鶴です」「鶴だけに鳥肌でも?」×2、ラストのろし「わたしはあの時助けていただいた鶴です」「いきなりかい!」と鶴の恩返しが見事にかぶった。どうなってるんだ。時事ネタでもないのに。

オンエア組だけでもこれだけかぶれば、のろしの頃には、客席そこでヘンな笑い上がってもおかしくないと思うんだけど、さっぱりだったのは“CMauの)ネタ”と思われたからなのか。とにかくまたまた『お笑いドリームマッチ』のガレッジセール川田+ココリコ田中の“鳩の恩返し”を思い出しちゃいましたよ。

ダダオフの流れを変えたウメは、紙めくり順が逆になったときの「コレがこうなるか!」が今回ちょっと弱かった。ちょっと客席に慣れられてきてる感もある397kb。「トランク開けてごらん、あー改造したね(→ガンダム)」がバカバカしくていちばん笑えたけど、夜飛び込んできた患者の頬っぺたが熱でピンクに描かれてるのが、逆順の“酔っ払い運転”に効いた、この人のおもしろさはこういう“アバウトで脱力と見せて実は周到”というギャップにある。チャンピオン大会でも台風の目になってくれるかも。

kbのろしは、掛布とかポットのお湯なくなりかけとかボケ鈴木の声マネを織り交ぜてテンポはいいんだけど、全体に雑で、「続きはwebで」「もーいいって」でオチかと思ったら、時間が余ったのか、取ってつけたように真剣白刃取りが挟まって、「…しんど」「我慢しろや」とちょっと気の抜けたオチになってしまった。“鶴”→“庭には二羽ニワトリ”と来たら、「コイツ白刃取り!」「…と見せかけて庭には二羽ニワトリだ!」でしょうに。

何より、のっけから『忍たま乱太郎』と、元ネタのタイトル名を直球に言ってしまったことで、なんだかネタ全体のグレードが下がったような気がします。世代的に若手くんたち『ドラゴンボール』など好きなので取り入れたい、言及したい気持ちはわかるんだけど、リアルその世代じゃない月河みたいな観客は、タイトル言われた時点で「あ、元ネタ知らないから会場ウケても笑えないな」と微量“あきらめ”ちゃうんですよ。大きく「忍者やってみたい」でスタートしちゃダメだったのかな。

時代劇ネタということでこれまたかぶった流れ星は、口惜しいけど(口惜しいのかい)今回オンエアの中では“写真判定にならないアタマ差”ぐらい歴然たるものがあった。バカバカしいと思いつつ冒頭「ビーックビックビックビックビク(←ビックカメラCMソング)」でツカまれちゃうんだなぁ。「オレ、仇討ちするクロマニヨン人やるから、お前仇のネアンデルタール人やって」というちゅうえいの無茶振りと、おかしいなと思いながら半信半疑乗る瀧上、という図式も堂に入ってきた。これを前回オンエアの“かに道楽のカニ”のようにオチへの急坂の流れに使わず、初っ端に持ってきた辺りに無敗連勝の自信も垣間見える。

ま、それにしては、もう少し冒険してもいいような気はしますが。

一方U字工事は、カントリーなキャラと畳みかける勢いのギャップが身上ですが、今回は勢いというより普通に聴き取りづらいところが23あったし、“威勢のいい不動産屋が実はブラック”という設定があまり増幅しないまま穏当に終了でもったいなかった。流しで洗顔・うがいのくだりなんか、演りはうまいけど大筋の盛り上げに何の意味があったのか。

5369kbサカイストがいちばん新鮮さは感じました。ただ冒頭のユニゾン山手線が「拍手より笑いを」って自分らで言っちゃうくらいなら使うなよって感じ。あそこまでシャレにならないくらい客席がシーンとなっちゃうとはご本人たちも思ってなかったんでしょうが、そのわりには本体の合コン話に入ってからよく持ち直したと思う。レーサー「フゥンフゥゥン」ネタからもうひと抜けあれば400台も望めたでしょう。

常連組の中でも、チャンピオン大会出場有力圏の面々が安全策にどうしても走りがちなのはわからないでもないけれど、来期以降を見据えたニューカマーたちにいまひとつ精彩がないのが、全体的に玉数の伸びない原因かもしれない。

あるいは、お笑い大好きな客席審査員にも「突飛なだけの一発屋予備軍はもうたくさん」という気分がたちこめ、それが“天井”になっているのかな。特に今回、ミサイルには先週から期待していたんだがなあ。

コメント (2)
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