↑[上]長谷堂城跡城山広場の市民と観光客 [下]山形市街地(山形城跡)方面
「天」は晴れ渡り「地」は稔り豊かにして「人」は浮き浮き気分の一日であった。
しかし、NHKの大河ドラマ『天地人』では主人公直江兼続の最後の大きな戦いである長谷堂合戦の模様が本日放映されたが、山形市民の期待を裏切るかのように、山形城主最上義光はドラマの画面に登場することはなく、長谷堂合戦には直接かけつけもしない伊達政宗が登場するというちぐはぐな展開であった。
やはり最上義光は歴史ドラマの上ではマイナーな存在でしかないようだ。
それでも山形での「天地人効果」はかなりのものであり、昨年までは一部の歴史ファンなどの「知る人ぞ知る」存在でしかなかった長谷堂城跡を訪れる観光客は今年になってから急増し、今日は連休中の「長谷堂城祭り」ということもあって城跡の周辺と城山の頂上広場(旧本丸)は空前の人だかりであった。
TVドラマでの最上方に関する放映自体は結局はまことにそっけないものであったが、大河ドラマに少しでも採り上げられる「可能性」だけで、これだけのフィーバーぶりになったのだから、まさしく天地人効果である。
できれば、最近流行気味の言葉になるが、その効果が今年限りでなく、来年以降も「持続可能」なものであってほしいものである。
下の写真 関ヶ原で西軍の敗北を聞いて退却する上杉軍と追撃する最上軍との死闘が展開された富神山(左側のピラミッド状の山)と上杉軍の本陣が置かれた菅沢台地(新興住宅地となっている)。手前の稲田こそ両軍将兵の夥しい鮮血が流された激戦地で当時は深田であった。 ※クリックにより画面拡大