この3枚の写真はいずれも世界遺産であるローマの遺跡とバチカンの大聖堂であるが、もし日本のお役人たちがローマ市やバチカンの職員とすっかり入れ替わったとすれば、これらの遺跡や建物にはすべて立ち入り禁止措置がとられることになりかねない。
とかく日本のお役人たちは歴史ある古い建造物は大の苦手のようで、市民の中からちょっとでも「保存」の要望の声があげられれば、「古いから老朽化により耐震構造に問題があり、耐震補強をやるにも工事に巨額の費用がかかるから予算措置を講じることは困難である」とか言って、極力この問題から逃れようとして、多くの場合、全面的に解体することを選ぶようになる。
つまりはローマの遺跡なんぞも日本のお役人に言わせるならば、ほとんどが耐震構造に問題がありそうであり、万一地震が起きて死傷者が出た場合は責任は負いかねるから、一斉点検が必要であり、やはり耐震構造に問題がある場合は是非とも補強工事が必要になるが、点検の費用も、ましてや耐震補強工事も巨額の費用がかかるから、ともかくも観光客の立ち入りは全面禁止とすべきであると考えるであろう。
ただし、それでも立ち入る者は居るであろうし、そこで犠牲者が出て役所の管理責任を問われたり訴訟を起こされる恐れもあるから、いっそうのこと全面解体した方が安上がりであるとも考えるかもしれない。
なるほど、今年になってローマからかなり近い所でも大地震が発生し、古い教会堂などの歴史的建造物も崩壊しているから、そう考えるのも無理はないのかもしれないが、百年、2百年は言うまでもなく、5百年どころか2千年以前の建物が数多いローマのお役人は鷹揚そのものである。
これに対して日本では百年にも満たない建物でもすぐ「耐震構造」が問題とされ、保存が見送られて解体を迫られる。
木造建築ばかりでなく、石造りの建物に対してもそうである。
いよいよ明日が総選挙の投票日だが、歴史的建造物の保存に情熱のある政党は残念ながらほとんど見当たらないようである。
やはり、「日本沈没」か。
とかく日本のお役人たちは歴史ある古い建造物は大の苦手のようで、市民の中からちょっとでも「保存」の要望の声があげられれば、「古いから老朽化により耐震構造に問題があり、耐震補強をやるにも工事に巨額の費用がかかるから予算措置を講じることは困難である」とか言って、極力この問題から逃れようとして、多くの場合、全面的に解体することを選ぶようになる。
つまりはローマの遺跡なんぞも日本のお役人に言わせるならば、ほとんどが耐震構造に問題がありそうであり、万一地震が起きて死傷者が出た場合は責任は負いかねるから、一斉点検が必要であり、やはり耐震構造に問題がある場合は是非とも補強工事が必要になるが、点検の費用も、ましてや耐震補強工事も巨額の費用がかかるから、ともかくも観光客の立ち入りは全面禁止とすべきであると考えるであろう。
ただし、それでも立ち入る者は居るであろうし、そこで犠牲者が出て役所の管理責任を問われたり訴訟を起こされる恐れもあるから、いっそうのこと全面解体した方が安上がりであるとも考えるかもしれない。
なるほど、今年になってローマからかなり近い所でも大地震が発生し、古い教会堂などの歴史的建造物も崩壊しているから、そう考えるのも無理はないのかもしれないが、百年、2百年は言うまでもなく、5百年どころか2千年以前の建物が数多いローマのお役人は鷹揚そのものである。
これに対して日本では百年にも満たない建物でもすぐ「耐震構造」が問題とされ、保存が見送られて解体を迫られる。
木造建築ばかりでなく、石造りの建物に対してもそうである。
いよいよ明日が総選挙の投票日だが、歴史的建造物の保存に情熱のある政党は残念ながらほとんど見当たらないようである。
やはり、「日本沈没」か。