きわめて堅苦しい内容で御免蒙る。
大きなパラドックス(逆説)が進行している。
一つは、車の台数が増えると事故死者の数が減少することであり、第二に、交通死者が減少すると地球温暖化が加速することである。
第一については、クルマの台数に加えて、車の速度も走行距離も上昇し、しかも非職業的ドライバー(いわばシロウト的ユーザー)の割合が格段に高まっていながら、交通死者は減少している。
車の台数、速度、走行距離の増加は事故死者を増加させそうなものだが、実際は全く逆である。
1971年3月末現在の台数は1892万台、2006年3月末現在は4.2倍の7899万台である。一方、死者数は、最高がまさに1970年であり、1万6765人であるのに対し、2006年は62%減の6352人である。
この要因としては、救急車の出動を始めとする救急医療体制の強化充実、事故を即座に通報できる携帯電話の普及、信号機・ガードレールなどの道路安全設備、車体自体の強化、シートベルトなどの車内安全装置の義務化、飲酒運転等の危険運転の罰則強化、交通安全運動と思想の普及などが考えられる。
もし、車の台数の増加に比例して死者数も増加するとすれば、単純計算で1万6765人×4.2倍で、2006年の死者はなんと7万413人にもなり、更にスピード上昇を加味すれば8万人を大きく超えそうである。
これほどでなくても、もし毎年死者数が2万人や3万人を超えるような状態ならば、基幹産業の振興を重視するさしもの行政も自動車産業に対し生産と販売の抑制策を執らざるをえないでいたであろう。
だが、上記のような様々な「死者数の抑制策」が効を奏し、死者数は概ね減少の一途を辿り、自動車産業は(回転ドアのように)生産も販売も抑制されることなく著しい成長を遂げることができたのである。
しかし・・・ (続きは次回以降 是非読んでいただきたし!)
大きなパラドックス(逆説)が進行している。
一つは、車の台数が増えると事故死者の数が減少することであり、第二に、交通死者が減少すると地球温暖化が加速することである。
第一については、クルマの台数に加えて、車の速度も走行距離も上昇し、しかも非職業的ドライバー(いわばシロウト的ユーザー)の割合が格段に高まっていながら、交通死者は減少している。
車の台数、速度、走行距離の増加は事故死者を増加させそうなものだが、実際は全く逆である。
1971年3月末現在の台数は1892万台、2006年3月末現在は4.2倍の7899万台である。一方、死者数は、最高がまさに1970年であり、1万6765人であるのに対し、2006年は62%減の6352人である。
この要因としては、救急車の出動を始めとする救急医療体制の強化充実、事故を即座に通報できる携帯電話の普及、信号機・ガードレールなどの道路安全設備、車体自体の強化、シートベルトなどの車内安全装置の義務化、飲酒運転等の危険運転の罰則強化、交通安全運動と思想の普及などが考えられる。
もし、車の台数の増加に比例して死者数も増加するとすれば、単純計算で1万6765人×4.2倍で、2006年の死者はなんと7万413人にもなり、更にスピード上昇を加味すれば8万人を大きく超えそうである。
これほどでなくても、もし毎年死者数が2万人や3万人を超えるような状態ならば、基幹産業の振興を重視するさしもの行政も自動車産業に対し生産と販売の抑制策を執らざるをえないでいたであろう。
だが、上記のような様々な「死者数の抑制策」が効を奏し、死者数は概ね減少の一途を辿り、自動車産業は(回転ドアのように)生産も販売も抑制されることなく著しい成長を遂げることができたのである。
しかし・・・ (続きは次回以降 是非読んでいただきたし!)